2014年7月に公開されたビットシェアーズ(BitiShares)は、スマートコントラクトのプラットフォームで、分散自立型組織(Distributed autonomous company:DAC) を目指し創りだされたもの。
通貨のためだけではなく、債券発行など他の取引にも利用が可能となっている。
ビットシェアーズ(BitiShares)のコア通貨は、BTSで、2,500,000,000からスタートしており、最大のインフレ率は、6.3%とされている。
ビットコイン(Bitcoin)が取引に10分かかるところを、ビットシェアーズ(BitiShares)では、3秒で可能となっている。
ネットワークの安全と取引承認のために利用されているのは、PoS(Proof of Stake)の発展形であるDPoS(Delegated Proof of Stake)。Delegateは、代表、代理などの意味を持つ単語。
PoSは、取引の承認の権利が、保有していシステム上のコイン量によって決まるというもので、仮想通貨のシステムの価値が下がる=自分が保有している仮想通貨のコインの価値が下がることになり、ネットワークに悪意の第三者が入り込むことを防ぐことが出来るもの。DPoSでは、101の代表だけが、10秒ごとに創りだされるブロックの承認作業を行うことができるもので、より安全性を求めたものとなる。
ビットシェアーズ(BitiShares)では、ビットコイン(Bitcoin)のように、承認作業に名乗りを挙げる形で、マイニングに参加し、コインを得ることはできないことを意味している。
ビットシェアーズ(BitiShares)主な特徴としては、
1)SmartCoinは、価格が一定の暗号通貨で、USドルや金にペッグされている。ビットシェアーズ(BitiShares)のコア通貨である、BTSによって、100%裏打ちされていて、いつでも適正なレートで両替することができる。他の暗号通貨と同じく、制約されることなく、両替や分割が可能となっている。差金決済取引によって、原資産の価値を追跡するタイプであり、ペッグされている資産としては、BitUSD、BitCNY、BitEUR、BitGOLDなどがある。
2)高度な分散型プラットフォームを提供しているので、NASDAQの取引量と同じ規模を扱う事が可能になっている。
3)毎秒VISAやMasterよりも速く取引できるように設計されていて、PoSを採用することで、取引は将来的に、平均1秒で承認される。
4)暗号学ベースではなく、人ベースでの設計をしているので、簡単に利用することが可能。他の口座とプライベートキーとの組み合わせで、全てのアカウントはコントロール可能となっている。現実世界で許認可が決議される昔ながらの仕組みで、複数のユーザーからのファンドコントロールが従来よりも簡単になる。複数ユーザーからのコントロールは、セキュリティ面での重要事項で、泥棒によるハッキングで不正使用される危険性を視覚的に排除することが可能となる。
5)スマートコントラクトのプラットフォームで、最初に定期支払・定期購読機能を組み込んでおり、ユーザーが、第三者のアカウントから一定額を引き出すことが可能になる。
6)高度な紹介プログラムが組み込まれているので、金融ネットワークにとっては、魅力的で、多くの人が参加すれべするほど、そのネットワークの魅力が高くなっていく。新しいユーザーが参加したら、自動で報酬が発生する形となっている。
7)特定の業種で、収益性の高いビジネスモデルにすべく、ユーザーがトークンを発行できる。独自のルール、たとえば、口座の保有要件や手数料などを規定して、運用が可能となる。
8)今後は、担保付き債券市場としても活用出来る機能もリリース予定となっている。資産で金利を稼ぐことができるし、また、他の資産を担保にして、「売り」ポジションを取ることもできる。
9)利害関係者にブロックチェーン(Blockchain)がどこに使われているかを操作する権限を与えることで、自動的に継続できるようデザインされている。1.2ミリオンBTS(8ミリオン米ドル相当)規模までシェア価格が上昇し、取引手数料が収集できるように作られている。
10)毎日432,000 BTS 月間77,000米ドル相当まで消費されるようにブロックチェーン(Blockchain)が設計されているので、報酬なしでも、メンテナンスチームを雇うことができる形となっている。
11)名前によるアカウントなので、やり取りを簡単に覚えることができる。IPアドレスや、番号、メールアドレスベースでのやりとりの必要がない。