ビットコインの価格下落が止まりません。1BTC=8,200米ドル台と、水準としては、2017年11月23日付近に巻き戻っています。
では、アルトコインの価格はどうなっているのか?対米ドルと対BTCの数字を時価総額400位までで確認してみました。
対象は、2018年2月5日・2017年11月26日・2017年11月19日の数字です。
Cryptocurrency Market Capitalizationsを参照しています。
ビットコイン(BTC)の価格は、
2018年2月5日 → 2017年11月26日 → 2017年11月19日
$8,277.30 → $8,944.60 → $7,779.97
現在の価格からすると、8.06%(高い) マイナス6.01%(低い)です。
イーサリアム(ETH):
2018年2月5日 → 2017年11月26日 → 2017年11月19日
$847.37 → $460.36 → $353.94
現在の価格からすると、 マイナス45.67% (低い) マイナス58.23%(低い)です。
ビットコインの価格は巻き戻っていますが、イーサリアムの価格は、45%高い位置にあることが分かります。
対ビットコインでも、
2018年2月5日 → 2017年11月26日 → 2017年11月19日
0.10258BTC → 0.05178774BTC → 0.04556465BTC
現在の値からすると、 マイナス49.51%(低い) マイナス55.58%(低い)です。
2017年11月19日から2018年2月5日までで、ビットコインの価値は、対イーサリアムで半分になっているのです。
ビットコインをポートフォリオに組み込む上で、
ビットコインと同じ動きをするもの=分散先にならない
ビットコインと同じ動きをしないもの=分散先になる
と考えます。
時価総額400位まででビットコインよりも価格が戻っているアルトコイン
変動率が、プラス表記なのは、2018年2月5日に比べて、2017年11月26日・2017年11月19日の価格が高いことを意味します。
ビットコインとほぼ同じ、もしくは、ビットコインよりも価格が戻っているアルトコインは、51ありました。
時価総額ランキング上位でいくと、
Bitcoin Cash(BCH)、Dash(DASH)、Ethereum Classic(ETC)、Zcash(ZEC)、Waves(WAVES)、Hshare(HSR)、Bitcore(BTX)、SALT(SALT)、TenX(PAY)、MaidSafeCoin(MAID)、Vertcoin(VTC)
です。
気にしておかなければいけないのは、ビットコインキャッシュ(BCH)です。
2017年12月下旬に価格が大きく上昇したBCH。ビットコインとは、価格が相反する。
つまり、ビットコインの価格が下がると、ビットコインキャッシュが上がる。
と捉えられていました。けれども、検証期間では、ビットコインと同じように動いています。
ビットコインとビットコインキャッシュは、1つのセットとして、ポートフォリオを組む上では考えなければいけなくなります。
ビットコインの動きと異なるアルトコイン
時価総額ランキング上位でいくと、
Nano(XRB)、TRON(TRX)、VeChain(VEN)、Cardano(ADA)、Verge(XVG)、Stellar(XLM)、Status(SNT)、RChain(RHOC)、0x(ZRX)
といったアルトコインが、80%から90%価格を維持した状態で、対ビットコインのパフォーマンスでも優れています。分散先として、時価総額が大きいものを考えている場合は、これらが候補になってきます。
(*2017年11月19日から2018年2月5日の期間が対象です。)
一方で、ビットコインが大きく値上がりするタイミングでは、パフォーマンスが優れない可能性があるので、注意が必要になります。
現在、仮想通貨/暗号通貨の市場からどんどんとお金が抜けていき、市場規模が縮小していますが、そんな中でもパフォーマンスを維持するためには、ビットコインだけの保有ではなく、アルトコインでの分散保有が求められることが今回の検証で分かりました。