MonaCoin(MONA)は、2017年12月6日に、1MONA=19.75米ドルまで上昇しましたが、その後下落し、2018年6月末時点で、1MONA=2米ドル台まで下落しています。ほぼ10分の1です。
2018年4月末に、ツイキャス
内でのアイテム・ポイント購入にMONAが使えるようになりました。
インターネット上の文化で、MONAが使えることになることで、需要が増えて、価格へ影響が出てくるのではないかと見られていました。
しかし、今のところ、大きな影響はありません。
それどころか、MONAは、2018年5月中旬に、51%攻撃を受けて、9万米ドル相当の被害が出たとされています。
現時点でも、MONAを送金すると、取引所での着金に100承認が必要になっているため、かなり時間を要する状況となっています。
Monacoin(MONA)は、Proof of Work(PoW)を採用している通貨になります。
Proof of Workは・・・
コンセンサス・アルゴリズムの1つで、ブロックチェーンに記録される取引=トランザクションの確認・承認作業のことを意味します。
膨大な計算を要する問題を最初に解いたものに発言権を与えて、取引=トランザクションを、簡単に改ざんできないような仕組みです。
ブロックチェーンを攻撃して、分岐させるためには、多額の費用が必要で、攻撃によりその仮想通貨/暗号通貨の価値自体も下落してしまうので、攻撃するのはデメリットしかないと考えられます。
ブロックチェーンが分岐することがありますが、
分岐点から長いのブロックチェーン=正しいブロックチェーン
となります。
ただ、マイニングが寡占化されて、ネットワークの50%以上を占めている場合は、事情が異なります。
非公開で、ブロックチェーンを作り上げて、都合がよいタイミングで公開するができるようになってしまいます。
これが、51%攻撃と呼ばれているもので、PoWの通貨全てにリスクが存在しています。
リスクはあるものの、実際に攻撃されないのでは?という認識がありましたが、それが現実のものとなりました。
Monacoinの51%攻撃では、取引所で別通貨に交換した後に、自分で作り上げた都合がよいチェーンを公開し、取引が存在していなかったように試みたものであったようです。
monacoinprojectの公式Twitterでは、下記声明が発表されています。
現状ではサービス提供側で入金の承認数を上げる以外に有効な手段はありません。
PoWコインである以上は避けられない問題でもあるので、PoS等への移行も視野に入れていく必要があると考えています。— monacoinproject (@tcejorpniocanom) 2018年5月17日
各PoW通貨の51%攻撃のコスト
「PoW 51% Attack Cost」では、51%攻撃に必要なコストが一覧で掲載されています。
Monacoinは、2018年6月末時点で、1時間の51%攻撃のコストは、1,824米ドルとなっています。
中には、3米ドル、23米ドルといったものがあります。
51%攻撃の費用が安いからといって、闇雲に攻撃しても儲かりません。
ハッシュパワーが安く、今後の価格上昇が見込まれる、多くの取引所などで取引されているといったポイントが、51%攻撃をしかける際の1つの目安となります。
PoWの仮想通貨/暗号通貨を購入・保有する際には、このリスクもよくよく認識しておく必要があります。