ビットコイン(BTC)の価格が、2019年4月23日に急騰。
2018年11月下旬以来、約5ヶ月ぶりに、1BTC=5,650米ドル台をつけた。
50日間の移動平均線が、200日間の移動平均線を、下から上に抜ける現象であるゴールデンクロス(GC)が、発生。
2015年10月以来、3年以上ぶりの出来事になる。
4月22日には、日本の暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)取引所のビットフライヤー(BitFlyer)において、
・新規発注時の最大レバレッジ倍率を4倍に
・追証発生時の証拠金維持率を100%未満に
・追加証拠金預入までの期日を2銀行営業に
変更予定だった。
レバレッジが規制されると・・・
・取引量が減る
・値幅が小さくなる
・投資家が他の取引所に移動する
といったことから、価格へのマイナスの影響が危惧されていた。
けれども、新しいシステムの不具合により、変更が延期されることとなった。
このことも、ビットコイン(BTC)価格上昇の要因となったようだ。
アルトコインの価格は大きく上昇
ビットコイン(BTC)の価格上昇は、暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)に、ほとんど興味がない人たちにも、ニュースとして情報が届くことになる。
そのため、
「バブルが崩壊してだいぶ経つけど、最高値から3分の1にもなってないじゃん・・・」
「どうせまた価格はどんどん下がるんでしょ・・・」
「形がないものだし、信用できないから、興味なし・・・」
といった感想が大半を締めるだろう。
ただ、ビットコイン(BTC)の価格は、2019年初から今日までの約4ヶ月で、すでに約50%以上も上昇している。
それだけでもすごいのだが・・・
100%以上、200%以上、300%以上、400%以上
というアルトコインが続々と出ている。
中でも注目すべきは、暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)大手取引所のバイナンス(Binance)が発行しているバイナンスコイン(BNB)。
仮想通貨バブル真っ只中であった2018年1月11日の最高値を、2019年4月20日に更新。
バイナンスコイン(BNB)は、2017年7月1日から、ICO(Initial Coin Offering)が実施され、
当時の価格は・・・
1 BNB = 0.11米ドル
現在が、約22米ドルなので、2年経過せずに、約200倍になっている。
バイナスローンチパッド(LaunchPad)
今、大きく注目されているのが、取引所主催でのトークンの発行イベントであるIEO(Initial Exchange Offering)。
取引所が実施するセールであるため、
・取引所の独自トークンで参加可能
・KYCの手間がかからない(取引所のみで良い)
・プロジェクトが詐欺である可能性が低い
・取引所での取扱いがほぼ確実
・短期間でのリターンが期待できる
ICO(Initial Coin Offering)に比べると、参加ハードルが低く、月に1回から数回と開催頻度が高くないので、情報を追って、精査する費用対効果が高いという状態になっている。
バイナンス(Binance)では、トークンの立ち上げプラットフォームであるローンチパッド(LaunchPad)において、2019年に入ってから、IEO(Initial Exchange Offering)を、毎月1案件実施。
IEO(Initial Exchange Offering)の参加に、バイナンスコイン(BNB)を使えるようにしたことで、バイナンスコイン(BNB)の流動性が高まり、価格上昇の1つの要因となった。
また、2019年4月18日に、独自のプロックチェーンを正式にローンチ。
バイナンスチェーン(Binance Chain)メインネットと呼ばれるもので、分散型交換(Decentralized Exchange/DEX)のサポートを目的としたものになる。
バイナンスチェーン(Binance Chain)を使用することで、より大きなトランザクション容量を必要とする分散型アプリケーション(Dapps)の効率的なシステム導入が期待されている。
*イーサリアム(Ethereum)を超えるプロジェクトになる可能性がある。
4月23日に正式に告知されたバイナンスDEX(Binance DEX)では、参加する全てのプロジェクトにおいて、互いの通貨・トークンを直接変換できるようになる。
これまでは、
・ビットコイン(BTC)建て
・イーサリアム(ETH)建て
・バイナンスコイン(BNB)建て
・テザー米ドル(USDT)建て
など、基軸になる通貨・トークンがあり、
アルトコインAを取引するためには・・・
・法定通貨 → 基軸通貨 → アルトコインA
・アルトコインA → 基軸通貨 → アルトコインB
のように、目的のアルトコインを手にするためには、複数回取引が必要であった。
これが、バイナンスDEX(Binance DEX)では、全てのプロジェクトの通貨・トークンで直接やりとりが可能になる。
・バイナンスチェーン(Binance Chain)への参加
・バイナンスDEX(Binance DEX)の告知
も、バイナンスコイン(BNB)価格上昇の一因となっている。
バイナンスチェーン(Binance Chain)への参加で急騰
バイナンスチェーン(Binance Chain)は、バイナンスコイン(BNB)だけではなく、複数のアルトコインの価格に影響を与えている。
2019年4月18日に正式ローンチ後、バイナンスチェーン(Binance Chain)への参加が公表されたことで、
・ミスリル(MITH)
・レッドプラスフェニックス(PHX)
の価格が急騰。
これまで、取引所での新規取扱い開始ということで、価格が上昇するケースが多かったが、
今後はそこに、
・バイナンスチェーン(Binance Chain)への参加
・バイナンスDEX(Binance DEX)での取扱い開始
が加わることになる。
・バイナンスチェーン(Binance Chain)への参加
・バイナンスDEX(Binance DEX)での取扱い開始
の可能性が高いといえるのは、どのプロジェクト・銘柄なのか?
・ローンチパッド(LaunchPad)を利用しているもの
・バイナンスコイン(BNB)が使われているもの
・バイナンスコイン(BNB)建てでの取引がされているもの
・バイナンス(Binance)で取扱いがあるもの
・Twitterアンケートでの回答が多いもの
といったところだろう。
バイナンスローンチパッド(LaunchPad)で、
2018年に開催された2件
・ギフト(Gifto/GTO)
・ブレッドウォレット(Bread Wallet/BTD)
2019年に開催された2件
・フェッチ(Fetch.AI/FET)
・セーラーネットワーク(Celer Network/CELR)
(BTTは、TRXの独自チェーンに乗っているため除外)
また、バイナンスチェーン(Binance Chain)をサポートしているプロジェクトで、価格がまだ上がっていないもの。
は、注目すべきと言える。
追伸1
バイナンスコイン(BNB)が利用できるプロジェクトとしては・・・
・MoreCoin(MORE)
・Pundi X(NPXS)
・Gifto(GTO)
・Skycoin Network(SKY)
・Nexo(NEXO)
・ADAMANT Messenger (ADM)
・Propy(PRO)
・Qlink(QLC)
・InvestFeed(IFT)
・Kyber Network(KNC)
・Eidoo(EDO)
・Request(REQ)
・Blox (CDT)
などがある。
追伸2
バイナンスローンチパッド(LaunchPad)での2019年第4弾IEOの参加申請が、4月24日に実施された。
第3弾までは、早いもの勝ちでの販売となっていたが、
第4弾からは、バイナンスコイン(BNB)を、一定期間(20日間)・一定数量以上保有することが求められた。
そのため、4月上旬からは、バイナンスコイン(BNB)の売り圧力が、減少していたことになる。
4月24日日本時間9時に、保有期間が終了し、価格が下落している。
第4弾IEOは、4月25日に、参加ができるか?が発表されるため、参加できなかった投資家たちによる売りが、想定される。
バイナンスコイン(BNB)は、4月月初からすでに、約30%上昇しているので、購入を考えている場合は、大きな含み損、損切にならないよう、注意が必要になる。