まだまだ、暗号資産(仮想通貨/暗号資産)市場は、死んではいない。
6億6千万円分のトークンが、わずか22秒で完売したのだから・・・
2019年2月25日日本時間23時から。
大手取引所バイナンス(Binance)のローンチパッド(Launchpad)で、FETトークンのフラッシュセールが開催された。
*FETトークンとは・・・Fetch.AIという、人工知能を活用したプロジェクトが発行するトークン。
*Fetch.AIとは・・・
自律型経済的エージェント
将来の経済のための、人工知能により、自律的にデータの収集・配布が実行される分散化ネットワークを開発するプロジェクト。
予定としては、最大販売数量(ハードキャップ)600万米ドル分最長で3月2日までの開催となっていたのだが・・・
開始わずか22秒で、完売となってしまった。
バイナンス(Binance)CEOであるCZ氏が、Twitterで、FETトークンの販売について、
24000 people pre-signed the User Agreement,
19860 people successfully submitted a buy order,
2758 people got a piece.
>The first 22 seconds (not 10).
と記載した。
バイナンス(Binance)ローンチパッド(Launchpad)では、2019年1月28日に、第1弾として、ビットトレント(BitTorrent)のトークン(BTT)セールが実施され、720万米ドル相当が、約18分で完売。
*ビットトレント(BitTorrent)とは・・・
P2Pを用いたファイル転送プロトコルと通信のソフトウェア2018年8月に、TRON(トロン)に買収され、傘下に。
では、BTT価格はどうなっているのか?
通常なら、セールから数ヶ月から数年、取引所に上場せずに、塩漬けになるケースが多いのだが・・・
BTTの場合は、2日後の31日にバイナンス(Binance)で取引が開始され、その後、大手取引所に次々と取引が可能に。
トークンセール時の
BTT価格は、
1 BTT = 0.00012米ドル
2月26日現在で、
1 BTT =0.000876米ドル
約7倍の水準になっている。
高値では、
1 BTT = 0.0012米ドル以上
をつけているので、約10倍の水準まで上昇している。
第1弾のBTTの価格が大きく上がったことから、第2弾であるFetch.AIのセールにも投資家たちが期待して、瞬時に完売ということになった。
・BTTとFetch.AIのセールの違い
規模
BTT:720万米ドル相当
FET:600万米ドル相当
価格
BTT:0.00012 米ドル
FET:0.0867 米ドル
購入上限金額
BTT:2万米ドル
FET:3,000米ドル
購入可能アルトコイン
BTT:TRX、BNB
FET:BNB
終了時間
BTT:約18分
FET:約22秒
FETの価格については、今後、どのようになるかは分からないが・・・
・バイナンス(Binance)のサポートの元販売される
・バイナンス(Binance)でトークンが取り扱われる
という、他のICOとは、大きく信頼性が異なっていることから。
バイナンス(Binance)ローンチパッド(Launchpad)で実施されるセールについては、今後も投資家たちの注目と期待が、大きく集まることになる。
キーとなるバイナンスコイン(BNB)
バイナンス(Binance)ローンチパッド(Launchpad)で、トークンを購入する際に、キーとなるのが、バイナンスコイン(BNB)。
バイナンス(Binance)が、独自に発行している取引所トークンで、取引手数料が割り引かれるなどの特典がある。
1年目:50%OFF、2年目:25%OFF、3年目:12.5%OFF、4年目:6.75%OFF、5年目以降:割引なし
2018年11月14日から、大きく価格が下落していたが。
11月25日が転換点となり、
2019年2月20日には、
1BNB = 約12米ドル
とビットコイン(BTC)の値動きなど関係なしに、右肩上がりの上昇を見せた。
その要因が・・・
・ローンチパッド(Launchpad)
・分散型取引所(DEX)のテストネット立ち上げ
・独自ブロックチェーンの開発
など、取引所の中でも最先端の動きになる。
下落する要因としては・・・
1)トークンセール
2)四半期に実施されるトークンバーン
になる。
1)トークンセール
トークンセールに参加するために、バイナンスコイン(BNB)を購入する投資家たちが居る。
そのため、トークンセール前には、需要が増大して、価格を押し上げることになる。
トークンセールが終了すると、買えなかった投資家の一部が、バイナンスコイン(BNB)を売却するので、価格下落につながる。
第1弾・1月28日:約18%の下落
第2弾・2月25日:約19%の下落(24日分も含む)
約20%ほどの調整が入る。
2)四半期に実施されるトークンバーン
取引所収益の20%を使って、バイナンスコイン(BNB)の買い戻し・バーン(無効化)が年に4回実施される。
1月・4月・7月・10月の15日前後に実施
これまでは・・・
2017年10月15日:986,000BNB
2018年1月15日:1,821,586 BNB
2018年4月15日:2,220,314 BNB
2018年7月17日:2,528,767 BNB
2018年10月17日:1,643,986 BNB
2019年1月16日:1,623,818 BNB
買い戻し・バーン(無効化)されることで、供給量が減少し、価格維持・上昇につながるものの。
チャートを確認すると、買い戻し・バーン(無効化)直後は、価格が下がる傾向になっている。
・・・ということで。
・次回のトークンセール発表
・1月・4月・7月・10月の15日前後の買い戻し・バーン(無効化)
などの情報を頭に入れておくと、バイナンスコイン(BNB)を、うまく活用できる。
ビットコインFXレバレッジ規制発表
2019年2月26日に、大手取引所ビットフライヤー(bitFlyer)から、証拠金取引についての案内が届いた。
内容は・・・
「bitFlyer Lightning における証拠金取引のサービス内容変更のお知らせ」
1)レバレッジ
15倍 → 4倍
4月22日から:
新規発注のみ最大レバレッジ4倍に
6月下旬:
全建玉の最大レバレッジ4倍に
2)証拠金維持率
80% → 100%
追証発生の基準を、証拠金維持率 80% から 100% に変更
対ビットコイン(BTC)の日本円での取引量において、約90%近くを占めるのが、bitFlyer Lightning(FX)。
ビットコイン(BTC)取引に占める通貨の割合は、
1位:テザーUSD(USDT)約66.5%
2位:米ドル(USD)約12%
3位:日本円(JPY)約10.5%
(*Crypto Compareのサイト参照)
日本では、取引所のハッキングや、厳しい税制といったことから、
2018年に入って、暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)市場は、価格と共に冷え込んでいる。
その中で、市場を引っ張ってきていた存在であるbitFlyer Lightningにおけるレバレッジ規制。
これにより、
1)
日本円による暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)の取引量が、減少する
2)
板が薄くなる
3)
チャート上で、ローソクのひげが少なくなる
4)
海外の取引所利用需要から、4月下旬にかけて、一時的にビットコイン(BTC)を購入される
といった可能性が考えられる。
市場健全化と投資家保護のために、レバレッジの規制は必要なことだが、外国為替証拠金取引と同じように、海外の取引所をメインに利用する投資家たちが増えることになる。
このあたりの情報も含め、暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)を購入しているメンバーは、今後の展望と対策を考える必要がある。
追伸
2019年2月18日から24日にかけて、ビットコイン(BTC)は、
1BTC=3,500米ドル台 → 3,900米ドル台 → 4,200米ドル目前
と2段階で上昇した。
「トイレンド転換したのか!?」
と投資家たちが、浮足立ったタイミングで・・・
約11%ほどの下落があり、1BTC=3,700米ドル台まで巻き戻され、多くの投資家たちが、損切りを迫られることとなった。
「あっ、トレンド転換してなかった・・・」
「やはり、近い内にさらに下落していく・・・」
と中長期では、下落傾向であることが、今回の値動きによって再認識されたが。
そんな中で、アルトコインで市場規模が小さいもの=低位アルトが、軒並み対ビットコイン(BTC)などで、10%以上上昇するターンが来ている。
ファンダメンタルを伴ったものもあるが、伴っていないものも同様。
低位アルトなので、まとまった資金を入れることはできない。
(*買い板と売り板の数が少ないので、まとめて買う = 大きく値上がる、まとめて売る = 大きく値下がる)
小さい単位ながら、分散して、待ち構えていくことで、リスクを低くしながら、賢く上昇の波を捉えることができる。