利用されている検査項目 : 01 . 病原体 インフルエンザウイルスはオルトミクソウイルス科に属し、ウイルス粒子内部に存在する核蛋白質(np)およ びマトリックス蛋白質(m1)の抗原性の違いからa、b、c、dの4つの型に分けられる。 病原体 インフルエンザウイルスはオルトミクソウイルス科に属し、ウイルス粒子内部に存在する核蛋白質(np)およ びマトリックス蛋白質(m1)の抗原性の違いからa、b、c、dの4つの型に分けられる。 検査法: 検査の原理: 感度 (検出に必要なウイルス量 ) 検査に要する 時間時期: 特徴: 抗原ELISA法: 検体中のインフルエンザウイルスの抗原を、そのまま特異的な抗で検出: 数万個: 20〜30 分 ・迅速 ・非特異反応あり: PCR法: 検体中のインフルエンザウイルスの 上経過して検査した方が陽性率は 高いことが分かりました。発症か ら検査までの時間が十分経ってい ないと抗原量が少ないため、陽性 であるべき反応が出ないことがあ ります。そのような場合は時間を ずらして再度検査する必要があり ます。(図1) 抗原検査.
525 平成21年9月20日 各種インフルエンザ迅速診断キットの評価 ―検出感度の比較検討― 1)神戸大学医学部附属病院検査部,2)兵庫県微生物検査ネットワーク, 3)大阪府立公衆衛生研究所,4)神戸大学大学院医学研究科臨床病態免疫学講座 徳野 治1 )藤原 美樹2 中上 佳美 2)山之内すみか この検査方法は,イムノクロマト法(イムノクロマトグラフィー法)と呼ばれる方法です. インフルエンザの簡易診断キット など感染症の簡易診断法として普及している方法なので,見聞きしたことある人も多いと思います.. 525 平成21年9月20日 各種インフルエンザ迅速診断キットの評価 ―検出感度の比較検討― 1)神戸大学医学部附属病院検査部,2)兵庫県微生物検査ネットワーク, 3)大阪府立公衆衛生研究所,4)神戸大学大学院医学研究科臨床病態免疫学講座 徳野 治1 )藤原 美樹2 中上 佳美 2)山之内すみか 感染症検査に用いられている主な測定原理を以下に示しました。 測定原理 . 抗原検査はウイルスを特徴づけるタンパク質の有無を調べる検査 で、国内では5月13日より導入されるようになりました。 インフルエンザなどにかかった際におこなう簡易検査と同じしくみで、15〜30分ほどで結果が判明します。 感染症検査の主な測定原理 . インフルエンザの迅速検査、発症からどれくらいで陽性にでるでしょう?そのことを検討した報告。 インフルエンザ迅速検査に関し、「早期の検査は感度が低い(陽性率が低い)」とはよく言われるものの、「 … 新型コロナウィルスに関する検査数が少ないという声もある中で、PCR検査を補完する検査法が承認されましたが、この抗原検査はどういうものなのか?検査時間やPCR検査との違いについて調べました。, 抗原検査というのは、新型コロナウィルスが持っている特徴的なタンパク質があるかどうかを検査するものです。, ウィルスをはじめ、人間の体もそうですが、生物はタンパク質により形作られています。このタンパク質はいろんな種類があって、それぞれの生物で共通のものもあれば、違うものもあります。, このタンパク質の中で、新型コロナウィルスに特徴的な(他の生き物が持っていない)タンパク質を検出するのが、今回の抗原検査になります。, 抗原検査はインフルエンザの迅速検査方法として既に普及しているものと同様で、検査に使うのはインフルエンザの検査時と同じように鼻の奥からとってくる鼻水(体液)です。, 抗原検査では、そこに実際に新型コロナウィルスがいないと陽性にはなりませんので、検査時点での感染の有無を調べる方法です。, 具体的には、PCR検査では「特定の遺伝子」をたくさん増やすことによって検出しますが、抗原検査は「特定のタンパク質」を検出しています。, では、抗原検査でどのようにタンパク質を検出しているのかは、以下の図を参照してください。インフルエンザの抗原検査について説明したものですが、原理は同じです。, 患者さんから採った体液の中に新型コロナウィルスがいる場合には、標識抗体に特定のタンパク質(新型コロナウィルスしかもってなもの)がくっつきます。その上で、コントロールラインの方向に向かって、抗原が移動していきます(毛細管現象というやつが関与しています)。, 移動して検出ラインまでくると、抗原と標識抗体がくっついたものがくっついて色が変わります。, なぜコントロールラインがあるかというと、検体がまだ検出ラインに到達していないのか、ちゃんと到達したけど色が変わっていないのかを見極めるためです。, 基本的な原理は、抗原抗体反応というもので、新型コロナウィルスの特定のタンパク質(抗原)としかくっつかない抗体が検査キットに用意してあるので、患者さんが新型コロナウィルスがいた場合には、特定のタンパク質が標識抗体にくっついて、キャプチャー抗体で検出されるというものです。, 移動は、毛細管現象が利用されています。毛細管現象は、液体が表面張力で細い管の中を進む現象です。, 身近なところでは、細いストローをコップに入れると、ストローの中の液面がコップの液面よりも高いところに来る現象のことです。, 検体が血液であることと、検出するタンパク質が新型コロナウィルスに対する抗体であるということになります。, PCR検査では、検査の対象となる遺伝子を取り出したり、専用の機械が必要だったりと、1日以上かかる場合もあるので、15分くらいで結果が出るのはメリットですね。, PCR検査も完全に正確であるわけではありませんが、抗原検査はPCR検査よりも正確さに劣ります。あくまで「簡易検査」という位置付けです。, 具体的に言えば、PCR検査で、感染していない方が陰性とでる確率(特異度)は99%、感染している方が陽性と出る確率(感度)は70%と言われています。, 一方で、抗原検査の場合(インフルエンザの迅速キットの情報)は、感染していない方が陰性よと判断される確率(特異度)は99%ですが、感染している方が陽性と出る確率(感度)は50〜60%と言われています。, 新型コロナウィルスの抗原検査のキットも、同様の確率であると考えられますから、迅速診断キットで陽性であっても、実際に感染している方の約半分しか検出できていないことになります。, PCR検査をたくさんできない中で、抗原検査は補助的な役割になると思いますし、検査数を増やして情報を集めるという意味ではやりやすい方法です。, 医療機関で比較的簡単に、しかも時間をかけずに結果が得られるので、PCR検査による保健所や検査機関の負担軽減にはつながりますね。, 一方で、感染経路が不明な方がいる状態で、検査数を増やすことがいいのかという点もあります。, 感染が確認された場合、医療機関に入院したり、ホテルなどに滞在したりということになります。症状が出ていない方でも、そういう措置になるので、医療崩壊を招きかねないのでは?と感じます。, 以下は完全に私見ですが、感染がある程度落ち着いてきた(と思える)ような状況なので、抗原検査で、いま時点の感染者をあぶり出すよりも、過去の感染歴が調べられる抗体検査を充実させる方がいいのではないでしょうか?, そうすれば、感染しても症状が出なかった方の割合や、どのくらい感染が広がったのか?ということについても情報が得られますし、本当の意味での収束はワクチンなどが開発されるまでは難しいと思うので、気をつけながら生活する。少しずつ行動範囲を広げる、経済活動につなげるという方がいいのではないかと思います。, 抗原検査は、簡便である反面、実際に感染している患者さんのうち4割は陰性と判断されてしまう危険がありますから、簡便な検査で陰性だから大丈夫!という認識になってしまうのも、二次感染拡大という観点から怖いのでは?と思います。, 一方で、感染した方が入院を解除するために、PCR検査を2回実施して陰性を確認するとの指針があります(厚労省のHP)。その片方を簡便な抗原検査で代替すれば、PCR検査の作業を減らすことができるので、そういう利用がいいのかな〜とか思っています。, 抗原検査は、簡便な方法で、医療従事者の方やPCR検査を実施する方の負担はかなり軽減されると思いますが、一方で簡便だからどんどん検査した方がいいのかどうかは賛否が分かれますね。. インフルエンザおよびインフルエンザウイルス検査法の概要 1. 今回は,このイムノクロマト法についてまとめました! インフルエンザおよびインフルエンザウイルス検査法の概要 1. sarscov2抗原検査 原理︓ウイルスに特異的な抗体で、ウイルスタンパク質(ウイルス抗原)を検出 ⽅法︓イムノクロマト法、elisa法、cleia法など • 「エスプライン」シリーズは、酵素免疫測定法を原理としたイムノクロマトグラフィ-法による迅 検体:鼻の奥からとった鼻水など(体液) 病原体 インフルエンザウイルスはオルトミクソウイルス科に属し、ウイルス粒子内部に存在する核蛋白質(np)およ びマトリックス蛋白質(m1)の抗原性の違いからa、b、cの3つの型に分けられる。 インフルエンザおよびインフルエンザウイルス検査法の概要 1. では、抗原検査でどのようにタンパク質を検出しているのかは、以下の図を参照してください。インフルエンザの抗原検査について説明したものですが、原理は同じです。 大崎市民病院感染管理室hpより引用.