0000001255 00000 n 紅茶に関する素朴な疑問点への答えを明確にしつつ、今日までの紅茶の歴史をご紹介します。, お茶の始まりは今から1400年以上も前のこと。589年・中国は隋王朝の時代、貴族階級の間だけにお茶が普及しました。, 760年の唐王朝の時代になると「茶経」という本が著され、現在では世界初のお茶に関する専門書として知られています。, このようにお紅茶を飲み始めるようになってから長い年月が経過していることが分かりますね。, お茶が飲まれるようになってから現在の間には、茶に使用される茶葉の新種が発見されたり、茶が原因で急襲事件が発生したり…。, これからご紹介する様々な事柄を経て、お茶は世界的に認められ、誰もが手軽に飲むことができる社会的飲料へと発展して行きました。, お茶に関する専門書である茶経が中国で発見されていることから、紅茶の始まりは中国からという説があちこちで説かれています。, 私たちが「紅茶」と聞くと、爽やかな飲み口やマスカットフレーバーが印象的な紅茶を想像しがちですが、実は紅茶に使用されている茶葉は、その多くが中国で栽培されているという現状もあるのです。, 中国南部の雲南省からチベットにかけての山岳地帯は茶葉が育ちやすい環境であるため、お茶の産地としても有名。, 中国で採取された茶葉は、完全に発酵させることで紅茶となり、半発酵させるとウーロン茶、発酵させないままだと緑茶に…と、発酵度合いによって同じ茶葉から様々なお茶が作られます。, 中国はその広い土地と茶葉の栽培に適した気候で、昔から豊富なお茶を栽培してきました。, しかし、そもそもお茶を栽培する目的は飲むためではなく「健康促進のための薬」として飲まれていたそう。, お茶の始まりである中国ですが、茶葉の栽培が始まったのは4世紀頃です。初めは薬として飲まれていたお茶ですが、7世紀になる頃には緑茶として貴族の日常飲料に。, そして現在の紅茶が誕生したのは10~13世紀頃だと言われていて、この頃には貴族だけではなく一般の人にも紅茶や緑茶が急速に広まっていきます。, 中国から始まったお茶文化ですが、「紅茶」としての歴史が本格的に刻まれるようになったのは、紅茶が中国からヨーロッパへ輸入された17世紀頃。, 1610年頃にオランダの会社が中国茶を国に持ち帰ったことがきっかけとなり、緑茶を飲む習慣がフランスやイギリスなどの地方へ広まっていったと言われていますよ。, ヨーロッパへの輸入は、オランダの会社が独占的に輸入権を持って行なっていたそうです。, 「紅茶といえばイギリス」なんてイメージも現在では強いですが、当時はイギリスよりもオランダの方が紅茶文化に深い浸透性を見出してました。, その証拠に、オランダでは1630年頃からお茶を飲む習慣があったのに対し、イギリスは1650年頃になっても喫茶の習慣がなかったことが確認されています。, イギリスで紅茶文化が浸透し始めたのは、1662年にポルトガルの女王キャサリンがイギリス王室へ嫁いだことがきっかけ。, 王女キャサリンが王室に嫁ぐ時に大量のお茶と砂糖を持参し、毎日喫茶するようになりました。, すると、そのスタイルがイギリスの貴族たちの間で大流行!紅茶を飲むという習慣は、あっという間にイギリス中に広がることとなったのです。, また、時は流れて1823年。イギリスの冒険家であるロバート・ブルースという人物が、インドのアッサム地方で新種の茶樹を発見しました。, この新種は現在のアッサム種となる茶樹で、1839年にアッサムティーが誕生!ミルクティーに合う濃厚な味わいと深い香りが人気の紅茶と大流行。, そして1845年頃になると「緑茶と紅茶は同じ茶葉から作られている。両者の違いは製法によるもの」という驚きの事実が明らかになり、中国の輸入に頼らなくても紅茶を作れると判明しました。, 当時イギリスの植民地であったインドやスリランカでは茶樹が多く自生しており、そこで紅茶の栽培が始められるようになり、イギリスの紅茶文化はさらに急速に発展していくことに。, 紅茶の輸入を独占的に行っていたオランダに不満を爆発させ、1672〜1674年の間ではイギリスとオランダの間で「第三次英蘭戦争」が始まります。, イギリスの思惑どおり、オランダからお茶の輸入権を奪い取り、中国から本格的にお茶を輸入するようになりました。, 今まではオランダ経由で紅茶を獲得していたイギリスですが、この第三次英蘭戦争後からは中国とダイレクトに関係を交わせる仲に。, 第三次英蘭戦争での勝利が、イギリスで紅茶の文化が発達する大きなターニングポイントにもなったのです。, 中国、ヨーロッパ、イギリスへと海を渡っていった紅茶ですが、18世紀後半にはアメリカでも紅茶が流行りだします。, 当時イギリスの植民地であったアメリカが巨大なお茶の消費マーケットとなるやいなや、イギリスはアメリカに対して高額な印紙税法を行いました。, これに対してアメリカ人は、イギリス商品の不買運動を起こすなどをして反発していましたが、ついに反撃!, 1773年、ボストン港に停泊していたイギリス船を急激し、積まれていた茶箱を海に投げ捨てるという事件を起こしました。(ボストン茶会事件), この事件がきっかけとなり、ボストン港以外の港でも同じような事件が連発。その流れで、ついにはアメリカ独立戦争へと発展していきます。, 中国から日本に緑茶が持ち込まれたのはそれ以前の奈良時代だと言われていて、日本独自のお茶文化を確立させてきました。, 日本では主に、中国から持ち込まれた緑茶や日本独特の茶道などを中心にお茶文化が世間に根付いていましたが、明治時代になってようやく紅茶がイギリスから輸入され始めたと言います。, 当時の政府では、紅茶を輸入するのではなく「なんとか日本で生産できないか」と試行錯誤を繰り返していましたが、中国やインドなどのように良質な紅茶は作ることができませんでした。, 1906年になると、輸入食材店のパイオニア的存在である明治屋が「リプトン紅茶」の輸入販売を開始。, 当時の日本では「ハイカラな飲み物」として、上流階級の人々を中心に紅茶が流行し始めました。, 1971年には紅茶の輸入が自由化され、世界中の紅茶が日本に次々と上陸!世界の紅茶を自由に楽しめる時代が到来です。, そして1972年、現在の日東紅茶(当時の三井紅茶)が念願であった「国産紅茶」生産に成功し、販売を開始。上流階級だけではなく、一般家庭でも気軽に紅茶が飲めるようになりました。, 紅茶の文化はとても古く、紅茶をめぐって戦争が勃発してしまうという背景には驚かれた方も多いはず。, 今でこそ簡単に手に入る紅茶ですが、時代背景や歴史を知ると、今この時代に生まれてこられてよかったなとも思えてきませんか?, 今回、LINE@に登録していただいた《紅茶好きの方》に、 イギリスで紅茶文化が浸透し始めたのは、1662年にポルトガルの女王キャサリンがイギリス王室へ嫁いだことがきっかけ。 王女キャサリンが王室に嫁ぐ時に大量のお茶と砂糖を持参し、毎日喫茶するようになりました。 コーヒー農園を持たないイギリスではコーヒーの値段は高くなる一方、安い中国茶が入ってきてコーヒー文化は廃れていきます。その後、インドでアッサム種の紅茶の生産を始め、今のように強い味の紅茶ができたそうです。, 今回の記事ではリプトン・トワイニング・上島珈琲・大井川茶園・全日本コーヒー協会・日本紅茶協会ロンドンティールーム・BBCnews・caincoffee・まめ蔵 (敬称略)を参考にさせていただきました, 治安・移動・デモ・郵便・おみやげ・マルシェ・クロワッサン・レストラン情報など役立つ記事をまとめました。気になることがある人はぜひ↓, 10年飲食で働きパリのフレンチで2年修行 鍋の中より人の間こそ楽しいと思い レストランを辞めました, ちなみにロンドン最古のティールームはTWININGSで、現在もそのお店は残っているそう。, 保護中: 【お知らせ】 #被災地農家応援レシピ の #CookForJapan を一般社団法人化します, 【速報】日本人シェフ2020年フランス全土・ミシュラン獲得レストラン11軒|フランス版, 【速報】日本人シェフ2020年パリ・ミシュラン獲得レストラン|フランス版、Restaurant Keiは日本人初、パリで三ツ星!, 【速報】2020年ガレット・デ・ロワ パリコンクール!日本からビゴの店の石沢さんがなんと2位!, 【2020フランス版ミシュラン発表更新済】パリの三ツ星レストランへ行くなら グランメゾン10軒の予算/予約. 歴史. ・購入前に聞いてみたい方 2. 0000005520 00000 n Yorkshire Tea ・LINE@限定で無料で商品プレゼント(不定期) 日曜にマリアージュフレール行ってからイギリスとフランスの紅茶って何が違うんだろうと気になって彼らの歴史を調べてみました。 イギリスでは日用品の紅茶・フランスではぜいたく品の紅茶イギリスの紅茶は日常的に飲むものなので香り付けなどされて そもそもコーヒーハウスとはひとことで言うと、17世紀〜18世紀にかけてイギリスで大ブームになったカフェで、コーヒーを広めたと同時に社交の場としても社会的意義の大きな存在でした。 それまで存在すらほとんど知られていなかったコーヒーという飲み物を17世紀のイギリスで提供し、現在でも根付いているコーヒーを飲む文化の基盤を作り上げました。当時は謎の苦い黒い液体であったコーヒーがここまで広がった要因と … Clipper 0

紅茶の国として有名なイギリスですが、昔から紅茶を楽しんでいたわけではありません。イギリスに初めて紅茶が輸入されたのは17世紀のことでした。 お茶の発祥は紀元前の中国と言われていますが、1630年頃にオランダの商船が中国からお茶を買い付けて、ヨーロッパの周辺諸国に販売したことがきっかけでイギリスでも紅茶が飲まれるようになったのです。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); もともとはヴィクトリア時代の貴族の習慣でした。 ご主人様の目覚めの時間に、召使いがご主人さまのベッドまで暖かい紅茶を運びます。ご主人様はアツアツの紅茶で目を覚ますのです。, NHKで放送されていた、20世紀初頭の貴族の館が舞台のドラマ「ダウントンアビー」でも、このアーリーモーニングのシーンがありました。ドラマでも語られているように、このアーリーモーニングティーは女主人だけの特権だったのです。, 現在では、週末に奥さまのために旦那さまが紅茶を淹れてベッドに持って行くというかたちで残っているそう。さすがレディーファーストの国ですね。, ブランデーナン(英: Brandy Nan)というあだ名が付けらるほど、ブランデーが大好きだったアン女王ですが、朝食には必ず紅茶を飲んでいました。, いろいろな紅茶メーカーから出ているブレンドティーにもクイーン・アンの名前はよく使われています。, イギリス人はミルクティーが大好きで、朝の紅茶は決まってミルクティーというのが定番なので、ブレックファストブレンドの紅茶はミルクティー用にブレンドされたものがほとんどです。, もともとはヴィクトリア朝時代のメイドたちが仕事の合間に楽しんだティータイムだそうです。, 数十年前のイギリスではどこのオフィスや工場でも11時になると一斉に紅茶が配られて15分くらいの短いティーブレイクを楽しんでいました。, このイレブンジズはお茶菓子と一緒に紅茶をいただくのが普通で、イレブンジズの伝統的なお茶菓子は「バタつきパン」でした。, 「クマのプーさん」はこのイレブンジズが大好きだそうで、本にもよくイレブンジズのエピソードが出てきます。, この本の46ページに「プーはいつも午前11時には、なにか一口やるのが、すきでした。」, イギリス人はとてもボリュームのある朝食をいただくので。ランチは軽めにとる人が多いそう。サンドウィッチとミルクティーというのがランチの定番メニューです。, 15分くらいの軽いティータイムでビスケットやショートブレッドとともにミルクティーをいただきます。, ショートブレッドとはサクサクした触感のバタークッキーのことで、イギリス人が大好きなお菓子の一つです。, ミッディ・ティーブレークと同じ4時に飲む紅茶ですが、こちらは休日や来客時などの特別な時に飲む紅茶。キュウリのサンドウィッチとスコーンとケーキを用意するのが伝統的です。, この習慣はヴィクトリア朝時代にベッドフォード公爵夫人のアンナ・マリアさんが始めました。, 現在の日本で私たちもアフタヌーンティーを楽しめるのはアンナ・マリアさんのおかげです。, ハイティーはスコットランドやアイルランドなど地方の労働者階級から始まった習慣です。, スコーンやケーキなどの甘いもののほかに、肉や魚・卵などの食事も出され、夕食とアフタヌーンティーを一緒にしたような、かなりボリュームのあるものでした。, ハイティーと同じ時間帯に飲むお茶ですが、食べ物が軽めの時はファイブオクロックと呼ばれているようです。, 仕事が終わった後、観劇などにいく時は、観劇が終わってからディナーになるので、観劇をする前に、ちょっとのおつまみと一緒に紅茶を飲んで、腹ごしらえをしておくのです。, 「ファイブオクロックしてから観劇に行きましょう♪」なんて使われているんでしょうね。, 男性はそのままダイニングに残るか、書斎に行って、お茶やお酒を楽しみ、女性はドローイングルームでお茶を楽しんだそうです。, ナイトティーとも言います。 寝る前に紅茶を飲むと、体が温まるのでよく眠れるそうです。, 私はこのナイトキャップティーという習慣がとても気に入って、紅茶を勉強してからはほぼ毎日楽しんでいます。, 寝る前の大切な自分だけの癒しの時間という感じで、このナイトキャップティーをすると、平凡な一日でも素敵な一日に変わるんです。, このときはお茶菓子は一緒にはいただかないので、甘くしたフレーバーティーやハーブティーを楽しんでいます。, 紅茶を飲むと眠れなくなってしまうのが心配な方は、紅茶を薄めに入れたり、カフェインレスの紅茶を楽しんでみてもいいと思います。, 毎日飲んでいるナイトキャップティーは簡単に作りたいので、このような茶こし付のマグカップを使って紅茶を淹れています。, 茶こし付のマグカップはたくさん売っていますが、茶こしの部分が大きい物を選ぶと美味しい紅茶を淹れられます。, HARIO (ハリオ) ワンカップティーメーカー 200ml ブラック OTM-1B, こんなにたくさんティータイムがあるのだから、イギリス人は一日に7回お茶をのむと言われているのも納得できますよね。, 私はイギリス人ではないですが、紅茶を飲む回数ならイギリス人にも負けていません(笑), 当サイトはブログ村「ハーブティー・紅茶」に登録しています。 0000010172 00000 n EIKOKU GO ,

↑↑こちらもチェックしてみてくださいね。↑↑, 「Tea Magazine(ティーマガジン)」は、紅茶講師の資格を持つゆかりーぬが運営する紅茶情報サイトです。, 初心者の方でも難しくなく紅茶を楽しめるよう、美味しい紅茶の淹れ方から雑学まで、紅茶にまつわるさまざまな情報をお伝えしています。, ご意見や取り上げて欲しいテーマなどありましたら、お気軽にコメントやお問い合わせからお知らせください。, 美味しい紅茶で日常をちょっぴり優雅に、もっと楽しく。紅茶講師がお届けする、初心者のための紅茶情報, 美味しい紅茶で日常をちょっぴり優雅に、もっと楽しく。紅茶講師ゆかりーぬがお届けする紅茶の楽しみ方, <銀座>銀座シックス 「ザ・グランラウンジ」2020ハロウィンアフタヌーンティーレポート, <お菓子と紅茶のマリアージュ>Like Sweets BOXのケーキ「Ruby」に合う紅茶は?, <お菓子と紅茶のマリアージュ>ユーゴ & ヴィクトールのタルト フィグ レザンに合う紅茶は?. 好評である秋摘み紅茶を無料プレゼントさせていただきます!, ・最新情報やイベント出店情報 ・Linkteaの紅茶で分からないことがある 好きな紅茶はアールグレイ・ルイボス・フレーバーです◎, https://linktea.jp/wp-content/uploads/2019/10/linktea_logo.png. 0000000845 00000 n startxref もともとコーヒーはイスラム世界に発するものであった。 16世紀半ば、オスマン帝国(トルコ)の首都イスタンブールに世界で初めてコーヒーを提供する店が開業した 。 カフヴェハーネ(直訳すれば「コーヒーの家」)と呼ばれ、喫茶店兼社交場の機能を果たしていた。 Twinings Tea Pigs, Typhoo、Lipton、Tetleyなどのような、上記以外にも日本でも販売されている多くの人気ブランドがあります。, 紅茶を作る際、お湯を加える前に牛乳を入れる人もいます。また別の人は、お湯を入れた後に牛乳を加えます。この話題は友人同士の会話の中でよく出てくるそうです。最近の調べによると、大半のイギリス人がお湯を注いだ後に牛乳を加えることが分かりました。多くの人は、どちらでもいいと考えますが、一部の科学者は、最初に入れるのと後に入れるのとでは味が変わると主張しています。, また、イギリスでは紅茶と一緒にビスケットを食べるのが一般的な文化です。多くの人々は紅茶を飲む前に、ビスケットを紅茶につけて食べることを楽しんでいます。ビスケットにはたくさんの種類がありますが、その中でも紅茶によく合うものがいくつかあるのです。是非この食べ方を試してみてください。思っている以上に美味しいです。, 美味しい紅茶を作る方法を紹介します。イギリスではほとんどの人がティーバッグから紅茶を作るため、茶葉から入れることは珍しいです。, 2. イギリスの歴史(イギリスのれきし)は、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド(現在では北アイルランドのみ)より構成される連合王国(イギリス)の歴史である。. イギリスで最初のカフェは1650年にオックスフォードで開業され、1652年にはロンドンでもカフェが誕生しました。 ロンドンのカフェはダニエル・エドワーズという商人が召使いのパスカ・ロゼにカフェを開かせたのが最初であると言われています。 紅茶の国と聞くとイギリスが思い浮かびますが、初めて紅茶がイギリスに来たのはいつかご存知ですか?, イギリスには紅茶にまつわるエピソードがとても多く、紅茶がきっかけで戦争が起こった事実もあります。, 最初は上流階級の楽しみだった紅茶が、労働階級の一般市民にまで普及した時代背景や、紅茶をイギリスに広めた数々の女王達など、紅茶が発展していった経緯についてご紹介します。, 紅茶の国として有名なイギリスですが、昔から紅茶を楽しんでいたわけではありません。イギリスに初めて紅茶が輸入されたのは17世紀のことでした。, お茶の発祥は紀元前の中国と言われていますが、1630年頃にオランダの商船が中国からお茶を買い付けて、ヨーロッパの周辺諸国に販売したことがきっかけでイギリスでも紅茶が飲まれるようになったのです。, 紅茶が持ち込まれる前のイギリスでは、コーヒーやチョコレートを楽しむことが人気でした。, そしてロンドンに初のコーヒーハウス(喫茶店)がオープンし、瞬く間に喫茶ブームが起こりました。, そのコーヒーハウスで紅茶が売り出された当初は、飲み物と言うよりは薬としての効用を宣伝文句としていたようです。, そのためか、始めはあまり受け入れられなかった紅茶ですが、上流階級の間で流行っている憧れの紅茶文化に触れる機会として、コーヒーハウスでも次第に浸透していきました。, ちなみに、イギリス紅茶で有名なトワイニングの始まりは、「トム」というコーヒーハウスでした。, 「トム」は、その隣に紅茶専門店「ゴールデンライオン」を開き、それが現在のトワイニング社となったのです。, 中でもキャサリン女王、メアリ二世女王、アン女王、ヴィクトリア女王は、紅茶好きの方や歴史好きの方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?, 1662年、すでにお茶を飲む習慣が貴族の間で定着していたポルトガルから、一人の王女キャサリンがイギリス王室に輿入しました。, キャサリンは、持参金として約束の銀と同じ重さの砂糖、嫁入り道具の茶道具と、茶を飲む習慣を携えてイギリスへ嫁いできました。, それまで茶の習慣がなかったイギリス王室に、茶を楽しむという大きな影響を与えた人物がキャサリン王女だったのです。, メアリ2世は、夫のウィリアムと共にイギリスに即位し、共同統治を行ったことで有名な女王です。, メアリ2世は、オランダから茶、陶器、漆器などの東洋趣味(シノワズリ)と、当時オランダの上流階級で流行していたオランダ式喫茶法をイギリスに持ち込みました。, 東洋の憧れが強かったこの時代に、宮殿の各部屋を飾った東洋風の磁器は大変注目を集め、メアリ2世のようにシノワズリをコレクションすることが上流階級の人々の間で流行することになりました。, メアリ2世の妹で、ステュアート朝最後の君主の娘である女王アンは、大の美食家であり無類のお茶好きとして知られています。, 朝食にお茶を飲む習慣を始めたり、お城に茶室を設けて執務中でさえも何度もお茶を飲んでいたと言われています。, そんなアン女王がお茶の時間に使用していたのは、洋梨型の純銀の茶道具や美しい装飾が施された調度品達。, また、高価だった砂糖とミルクをたっぷりとお茶に入れて楽しんでいたアン女王。この頃は、高価なお茶と砂糖をふんだんに使うこの習慣が、富と権力の象徴とされていました。, それまで紅茶は上流階級の間だけで楽しまれていましたが、それを払拭したのがヴィクトリア女王でした。, 1837年に即位したヴィクトリア女王は、その後1901年までイギリス女王として君臨し「ヴィクトリアン」という一つの時代を築きました。, ヴィクトリア女王は、自らアルコールよりも紅茶を飲むこと推奨していたこともあり、それが一般市民にも広まり、紅茶が国民飲料として定着していきました。, こうして、王室から上流階級、一般市民にまで広がった紅茶文化には、数々の女王が影響を与えていたのですね。, 19世紀には一般市民にまで広く紅茶が普及したため、当然紅茶の輸入量も増大しました。, 特に、それまでイギリスの茶貿易を独占していた東インド会社の独占権が廃止され、貿易が自由競争になったことも大きな要因でした。, 紅茶の消費量が増えた当時のイギリスは、中国の清から大量の紅茶を輸入していました。しかし、イギリスから中国に輸出できるものは少なく、貿易は赤字が増える一方でした。, はじめは対価として銀を支払っていましたが、それも底をつき次に着目したのがアヘンでした。, アヘンは清で輸入を禁止していましたが、イギリス人による密輸によって中国に大量のアヘンが持ち込まれたのです。, アヘンによって中国の多くの人々が中毒症状を起こし、それが中国の経済危機にまで発展しました。中国はイギリスからの輸入品をすべて破棄し、それに怒ったイギリスが中国に侵略しました。, 圧倒的な武力で戦いに勝利したイギリスは、香港を占領しさらに中国からの紅茶輸出量を増やしました。, これによりイギリスは紅茶の安定供給を手にし、安価になった紅茶のおかげでさらに紅茶文化が普及していきました。, 紅茶の輸入が自由化され、一刻でも早くイギリスに紅茶を運ぶことが利益に繋がるため、紅茶を運ぶ専用の快速帆船が現れました。それが「ティークリッパー」です。, 中国からイギリスまで紅茶を運ぶ時間が短いほど、紅茶に高値がつけられました。そしていち早く紅茶を運んだ船に賞金を出す「ティークリッパーレース」が始まりました。, 特に有名なレースはタエピン号とエアリアル号で、激しいデッドヒートを繰り広げ、ゴールした時の時間差はなんと10分しかなかったと言われています。, こうして白熱したティークリッパーレースですが、1869年にスエズ運河が開通し帆船に代わって蒸気船が主流になったため、ティークリッパーレースの時代は終わりました。, 最後の帆船といわれている「カティーサーク号」は、現在イギリスのグリニッジで保存公開されています。観光スポットとしても有名な場所なので、イギリスに行った際にはぜひ立ち寄ってみたいですね。, イギリスで紅茶文化が広がっていった背景には様々な歴史があります。特にイギリスの女王は、王室から上流階級そして一般市民にまで紅茶を広めた、立役者と言えるのではないでしょうか。, また、紅茶がもたらした悲しい戦争やティーレースなど、紅茶にまつわるエピソードは尽きません。, それだけ人々を魅了した紅茶は、今やイギリスの代名詞ともなり文化や歴史を語る上で、なくてはならない存在になっています。, 今回、LINE@に登録していただいた《紅茶好きの方》に、 Copyright© 好評である秋摘み紅茶を無料プレゼントさせていただきます!, ・最新情報やイベント出店情報

しかしイギリス人はコーヒーも好きです。コーヒーは紅茶ほど普及しておらず、イギリス全体で1日に7000万杯のコーヒーが飲まれています。, イギリスにはたくさんの種類の紅茶がありますが、イギリス人が好きな紅茶ブランドのランキングを紹介します。, 1. %%EOF

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