ビットコイン(BTC)の価格が、2019年4月2日に大幅に上昇し、一時1BTC=5,000米ドルを回復しました。
ビットコイン(BTC)価格が、上下約25%の値幅で動く期間が、100日を超え、そろそろどちらかに動くというタイミングで、約20%と大きく上昇することとなりました。
上昇した要因については、一部報道では、エイプリルフールネタで、ビットコイン(BTC)ETFの認可見通しが書かれたことに反応したというお話がありましたが、真偽は分かっていません。
ただ、大きく動く前には、ショートポジションが多く取られていて、そのポジションのロスカットにより、大きく上がったことは分かっています。
コモディティ取引所で、ビットコイン(BTC)レバレッジ取引量が世界No1であるビットメックス(BitMEX)では、ロスカットが、380mil米ドル = 約420億円に上りました。
前回、ビットコイン(BTC)価格が、上下約25%の値幅で動く期間は、2018年8月上旬から11月上旬まで(約100日間)で、その後約30日間に渡って、約46%も下落しました。
そのため、今回も下落のでは?と考え、守備力を高めていましたが・・・
蓋と開けてみると、大幅上昇で、メジャーアルトコインも軒並み20%以上の上昇を見せました。
過去のビットコイン(BTC)値動きからすると・・・
例年4月は、ビットコイン(BTC)価格が上昇傾向にあります。
では、1年を通じて見ると、2019年は、どの年と同じ傾向があると言えるのでしょうか?
2019年のビットコイン(BTC)価格推移を見ると・・・
・2月上旬から下旬での上昇:約26%
・3月上旬から今回の上昇:約37%
となっています。
2015年から1年ごとの値動きを追って見ると・・・
2月に約23%上昇、3月上旬から上昇しているのは、2016年ということになります。
価格の動きには、フラクタル(多角形[多面体]の分割されたどんなに小さな部分でも全体に相似しているような図形[面])になるケースがあります。
2019年が、2016年の価格パターンをなぞるようなことになると、
・6月中旬まではまだ上昇余地があり
・そこから8月にかけて下落
・8月上旬から年末に向けて上昇
になります。
仮に、上昇が早く来てしまった、2018年パターンだとすると・・・
・上昇余地は、約17%
・6月上旬に向けて下落
・6月上旬から下旬にかけて上昇
・6月下旬から7月中旬にかけて下落
・7月中旬から8月上旬にかけて上昇
・8月上旬から12月上旬にかけてヨコヨコ
・12月上旬から大きく下落
という複雑な値動きになります。
今回の大きな価格上昇が、下落トレンドから、上昇トレンドへの転換となれば良いですが。
各国・地域の制度の整備、規制が全て明確になっておらず、大きな資金力を持つ日本の取引所で、レバレッジ規制などが入ることからすると、トレンドが完全に転換し、上昇が継続していくというのは難しそうです。
暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)の市況からすると、素直に2016年のパターンをなぞるというのには、まだ不安要素があると言えます。