アルトコインの中で、トークンと呼ばれるものがあります。
これは、プラットフォームの上で稼働するプロジェクトによって発行されているものです。
仮想通貨/暗号通貨を大きく分けると、3種類が存在します。
通貨型・プラットフォーム型・トークンです。
通貨型:
ビットコイン(BTC)、ライトコイン(LTC)など
プラットフォーム型:
イーサリアム(ETH)、ネオ(NEO)、ウェーブス(WAVES)など
トークン:
オーガ(REP)、イオス(IOS)、ガス(GAS)など
また、
1つのプラットフォームで発行されているトークンと
複数のプラットフォームで発行されているトークン
が存在します。
Mobile Goは、イーサリアムとウェーブスの両方で発行されています。
トークンはどれだけ発行されているのか?
CMCでは、595トークンが掲載されています。(2018年2月10日現在)
Cryptocurrency Market Capitalizations(CMC)より
プラットフォームの仮想通貨/暗号通貨
イーサリアム(Ethereum)が代表的です。
イーサリアム(Ethereum)は、ブロックチェーンの技術と中央管理組織のないP2P環境で、様々なシステムによるサービスを実現可能とするプラットフォームです。
分散型アプリケーション(Dapps)やスマートコントラクトの構築が可能になります。
分散型アプリケーション(Dapps:Decentralized Apps)は、ブロックチェーン技術を用いて、その上でアプリケーションを構築するものです。
スマートコントラクトは、コンピューターが理解できる形での契約という意味です。
ビットコイン(Bitcoin)が通貨型なので、価値の保存・決済などの機能をメインとしているのに対して、イーサリアム(Ethereum)は、契約に関する書類の管理など、任意の契約や取引をブロックチェーンに記録するための仕組みで、利用者が、自分たちのニーズに合わせて応用して利用が可能となっているのです。
イーサリアム(Ethereum)の他には、
Ethereum Classic、Omni、NEO、Waves、ARDOR、NXT、Counterparty、Qtum、Bitshares、NuBits、NEM、Ubiq、Burst、Stellar
などがあります。
それぞれのプラットフォームでのプロジェクト数は、
Ethereum:490
Waves:27
Bitshares:18
Omni:13
Counterparty:9
Qtum:9
NEO:7
NXT:7
NEM:3
Ubiq:3
Ethereum Classic:2
Burst:2
Stellar:2
Ardor:1
NuBits:1
となっており、圧倒的にイーサリアム(Ethereum)が利用されている状況です。
発行されるトークンが多くなると、それだけ人の目に止まる回数が増えることになるので、プラットフォームの価格に影響を与えます。
また、プラットフォームが上手く機能しないなど大きな問題が見つかれば、発行されているトークンの価格に影響を与えます。
そのため、プラットフォームとトークンは価格面においても相互に影響する形になっています。
各プラットフォームの特徴簡単まとめ
ざっと、各プラットフォームの特徴をまとめてみました。
Waves
分散型ブロックチェーンプラットフォーム
・2016年4月公開
・分散型取引所(DEX)がある
・DEXで法定通貨(米ドル・ユーロ)の取引ができる
・Leake Proof of Stake(LPoS)が採用されているので、
保有しているWavesを貸し出すことで、自動的に報酬がもらえる
・ユーザーが独自のトークンが発行できる
・ICOの機能がある
Bitshares
分散型金融プラットフォーム
・2014年7月公開
・ユーザーが独自のトークンが発行できる
・ネットワーク内の価格固定型の通貨・金融商品SmartCoinがある
・分散型取引所(DEX)機能がある
・終身会員システムがあり、取引手数料80%が還元される
Omni
分散型金融プラットフォーム
・2013年9月公開
・ビットコインのブロックチェーンを利用している
・利用時にビットコインが必要になる
・ユーザーが独自のトークンが発行できる
・分散型取引所(DEX)機能がある
Counterparty
分散型プラットフォーム
・2014年1月公開
・ビットコインのブロックチェーンを利用している
・利用時にビットコインが必要になる
・ユーザーが独自のトークンが発行できる
・分散型取引所(DEX)機能がある
・スマートコントラクト機能がある(イーサリアムのコピー)
Qtum
分散型ブロックチェーンプラットフォーム
・2016年12月公開
・ビットコインとイーサリアムの良いとこ取り
(安全性を維持しながら取引できる環境)
・ライトウォレットの利用が可能
(ブロックチェーンの全データのダウンロードが不必要)
NEO
分散型ブロックチェーンプラットフォーム
・2016年10月公開
・中国版イーサリアムと言われている
・以前はAntsharesという名称だった(2017年6月にリブランド)
・イーサリアムのスマートコントラクトを搭載
・将来の経済インフラになるため独自機能も搭載
(DBFT、NeoX、NeoFS、NeoQSなど)
NXT
分散型ブロックチェーンプラットフォーム
・2014年公開
・ユーザーが独自のトークンが発行できる
・2016年7月にサイドチェーンが導入された→Ardor
ARDOR
NXTの後継
マルチチェーン型プラットフォーム
・2016年7月公開
・メインチェーンでの取引はARDRのみ
・トークンのやりとりは子チェーンでのみ可
(子チェーンIGNIS)
・2つのトークン(ARDRとIGNIS)が存在する
・IGNISは、APIにて他の仮想通貨とドッキング可能
・2018年1月1日完全版リリース
各プラットフォームでのトークン一覧
各プラットフォームでのトークン一覧と時価総額などをまとめてみると・・・
Waves:27
Wagerr、Mercury、Waves Community Token、Incent、EncryptoTel [WAVES] 、ZrCoin、Tokes、Oceanlab、CryptoPing、Primalbase Token、Ergo、Miners’ Reward Token、Monster Byte、Kolion、Octanox、Shadow Token、WavesGo、EOT Token、CoExistCoin、Starta、Bowhead、Darcrus、Bankcoin、Ripto Bux、Escroco、Minex、ANRYZE
Bitshares:18
YOYOW、bitCNY、Karma、OracleChain、bitUSD、OBITS、CVCoin、Bit20、Sovereign Hero、FUNCoin、BTSR、bitBTC、bitGold、bitEUR、ICO OpenLedger、BlockPay、bitSilver、ZenGold
Omni:13
Tether、MaidSafeCoin、Agoras Tokens
Safe Exchange Coin、Synereo、Project Decorum、Altcoin、CryptoForecast、DIBCOIN、President Trump、First Bitcoin Capital、President Johnson、TeslaCoilCoin
Counterparty:9
Triggers、Pepe Cash、NVO、Circuits of Value、FoldingCoin、Databits、Bitcrystals、Rustbits、Storjcoin X
Qtum:9
Qbao、Ink、Bodhi、Profile Utility Token、HalalChain、Hyper Pay、SpaceChain、AWARE、CFun
NEO:7
Gas、Red Pulse、DeepBrain Chain、Trinity Network Credit 、QLINK、THEKEY、Zeepin
NXT:7
SuperNET、Adelphoi、Dix Asset、Jinn、Janus、Internet of Things、STEX
ARDOR:1
Ignis
プラットフォームとトークンについては、Waves、NEO、Qtum、ARDORとそのプロジェクトに要注目と考えています。
仮想通貨三四郎のポートフォリオは?
プラットフォーム型は、イーサリアム(ETH)しか保有していません。分散の一貫として、Waves、NEO、Qtum、ARDORとそのプロジェクトを精査して、加えるかを考えていきます。