バファリンとロキソニンは同じ頭痛薬でも結構違う!成分・働き・効果などを比較. 「痛風発作の痛み止めの薬」の第一選択肢としたいのは、第一三共ヘルスケアの「ロキソニンs」です。第1類医薬品に指定されているため、購入の際には、薬剤師から薬の効果や副作用等についての説明を受ける必要があります(通常は2~3分程度)。 2015 Sep 30, 妊娠中の腰痛に対して、薬で対処することは注意が必要です。自己判断で市販薬を飲むことは積極的にはおすすめできません。, 妊娠中でも必要な場合に使うことができる薬はあります。薬の使用に関して自己判断せずに、妊娠に関してかかりつけにしている医療機関を受診し、医師に相談してくだい。薬を怖がりすぎて必要な薬まで避けてしまうのはいいこととは言えません。, 出産を終えたときに腰痛が出現したり悪化したりする人がいます。妊娠の後半あたりから、子供が大きくなるにつれて女性の骨盤は位置が変化して、出産に備えるように変わっていきます。骨盤の位置の変化によって、腰痛を起こすことがあります。, 妊娠時で広がった骨盤は、出産時では最大限に開きます。出産が終われば、ずれた骨盤が徐々に元の状態に戻っていきますが、この戻る動きでも腰痛を引き起こすことが知られています。さらに、出産後にはホルモンのバランスも変化し、これも腰痛を引き起こす原因となるのです。, 子供を抱えることで腰に負担がかかりますし、環境が変わってストレスが多くなるのに休む時間が減ることによって気分も落ち込みやすくなります。痛みが出ると気分の落ち込みやすくなり、気分が落ち込むと痛みが出やすくなるといった悪循環も生まれるため、どこかでその悪循環を断ち切る必要があります。, 問題となるのは薬についてです。授乳中は母乳から胎児に薬が伝わって影響を及ぼすことがあります。生まれたての子供は体重も小さく、薬の影響を受けやすいので、悪影響が考えられる薬は極力避けてあげる必要が出てきます。, 最終的には、お母さんにとってどの程度薬が必要かということと、子供への影響の2つを総合的に判断することになります。その際に参考となるものとして、国立成育医療研究センターが授乳に問題のない薬と危険性の高い薬をまとめていますのでぜひご覧になってください。, 生理痛と腰痛の関係については、生理中の重だるい腰やお腹の痛みを経験されたことがある方はご存知かもしれません。, 女性の子宮は、妊娠の準備として生理周期の中で子宮の壁が厚くなるタイミングを作っています。また、膣をつたって細菌やウイルスが入ってきても、大事な子宮に感染させないように子宮の壁を定期的に剥がして捨てています。この子宮の壁を剥がして体外に捨てるシステムがいわゆる生理になります。また、子宮の壁が剥がれることで出血が起こるので経血が出ます。, 子宮の働きで起こる生理が、腹痛を起こすことは想像通りかと思います。しかし、なぜ腰痛が起こるのでしょうか?, これには、痛みを感じる神経が関係しています。痛みを感知する神経は、1箇所だけに関係しているわけではありません。例えば、首にある神経は指先の働きにも関係していたり、味覚を感じる神経は顔の動きにも関係していたりするのです。, 同様に、子宮に分布している神経は、お腹のあたりだけではなく、腰のあたりにも伸びています。そのため、子宮で痛みを感じた場合は、その痛みが腰のあたりにも飛び火(放散)することがあるのです。また、生理前後は気分が沈みがちです。腰痛は精神的・心理的な状態とも関係するため、腰痛を感じやすくなっているということも考えられます。, 別の可能性として、生理の時期に決まってひどい腰痛が続くときは子宮内膜症などの病気も考えられます。子宮内膜症の痛みに現れやすい特徴にも気を付けてください。, しかし、経血が出ている時に激しい運動は難しいため、運動に関しては適度なものを選ぶことが重要になります。リフレッシュに関しては、ヨガや瞑想でも読書や映画鑑賞でも良く、ご自身の最も望ましいものを選んでください。, 病院やクリニックではどのような治療をする?ヘルニアやギックリ腰に手術はやるべきか?, 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最新情報まとめ:患者数(感染者数)、死亡者数、気をつけるべき点など(2020年10月16日更新), アトピー性皮膚炎の抗炎症薬外用剤にJAK阻害薬「デルゴシチニブ軟膏」が登場:ステロイド外用薬・タクロリムス軟膏との違いとは?, 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するインターフェロンの有効性についてわかっていること(2020年10月6日), 白っぽい下痢と嘔吐が特徴。大人もうつる感染性胃腸炎「ロタウイルス」の症状・治療・予防法は?, 本サービスにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。, 腰痛にストレッチや体操は有効なの?ぎっくり腰(急性腰痛)やヘルニアへの治療効果について解説, NSAIDsの中でも皮膚から吸収されやすく、貼り薬などの外用薬としてよく使われています。, 飲み薬のほか、ロキソニン®ゲル、ロキソニン®テープなどの塗り薬・貼り薬もあります。, 主に外用製剤の成分として使われているNSAIDsです。パップ剤、テープ剤、液剤(ローション剤)、スプレー剤(スミル®外用ポンプスプレー)もあります。, 皮膚(胸や背中など)に貼り付けることで、効果が長時間持続します。通常「1週間に1回、貼り替えて使用」します。, 腰などの押すと痛むポイント(トリガーポイントと呼びます)に局所麻酔薬を注入します。. 2014 Dec, 腰痛の対処として、温熱療法があります。腰を温めることで腰痛の緩和を期待する治療法です。急性の腰痛に対しては、運動療法と併用することで、痛みを軽減したり機能を回復する効果があると考えられています。, しかし、慢性の腰痛に対しては効果が乏しいため、腰痛の状況を見ながら温熱療法を行うかどうかを見る必要があります。, 牽引療法(けんいんりょうほう)は一般的にはおすすめできません。腰椎(腰骨)を上下に引っ張ることで骨の並びを改善し、腰痛を緩和することを狙う治療です。, 「腰痛診療ガイドライン2012」、「理学療法診療ガイドライン」では効果があるとは言えないことを示しており、「理学療法診療ガイドライン」においては「無効性や害を示す科学的根拠がある」としています。, 腰痛は、心理的な状況とも関連があると言われています。その心理的な状況に対する治療法が認知行動療法です。, 痛みへの不安が痛みを増強させてしまっている場合に、痛みへの注意をそらしたり、痛みが出てもコントロールできるという自信をつけて、痛みへの恐怖や不安を改善していきます。, マインドフルネスといった言葉に聞き覚えのある人はあまり多くないかもしれません。マインドフルネスは、心身の状態を高めることを指します。瞑想やヨガを取り込んだ治療です。, これまでにもうつ症状やストレスに対する効果が研究されており、腰痛に対する効果も報告されています。, もちろん、腰痛の原因によってもその効果は異なることが考えられます。マインドフルネスは、リフレッシュやリラックスの効果があるため、腰痛の原因となっているストレスや心の状態を改善する可能性もあります。, また、痛みに対する認知を改善する確立された方法(認知行動療法)と同等の効果があるとも言われており、注目されている方法です。, 腰痛の原因を取り除く手術は、やれば必ず腰痛が取れるというものではありません。手術を行っても痛みが取れないこともあれば、手術したら痛みが悪化したということも少なくありません。, そのため、腰痛に対する手術療法はいつでも勧められるとは限りません。手術を行わないと深刻な状況に発展してしまう可能性がある場合に行うことになります。, 個別の人で手術をするべきかどうかは、上に当てはまることのほか、腰痛の原因や全身の健康状態などによっても変わります。, 妊娠中や産後は腰痛が出やすい時期です。生理痛とも関係があります。女性が腰痛について気を付けたいポイントをまとめます。, 女性は心理的あるいは社会的にストレスがかかると腰痛を感じやすい傾向があると言われています。生理痛や妊娠・出産に伴う腰痛もあります。, 心理状態が関係する腰痛では、不安が強くなったり、ストレスがあることで悪化することも考えられます。, 妊娠によって子宮が大きくなったり、ホルモンのバランスが乱れることで腰痛が起こったり悪化したりする場合もあります。, 妊娠してお腹が大きくなると、お腹が前に出る分、バランスを取るために体を反る姿勢になります。この姿勢は、常に腰に負担がかかるのです。, 妊娠週数が進み子宮が大きくなるにつれて、骨盤も広がることで腰が不安定な状態になることも考えられます。このような妊娠に伴う姿勢の変化は、それまでに使ってこなかった筋肉を使うことにもつながり、結果として腰痛を引き起こすことにもなります。, 運動は妊婦の腰痛を改善するという過去の報告があります。この報告では、運動療法として筋力トレーニングや水中トレーニング、ストレッチなどが取り上げられています。, お腹が大きいことからあまり運動する気が湧かない方も多いとは思いますが、やれる範囲で身体を動かすように努めることは非常に重要です。, 参照文献:Cochrane Database Syst Rev. 腰痛に効く痛み止めの薬に、NSAIDsとアセトアミノフェンという薬があります。病院でも処方されているほか、同じ成分を使った市販薬が薬局でも買えます。ロキソニン、ラックルなどの特徴と副作用などを説明します。, NSAIDs(エヌセイズ)という名前は非ステロイド性抗炎症薬の略です。「痛み止め」と呼ばれている薬の大半はNSAIDsに分類される薬です。市販薬のロキソニン®SなどもNSAIDsです。, 市販薬(OTC医薬品)では多くの薬にNSAIDsが含まれています。商品名の例を挙げます。, アセトアミノフェンはNSAIDsとは少し異なる仕組みで腰痛や発熱などを抑える薬です。痛み止めの効果はやや劣りますが、安全性がメリットの一つです。, アセトアミノフェンは子供から高齢者まで幅広い年齢で使えます。妊婦への負担も少ないとされ、「医師の診断の下で使用に対して有益性が危険性を上回る場合」などの条件はつきますが、妊婦の腰痛にも使用可能な痛み止めの薬になっています。, アセトアミノフェンは非常に多くの市販薬で使われています。たとえばNSAIDsの一種であるエテンザミドとアセトアミノフェン、さらに無水カフェインを配合した市販薬があります。アセトアミノフェン以外の有効成分も副作用を起こす可能性があります。, 次のような痛み止めの湿布薬やテープ剤、軟膏剤、クリーム剤なども腰痛に効果があります。, 多くは飲み薬や坐剤(坐薬)としても使われている成分を使っています。以下で説明します。, オムニードケトプロフェンパップはNSAIDsのケトプロフェンを有効成分としています。, ケトプロフェンは皮膚から吸収されやすく、処方薬でもモーラス®などの外用薬としてよく使われている成分です。, 副作用として、貼った場所や周りに日光を浴びると発疹が出ることがあります(光線過敏)。使用後4週間は貼った場所を覆うべきとされます。, バンテリンコーワシリーズはNSAIDsのインドメタシンを有効成分としています。インドメタシンは処方薬でもインテバン®クリームなどの外用剤として使われています。, ロキソニン®Sゲル、ロキソニン®Sテープ、ロキソニン®Sパップの有効成分は、飲み薬のロキソニン®Sと同じロキソプロフェンナトリウムです。, ロキソプロフェンナトリウムは、処方薬のロキソニン®にも使われているNSAIDsです。, フェルビナクは主に外用製剤の成分として使われているNSAIDsです。処方薬でも使われているほか、市販薬にもオムニードフェルビナクなど多数の薬があります。, 市販薬のボルタレン®シリーズは、処方薬のボルタレン®と同じ有効成分を含んでいます。, ボルタレン®ACゲルなどはメントールの匂いがありません。ボルタレン®EXゲルなどは、l-メントールを配合してさわやかな感じにしています。, サロンパス®はNSAIDsの湿布薬です。サリチル酸メチルが有効成分です。サリチル酸メチルの湿布薬には処方薬・市販薬ともに多くの製剤があります。, 市販薬の例として冷感ユーシップMSと温感ユーシップMSがあります。「温」はトウガラシエキスを含みます。「冷」はl-メントール(ハッカの成分)を含みます。一般に、急性の痛みは冷やし、慢性的な痛みは温めるのが適するとされます。, 湿布薬などは副作用が少ないというメリットがあります。特に全身に出る副作用は少ないとされます。ただし使用部位のかぶれなどには特に注意が必要です。一方、効果は飲み薬などに比べるとやや劣るとされます。, 貼り薬や塗り薬は、薬剤が皮膚から浸透することで効果を現します。飲み薬や坐剤(坐薬)などと違い、血管内に薬剤が浸透していきません。このため効果がやや弱く、副作用も少なく現れます。, 市販の痛み止めの薬の中には、同じ名前を持つシリーズの薬でも商品によって成分が違うものがあります。「バファリン」シリーズを例に説明します。, 普通の「バファリン」はバファリンAという商品です。バファリンAはNSAIDsの一種であるアスピリンを主成分とし、腰痛にも痛み止めの効果を期待できる薬です。, 同じ「バファリン」という名前が付いた薬でも、小児用バファリンCIIはより子供に適した痛み止めのアセトアミノフェンを主成分としています。, バファリンシリーズの商品にはNSAIDsとアセトアミノフェン以外にも、イブプロフェンやカフェイン等といった成分が含まれているものもあります。, バファリンシリーズだけでなく、市販薬は成分を確かめて買ってください。同じ「腰痛に効く痛み止め」と言っても、年齢だけでなく症状などによって適した薬が違う場合があります。迷ったら店舗の薬剤師などに相談してみてください。, ぎっくり腰や腰痛の原因として多いのが、腰に急に力がかかることです。よくある状況を例にとって説明します。, 無理に腰を曲げたり回転させたりする動作は腰痛を引き起こします。ずっと同じ姿勢をとって腰を動かさないことも腰痛の原因になります。, 重いものを持ち上げたときだけでなく、前かがみで少し腰に力を入れたときや、くしゃみや咳で腰を痛めることもあります。, 寝相の問題も考えられます。枕や寝るときの環境を少し変えてみると良いかもしれません。, 寝ているうちに汗をかいて脱水になることで筋肉が硬くなり腰痛を起こすという説もあります。, 膝を伸ばしたまま腰を曲げて荷物を持つ、重いものを持ったまま後ろを振り向くといった動作は、腰に負担がかかります。, 顔を洗うときや洗い物の動作でも腰が痛くなります。洗面台やシンクが身長に対して低すぎたり、立つ位置が手元から離れていると、前かがみになってしまいます。, 「腰痛診療ガイドライン2012」には職業別に腰痛を感じる人の割合が挙げられています。, 職場における精神状態も腰痛と関係しています。以下の項目は腰痛を発症する危険性を高めると言われている要因です。, また、仕事に不満を持っていたり、うつ状態にあったり、社交性が低かったり、痛みに対する恐怖心が強かったりする場合は腰痛が治りにくいことがわかっています。, うつ状態にある人は、うつ状態でない人と比べて慢性的な腰痛の危険性が2.88倍という報告があります。, 運動不足は腰痛を引き起こします。腰痛予防のためには筋肉をつけるよりもウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。, 肥満と腰痛は直接的にはあまり関係しません。体重÷身長÷身長で計算できるBMI(Body Mass Index、体格指数)と腰痛はあまり関係していないことがわかっています。, 喫煙の本数が増えれば増えるほど腰痛が発症するリスクが上がると言われています。禁煙を試してみる価値はあるでしょう。, 「腰痛診療ガイドライン2012」では、腰痛に悩んでいる人は全体の40-50%、腰痛を経験したことがある人は70-80%と記載されています。, 腰痛やぎっくり腰を予防するには、腰に負担をかけないことです。いくつかの方法を紹介します。, できるだけ身体に近いところで作業してください。かがんだりひねったりする動きは極力減らしてください。, パソコンを操作するときは椅子と作業台を調整して、肘を90度に曲げられる姿勢をとってください。, ベッドに硬いマットレスより柔らかいマットレスを使用する方が腰痛を起こしにくいとした研究があります。ウォーターベッドも有用と考えられています。, ストレッチや体操で体の血流をよくすることができます。体を動かすことでリラックス効果も期待できます。おすすめの体操があります。, ピラティスは、音楽やリズムに合わせて、体の深層の筋肉や普段使っていない筋肉などを使って運動する方法です。, 過去の報告では、薬による治療とピラティスを併行すると、薬による治療のみを行うよりも腰痛が改善したとされています。ほかにもピラティスの有効性は多く研究されています。, ただし、ピラティスは見よう見まねでできるものではありません。専門家の指導を受けてから、自宅でもできるピラティスの方法を教えてもらうのが良いでしょう。, 指で圧す以外にも、ボールに乗っかる形で体重を利用してツボを刺激する方法があります。, 呼吸筋をトレーニングすることで腰痛が改善すると言われています。ヨガのような呼吸法による効果も検証されています。, ゆっくりと深呼吸をすることでリラックスできる効果があります。呼吸法で心理的な不満やストレスを改善することで腰痛を緩和することも期待できます。, 腰痛に対する整体の効果はあまりわかっていません。整体の効果は施術者個人の技術によるので、整体院によって感じる効果は違います。また、効果は数日しか続かないという説もあります。, 鍼灸(鍼治療)については、「腰痛診療ガイドライン2012」では効果に乏しいとしていますが、有効とする意見もあります。一般に鍼灸は痛みを軽くする効果や精神的な効果が知られています。一方で、頭痛・疲労感・感覚の異常を引き起こす場合もまれにあります。, カイロプラクティックは、整体とは似て非なるものです。長期的な改善は乏しく、積極的にはおすすめできません。また、骨折や悪性腫瘍による腰痛だった場合は、カイロプラクティックを行うと悪化する危険性があります。, 「腰痛診療ガイドライン2012」では、痛みの強さに応じて、適度に運動することが推奨されています。, どのような運動がいいかははっきりわかっていません。負担になりすぎない範囲で運動してください。週に1回から3回ほどの運動が一般的です。, 水泳は特に良いとも悪いとも言えません。水に浸かることで腰への荷重が減ることは確かですが、腰痛に対する効果が証明されているわけではありません。, 体幹トレーニング(コアトレーニング)は腰痛の改善に効果があるという研究報告があります。, 腰痛の代表的な原因として、背中の骨(脊椎)の異常が挙げられます。それらの病気を説明する前に、まずは少し複雑な脊椎(背骨)周囲の構造を知っておく必要があります。下の図をご覧ください。, 脊椎は、首(頚椎)、背中(胸椎)、腰(腰椎)、お尻(仙椎)と各々に名前が付いています。背骨は、椎体(ついたい)と呼ばれる骨、椎間板(ついかんばん)というクッション材の役割を持つ組織、さらに神経の束である脊髄で構成されています。脊髄は、脳とつながっています。脊椎に異常があると腰痛の原因になります。, 椎間板の中には髄核と呼ばれるゼリー状の物質があります。髄核が飛び出ることで脊髄を圧迫します。腰痛に痺れや脱力を伴うことがあります。, 脊髄の周りの骨はトンネルのような形になっていて、脊柱管(せきちゅうかん)と呼ばれます。脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)は、脊柱管の内側が狭くなった状態です。骨が脊髄を圧迫して腰痛を起こします。, 脊柱管が狭くなる理由としては、加齢に加え、脊柱管の内側にくっついている靭帯が分厚くなることが挙げられます。, 背骨を構成している椎体は、上下の椎体と靭帯(じんたい)でつながっています。靭帯の一部が骨のように硬くなってしまう病気が、靭帯の骨化症です。, 椎体の背中側にある後縦靭帯(こうじゅうじんたい)や黄色靭帯(おうしょくじんたい)が骨化すると、脊髄を圧迫してしまいます。, 腰椎の一部が運動などによって疲労骨折を起こして割れてしまう状態を指します。腰椎が異常な動きを起こしてしまうので、腰痛が生じます。, 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨がもろくなってしまう病気です。骨がもろくなると、椎体が縦に潰れたり、変形したりします。その結果、強い腰痛や痺れが出現します。, 椎体や椎間板に細菌が感染する病気です。腰痛に痺れを伴うことがあります。細菌が全身に広がって重症になることも多い病気です。, 椎体やその周囲の組織に結核菌が感染する病気です。結核菌によって椎体や椎間板が破壊されていきます。化膿性椎体炎と比べて、椎体や椎間板の破壊は広範囲であるにもかかわらず症状は軽症であることが多いです。治療は難しく、長い期間がかかります。, 交通事故などによって背骨が折れたり潰れたりすることで、脊髄もダメージを受けます。脊髄損傷を発症した場合は下半身にしびれが生じたり、足や手が動かなくなったりします。最初は軽くても徐々に進行する場合があり、ずっと続く後遺症となることも少なくありません。, 日常生活やスポーツなどで腰痛が出ます。筋肉やその表面を覆っている筋膜が傷付いています。, 背骨を構成する椎体のすぐ後ろを脊髄と呼ばれる太い神経が通っています。そのため、脊髄に異常があったり、障害を受けたりすると腰痛やその他の神経症状が現れることになります。具体的な病気の例としては、脊髄の腫瘍や脊髄損傷などが挙げられます。, 異常がある内臓の場所だけでなく、離れた場所が痛むこともあります。放散痛と言います。内臓の異常により周りの神経に影響が出ることが原因です。, 腎臓の異常です。尿の中に、カルシウムやマグネシウムなどを成分とした石ができることです。できた場所によって、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石などと呼ばれます。, 石が尿の通り道に詰まってしまうことで、尿がうまく流れなかったり、腎臓に圧力がかかることの影響で腰痛が現れます。, 尿管結石や腫瘍による影響などで尿の流れが悪くなり、尿がせき止められることで腎臓に圧力がかかった状態です。腎臓への圧力が刺激となり腰痛を起こします。, 上の図にある腎皮質/髄質や腎盂(じんう)と呼ばれる部位で感染が起こり、高熱や腰痛を引き起こす病気です。, 子宮内膜が本来はないはずの場所にできてしまう病気です。主にお腹の中の臓器に子宮内膜が存在することが多く、生理の周期に従って腹痛や腰痛を起こします。, 生理痛が強く、日常生活に支障をきたすために治療の必要な状態を指します。腹痛や腰痛、頭痛といった症状が主な特徴です。, これ以外にも、臓器の異常ではないのですが、妊娠においても子宮がいつもと違った状態に変化するため、腰痛を起こすことになります。, 腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)や大動脈解離(だいどうみゃくかいり)といった血管の病気でも腰痛が現れることがあります。, 腰痛の原因となる主な病気の中には、心理面の病気も含まれます。うつ病や解離性障害がその例です。, 腰痛が治らないときは病院で相談できます。腰痛の治療で使われる薬と治療法を挙げます。, NSAIDsとアセトアミノフェンは市販薬にもよく使われている痛み止めの成分です。処方薬の例を挙げます。, COX-2阻害薬(コックスツーそがいやく)は、NSAIDsの中でも消化器症状などの副作用が一般的に少ないとされている薬です。, セレコキシブ(商品名:セレコックス®)が腰痛に対する痛み止めとしてもよく使われています。, この副作用が表れる頻度は非常にまれです。しかし、過去に心筋梗塞や脳梗塞などの心血管系の病気にかかったことがある方はより注意が必要です。, 抗不安薬は通常、不安障害や睡眠障害などの治療薬として使われていますが、筋肉の緊張を和らげる作用(筋弛緩作用)をあらわす薬もあります。筋肉の緊張を緩めることで、筋肉の張りによる痛みを軽減します。, 腰痛の中でも特に慢性腰痛に対しては有効な薬の一つとされ、腰痛症の保険適用を持つ抗不安薬もいくつか存在します。, エチゾラム(商品名:デパス®など)は腰痛症の他にも頸椎症、筋肉の収縮によって起こる頭痛にも使われることがある薬です。, ほかには心身症における腰痛症などに保険適用を持つジアゼパム(商品名:セルシン®、ホリゾン®など)などの抗不安薬によって痛みの軽減が期待できるとされています。, 抗不安薬は全般的に眠気、ふらつきなどの副作用があらわれる場合があります。特に高齢者の使用は転倒・骨折などの観点からも注意が必要となります。, うつの治療にはセロトニンやノルアドレナリンといった体内の神経伝達物質の働きを改善する薬が主に使われています。, セロトニンやノルアドレナリンといった物質は痛みを感じにくくする体内の経路に関わり、これらの神経伝達物質に関わる三環系抗うつ薬により、痛みを和らげる効果が期待できます。, 三環系抗うつ薬は、抗うつ薬の中では初期に開発された薬です。鎮痛補助薬としてはアミトリプチリン(商品名:トリプタノール®など)などが使われています。, 持病や過去の病歴としてイレウス、前立腺肥大、緑内障などを持つ場合には特に注意が必要です。, SNRIは抗うつ薬の一種です。SNRIとはセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬の略称です。その名前の通り、セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質に関わり、うつに対してだけでなく痛みに対しても有用な薬です。, 中でもデュロキセチン塩酸塩(商品名:サインバルタ®)は痛みに対して有用な薬です。デュロキセチン塩酸塩は慢性腰痛症、線維筋痛症に伴う疼痛、糖尿病性神経障害に対しても保険適用があります。, SNRIの副作用として、排尿障害や眼圧上昇などの面から前立腺肥大や緑内障(主に閉塞隅角緑内障)などを持病に持つ場合は注意が必要とされています。, 筋弛緩薬(きんしかんやく)は、筋肉の緊張を和らげる作用により、筋肉の張りや緊張などを伴う痛みに対しては特に効果が期待できる薬です。, エペリゾン塩酸塩(商品名:ミオナール®など)は筋肉の緊張を和らげる他、血流改善作用もあらわす薬で、腰痛症の他、緊張型頭痛などにも使われています。, チザニジン塩酸塩(商品名:テルネリン®など)は中枢神経(主に脊髄)のα2受容体という物質に作用し筋肉の緊張を和らげる薬です。α2受容体は血圧変動にも関係するため、服用中の血圧低下などには注意が必要です。, クロルフェネシンカルバミン酸エステル(商品名:リンラキサー®など)は脊髄などに作用し筋肉の緊張を和らげます。, 筋弛緩薬の副作用として、頻度はまれですが、筋肉の緊張が緩むことで脱力感や眠気などがあらわれる場合があります。特に車の運転など危険を伴う作業を行う場合には注意が必要です。, この他、筋弛緩薬にはバクロフェン(商品名:ギャバロン®、リオレサール®)、ダントロレンナトリウム(商品名:ダントリウム®)などの薬も含まれます。バクロフェン、ダントロレンナトリウムは急性腰痛に対する有効性が確認されていて、「腰痛診療ガイドライン2012」にも記載されています。慢性腰痛に対しては急性腰痛ほどのはっきりとした効果は確認されていませんが、選択肢の一つとなることが考えられます。, 抗てんかん薬などは神経や脳の異常な興奮を抑えるとともに痛みを和らげる効果があります。特にしびれたり、焼けるような神経の痛みに対して効果が期待できるとされています。, 痛みに対する効果が報告されている抗てんかん薬の例としてガバペンチン(商品名:ガバペン®)があります。, カルバマゼピン(商品名:テグレトール®)は特に頭と顔を支配する三叉神経という脳神経の痛み(三叉神経痛)に対して有効とされています。, クロナゼパム(商品名:ランドセン®、リボトリール®)なども鎮痛補助薬として使われています。, PGE1を元に高い有効性と安全性を持つ薬として造られたのが、リマプロストアルファデクス(商品名:オパルモン®、プロレナール®など)です。, 後天性の腰部脊柱管狭窄症における、足の痛みや痺れなどを改善する効果が確認されています。, 神経障害性疼痛治療薬とはその名からわかるように神経の痛みの改善が期待できる薬です。腰痛の中でも、神経のダメージが原因になる椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の痛みに効果が期待できます。, 注意すべき副作用には眠気やめまい、ふらつきなどがあります。特に高齢者が使う場合には転倒(骨折)などの危険からもより注意が必要となります。, 「オピオイド」とは、中枢(脳や脊髄)の痛みに深く関わるオピオイド受容体に作用する物質の総称です。, オピオイドと呼ばれる物質の中には、「麻薬及び向精神薬取締法」で指定されている麻薬も含まれます。腰痛に対して使われるオピオイドは、主に「麻薬」に含まれない薬です。薬の量も十分考慮されて処方されています。, オピオイドは強い鎮痛作用をあらわすため、他の薬を用いても痛みが治らない場合などにおいては選択肢の一つとなっています。よく使われるオピオイドの例として以下が挙げられます。, 貼付剤のような以前にはなかった剤形の開発により、ある程度副作用が抑えられてきている面もありますが、貼付剤にはかぶれなどの皮膚症状といったように、飲み薬にはないデメリットもあります。, 腰痛を引き起こす原因となっている神経やその周りに局所麻酔薬やステロイドを注射することで、痛みを和らげる効果が期待できます。局所麻酔薬は神経の伝達をあえて遮断することで痛みを抑える効果が、ステロイドは炎症を抑える働きを持っているため症状の軽減効果が期待できます。, 神経ブロックには、痛みが和らぐことによって筋肉の緊張がほぐれ血流などが改善する効果も期待できます。痛みが表れている部位では、局所的に血流が減少して組織の酸素が足りていなかったり老廃物が蓄積している状態になっていることがあります。, この状態では痛みを引き起こす物質が作られやすい状況にもなるので、さらに痛みが増していくという悪循環に陥ります。血流が改善することで悪循環を断つことも期待できます。, 腰痛への対処法として、装具の使用があります。コルセットは装具の代表例で、腰椎(腰骨)を安定させ、痛みを軽減する効果を狙います。, コルセット以外にも、腰がそらないような装具を装着するという過去の報告があります。また、履いている靴によっても腰痛の改善が見られるといった報告があります。, 一方、「腰痛診療ガイドライン2012」ではコルセットは慢性腰痛には効果に乏しいと記載しています。腰痛の状況を考えながらコルセットの使用を考えていく必要があります。, 参照文献:Spine (Phila Pa 1976).
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