技術躍進と投資機会を分析しているARKの「BIGIDEAS」2021年度分をチェック

仮想通貨「億り人」研究会

ARKは発行した2021年1月発行「BIGIDEAS 2021」について内容を見ていきます。

「BIGIDEAS」は2017年から技術の躍進とそれがもたらす投資機会の紹介するために作成されているレポートです。

「BIGIDEAS 2021」の目次

2021年度版では15のポイントについて触れられています。

1)ディープラーニング
2)データセンターの再発明
3)バーチャルワールド
4)デジタルウォレット
5)ビットコインファンダメンタルズ
6)ビットコイン・機関への準備
7)電気自動車
8)オートメーション
9)自動運転配車サービス
10)デリバリードローン
11)軌道航空宇宙
12)3Dプリンティング
13)ロングリードシーケンシング
14)マルチがんスクリーニング
15)細胞および遺伝子治療

各見出し部分での記述を見ていくと・・・

1)ディープラーニング

ディープラーニングによりソフトウェアが自動的に作られることで、全ての産業をターボチャージすることになり、世界の株式市場の時価総額は今後15年から20年の間約30兆ドル追加される。

2)データセンターの再発明

インテルに変わって、より安く、速く、電力効率が高いプロセッサが登場。

ARM、RISC-V、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)は、新しい強力なプロセッサとして登場する可能性が高く、データセンターでは、GPUが主流のアクセラレーターが新しい作業負荷の主要なプロセッサーになり、2030年までに年率21%増の410億ドルになる。

3)バーチャルワールド

仮想世界からの収益は、現在の約1,800億ドルから、2025年までに3,900億ドルまで、年間17%増加。現在、仮想世界は互いに独立しているが、将来的には相互運用可能になり、未来派が「メタバース」と見なしたものに到達する可能性がある。

4)デジタルウォレット

Venmo, Cash Appなどが従来の銀行業務を覆し、現在1ユーザーあたり250ドルから1,900ドルの価値からユーザー20,000ドルに拡大する可能性がある。

5)ビットコインファンダメンタルズ

ビットコインの信頼が高まっているよようで、一部の企業はビットコインをバランスシート上の現金と見なしている。すべてのS&P 500企業が現金の1%をビットコインに割り当てるとすると、約40,000ドル上昇すると見積れる。

6)ビットコイン・機関への準備

今後5年から10年の間に、ネットワーク資本は5,000億ドルから1から5兆ドルに拡大する可能性があるため、新しい資産クラスの一部としてビットコインを無視する機会費用を考慮する必要がある。

7)電気自動車

電気自動車の価格がガソリン車の価格に近づいており、EV市場のリーダーは革新的なバッテリー設計を開発中。ライトの法則に基づくと、EVの販売台数は2020年:約220万台から2025年:4,000万台の約20倍になると予測。

8)オートメーション

自動化によって無給労働を有給労働にシフトする可能性があり、生産性と賃金の両方が向上する。今後5年間で米国のGDPの5%、1.2兆ドルが追加される。

9)自動運転配車サービス

自動運転配車サービスにより、タクシー平均コストの10分の1に削減され、広く採用される。自動運転配車サービスプラットフォームは2030年までに年間1兆ドル以上の利益を生み出す。

10)デリバリードローン

それほど遠くない将来、ドローンが私たちのパッケージ、食品、さらには人々をかつてないほど迅速かつ便利に届けると信じている。ドローンプラットフォームは2030年までに約2,750億ドルの配送収益、500億ドルのハードウェア販売、120億ドルのマッピング収益を生み出す。

11)軌道航空宇宙

ディープラーニング、モバイル接続、センサー、3D印刷、ロボット工学の進歩でコストが下がってきておかげで、衛星の打ち上げとロケットの着陸の数が急増しています。衛星接続や極超音速飛行を含む軌道航空宇宙の機会は、年間3,700億ドルを超える。

12)3Dプリンティング

3Dプリンティングは、従来の数分の1のコストで、設計から製造までの時間を短縮し、サプライチェーンの複雑さを軽減。製造業に革命をもたらし、昨年の120億ドルから2025年には1,200億ドルへと年率約60%で成長する。

13)ロングリードシーケンシング

次世代DNAシーケンシング(NGS)は、ゲノム革命の背後にある原動力。歴史的にはショートリードシーケンスが主流でしたが、ロングリードシーケンスは急速にシェアを獲得し、2025年の終わりまでには両者のコストが同じに近づく。長期的な収益は、2020年の2億5,000万ドルから、2025年には約50億ドルまで、年率で82%増加する。

14)マルチがんスクリーニング

革新的な技術の収束により、多発がん検診のコストが、2025年には80%減少して250ドルになり、アメリカでの市場は1,500億ドルに拡大、年間66,000人のアメリカ人、世界的には140万人の命を救う。

15)細胞および遺伝子治療

新しい細胞および遺伝子治療の革新により、腫瘍治療薬の獲得可能な市場全体が20倍以上増加する可能性がある。

まとめ

「BIGIDEAS 2020」では、11のポイントについて書かれています。
英語版日本語版

1)ディープラーニング
2)ストリーミングメディア
3)電気自動車
4)自動化
5)3Dプリンティング
6)自動運転配車サービス
7)ドローン
8)次世代DNAシーケンシング
9)バイオテクノロジーR&Dの効率化
10)デジタルウォレット
11)ビットコイン

2)ストリーミングメディア以外は2021年度分でも触れられている内容になります。

2019年度版 英語版日本語版

2018年度版 英語版日本語版

2017年度版 英語版

2017年度から彼らがどこに目をつけて情報収集し分析して、ミライをどのように見通しているのか追って見ると流れが理解できるのではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました