Mt.GOXの破産財団が、裁判所と協議し、配当原資確保のために、保管していたビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCC/BCH)取引所を通じて売却しました。
35,841.00701 BTC
34,008.00701 BCC(Bitcoin Cash/BCH)
が売却され、
429 億 8,804 万 4,343 円になっています。
*BCHは、BTCを分裂して出来たため、分裂のタイミングでBTCを保有していると、同数が付与されているのです。
2017年12月末からのビットコインの価格下落の要因には、この現金化の流れが1つとして挙げられます。
引き続き管理下にあるのは、
166,344.35827254BTC
168,177.35927254BCC(Bitcoin Cash/BCH)
約5倍の数量です。
仮に毎日売りに出されるとすると、約455BTC、460BCC/BCHになります。
これを大きいと見るか少ないと見るか?
民事再生が認められると、取引所での売却はストップされるとのことですがどうなるのでしょうか?
Bitcoin's Tokyo whale sold $400 million and he's not done yet https://t.co/SEGOsovyCj pic.twitter.com/7X6211bPFa
— Bloomberg Crypto (@crypto) 7. března 2018
また3月に入ると、日本人が納税のために仮想通貨を現金化する流れがあります。
アルトコイン → ビットコイン → 法定通貨となるので・・・
アルトコインの価格下落 → ビットコインの価格上昇 法定通貨へ → ビットコインの価格下落
という流れになることが考えられます。
2017年は仮想通貨元年として、大きく仮想通貨/暗号通貨の認識が広まり、資金が流入しました。
2018年は年初から厳しい展開が続いています。
ここでこれまでのビットコインの価格推移の歴史を年ごとに振り返っておき、2018年の動きを観察しておくことで、2019年以降の参考になるのではないかと考えています。
そこで、年ごとにどういった価格推移になっているのか?をざっくりと見ていくことにします。
2014年から年ごとの日足の形はどうなっているか?
使用するのは、Trading View 取引所BitfinexのUSDチャート日足です。
インジケーターは、「ピボットポイント高値安値」を利用して、価格を表示するようにしています。
各年の日足を見ていくと、年初はあまり調子が良くなく、年後半にかけて上昇していく形になっていることが分かります。
2017年
1,166 → 735.3 へ下落 約37% 1月
1,338.7 → 888.2 へ下落 約33% 3月
3,000.3 → 2,046 へ下落 約32% 6月
1,826.2 → 2,922 へ上昇 約59% 7月
4,492.3 → 4,970 へ上昇 約10% 8月
4,970 → 2,980.4 へ下落 約39% 9月
5,400 → 19,891 へ上昇 約270% 11月から12月
19,891 → 10,700 へ下落 約46% 12月
2016年
465 → 352.50 へ下落 約24% 1月
360 → 451.6 へ上昇 約26% 2月
451.6 → 389 へ下落 約13% 3月
433 → 789.8 へ上昇 約82% 5月から6月
789.8 → 555.60 へ下落 約30% 6月
555.6 → 707 へ上昇 約26% 6月から7月
707 → 610.10 へ下落 約13.5% 7月
690 → 563 へ下落 約18% 7月
575 → 754.7 へ上昇 約30% 8月
763.9 → 1,000 へ上昇 約26% 11月から12月
2015年
320 → 166.5 へ下落 約48% 1月
166.5 → 315 へ上昇 約90% 1月
210.1→ 304 へ上昇 約44% 2月から3月
304 → 216.4 へ下落 約29% 3月から4月
259.1 → 316.2 へ上昇 約22% 6月から7月
316.2 → 162 へ下落 約49% 7月から8月
162 → 248.5 へ上昇 約52% 8月から9月
224.3 → 504 へ上昇 約124% 9月から11月上旬
504 → 300.3 へ下落 約40% 11月
300.3 → 475 へ上昇 約58% 11月から12月
2014年
995 → 100 へ下落 約90% 1月から2月上旬
400 → 719.3 へ上昇 約78% 2月
719.3 → 340 へ下落 約53% 3月
340 → 547 へ上昇 約60% 4月
547 → 419.4 へ下落 約23% 4月
419.4 → 685 へ上昇 約63% 5月
685 → 522.2 へ下落 約23% 6月
522.2 → 665 へ上昇 約26% 6月
665 → 561.5 へ下落 約15% 7月
561.5 → 443 へ下落 約21% 8月
443 → 275 へ下落 約37% 8月から10月前半
275 → 414.4 へ上昇 約50% 10月
414.4 → 315.5 へ下落 約22% 10月
315.5 → 475 へ上昇 約49% 11月
475 → 302.3 へ下落 約36% 11月から12月
2018年3月時点では、かなり厳しい状況となっていますが、2015年から2017年までのチャートを見ると、年末に向けて少し明るい見通しが持てると言えます。ただ、Mt.GOXの破産財団による取引所での売却がまだある可能性があるので、大きく値を戻したとすると、そこで売りが降ってくる可能性があります。
2018年3月時点までは、2014年と2015年の動きに似ていると言えるので、2014年の再来にならないことを願うばかりです。