暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)を取引する上で欠かせない存在が、ステーブルコインです。
ステーブルコインは、法定通貨などにより価値が裏付けられているもので、価格がペッグされています。
例えば、テザーUSD(USDT)やパクソススタンダードトークン(PAX)などがあります。
1 USDT=1.01米ドルとなっています。
・・・が、信用不安などの需要の変化によって、常に価格が一定ではありません。時には、大きく価格が動くことがあります。
テザーUSD(USDT)の対米ドルチャートを確認してみると・・・
2013年3月以降、0.823から1.28米ドルの範囲で推移しています。
では、パクソススタンダードトークン(PAX)の対米ドルチャートを確認してみると・・・
2018年12月4日以降、1から1.056米ドルの範囲で推移しています。
常に一定ではなく、値動きがあることが分かります。
24時間の取引量では、テザーUSD(USDT)が圧倒的に多く、2位が、パクソススタンダードトークン(PAX)です。
その差は、56倍です。
理由の1つとしては、パクソススタンダードトークン(PAX)で取引できるアルトコインが少ないというのが挙げられます。
そのため、
PAX → BTC、ETH
PAX → USDT → アルトコイン
といった流れになっています。
テザーUSD(USDT)とパクソススタンダードトークン(PAX)
パクソススタンダードトークン(PAX)の取引量について、取引所ランキングを見てみると・・・
BitMAXで、約95%が取引されています。
*BitMAXは、2018年7月スタートの取引所で、USDTベースの取引手数料は、0.04%に設定されています。
BitMAXの24時間取引量の約19%が、PAX/USDTのペアになっていて、取引量で1位です。
テザーUSD(USDT)については、定期的に裏付けとされる米ドルが銀行口座に保有されていないといったFUDが流れます。
そのタイミングでは、テザーUSD(USDT)の価値が下がることになります。
たとえば、2018年10月上旬。
1USDT=0.85米ドルまで下落しました。
Trading Viewで表示可能なUSDT/USDのチャート(PoloniexとKraken)を見てみると、値動きが異なっています。当時の価格変動が反映されているのが、Krakenのチャートになります。取引状況により、チャートが異なりますので、複数の取引所のチェックが必要です。
USDT/USD
PAX/USD
PAX/USDT
(*PAXについては、取引量が多い取引所のチャートが、TradingViewで表示できないので、参考にならないケースがあります。)
PAX/USDTでも、価格変動があり、3%、7%といったケースがあります。
USDTが破綻しない前提となりますが、この価格差を利用して、手堅く利益を獲得できるのではと考えます。
CoinmarktCapでは、1.01米ドルと表記されるケースが多いですが、実レートは異なっているので、よくよくチャートを比較し、情報をキャッチしておく必要があります。