注目されているe-ウォレットサービスi-Account

アーカイブ

2015年3月時点での情報として、香港でのオフショア法人名義での銀行口座開設状況について。

銀行口座開設が可能な法人としては、

セイシェル法人の場合は、HSBCとハンセン銀行に口座開設は可能

サモア法人の場合は、ハンセン銀行で銀行口座開設が可能

という情報が入っています。

ノミニーでの口座開設も可能のようですが、最終的な口座開設可能はついては、

法人の業務内容や口座使用者の銀行面接での対応

などによるので、100%可能というものではありません。

世界的にオフショア法人を取り巻く環境が変化しつつあるので、最新の情報は常に法人管理会社に確認を取り、対応できるよう体制を整えておく必要があります。

e-ウォレットサービスの活用

規制が厳しくなってきたオフショア法人名義でも、口座の開設が可能なe-ウォレットのサービスがあります。

i-Accountという資金取り扱いサービスです。

窓口を訪問することなく、オンラインで全ての手続きが完了します。

SWIFTを持っている他人名義の金融機関口座への送金が可能という点が特徴として挙げられます。

(送金限度額も原則的にないという記載もHPにあります。。。)

ICARD FINANCIAL SERVICES LIMITEDという会社が提供しており、所在地はアイルランドとなっています。

金融ライセンスについては、香港とニュージーランドのものに基づいて運営されています。

口座を開設すると、

「i-Card Prepaid MasterCard」

というMasterブランドのカードが発行されれます。

ICチップ付きの、ユーロ建てのリチャージ式プリペイドカードで、提携のATMで出金することが可能です。

口座の対応通貨は、10種類で、

米ドル、日本円、ユーロ、英ポンド、瑞フラン加ドル、星ドル、香港ドル、豪ドル、新ドル

となっています。

発行されるカードが、ユーロ建てなので、為替手数料が気になるところですが、

為替レートについては、

「特定の金融機関のレートを採用しておらず複数の金融機関のレートを含めたレートを独立した為替レート配信企業から採用しております。」

「為替レートの更新タイミングは、1日に1回となります。」

とされています。

ユーロ圏以外で、ATMを利用し、出金する際には、ATM手数料と為替手数料がかかるので、海外送金手数料と比較して、有利な方を活用する必要がありそうです。

入金方法と気になる手数料関連

i-Accountへの入金方法

1)海外送金
2)銀レイカードからの入金
3)Visa、Masterのクレジットカードからの入金

SWIFTを持っていないようなので、送金申込書の備考欄にi-Account番号の明記が必要となっています。

一括で、i-Account名義の口座で受け取り、そこから、各口座へ入金作業をするのでしょうか。

その場合は、通常よりも着金が確認できるまでに時間を要することになります。

e-ウォレットのサービスを利用する時に、気をつけないといけないのが、手数料関連になります。

    ・他行からの入金手数料:1回3米ドル
    ・同行内の入金手数料:1回3米ドル
    ・他行への国際送金手数料:1回35米ドル
    ・国際送金組み戻し手数料:1回50米ドル
    ・i-cardへのチャージ手数料:1回3米ドル
    ・個人口座維持手数料:無料
    ・法人口座維持手数料:月5米ドル(2,000米ドル以下の場合)
    ・口座閉鎖手数料:5米ドル

過去に利用していた
他のe-ウォレットサービスでは、

・口座開設費用が必要

・預入金額に関係なく、毎月の口座維持手数料が必要

・入金手数料・送金手数料を、取り扱い金額の%で設定

と様々な面で費用がかかってきたケースがありました。

そこと比較すると、良心的な手数料になっているというのが感想です。

オフショア法人名義で、資金の取り扱いを考えている場合には、選択肢の1つになると思います。

タイトルとURLをコピーしました