暗号通貨(仮想通貨/暗号通貨)で、寿司を握るのがブームとなりました。
寿司=SushiSwapのことで、SushiSwapを利用して、SUSHIトークンをもらう取引のことを意味します。
SushiSwapプロジェクトの詳細については、mediumにて2020年8月26日記事が公開されました。
稼働してすぐのプロジェクトにもかかわらず、SUSHIトークンが様々な取引所に上場し、価格が高騰しました。
今回は、SushiSwapプロジェクトとは何なのか?を見ていきます。
要旨
・UniswapのLPトークンを
SushiSwapに入れるとSUSHIトークンもらえる
・稼働から2週間は、SUSHI発行は通常の10倍
・UniswapのSUSHI/ETHなら2倍
・先行者利益がある
・稼働から2週間で、
The Liquidity Migration™️実施で、
SushiSwapのLPトークン発行
・9/1にBinanceで取り扱いが開始、
同日の高値は1SUSHI=15.9米ドル
・開発者がSUSHIトークンをETHに交換し、
SUSHIトークン価格が暴落
・9/6にFTXのCEOに管理権限が委譲
・9/11元開発者が
1,400万米ドル相当のETHをSushiSwapの金庫に戻す
・9/13報酬が減り資金が流出
SushiSwapとは・・・
SushiSwapとは、Uniswapのコピーで、コミュニティ指向の機能が追加されています。
Uniswapとは・・・
Uniswapとは、イーサリアムのネットワーク上にある、注文板がなく、そのタイミングの固定レートですぐにトークン(ERC20)が交換できる自動マーケットメーカー(AMM)。
自動マーケットメーカー(AMM)は、プロトコルを使用し、取引がより自動化された分散型取引所(DEX)で、ユーザーは取引所など仲介業者に資産を預けることなく、P2Pでの取引が可能。
AMMの仕様
AMMの各プールは、ペアで成り立っています。
価格の変動に対して、ペアを均等にするために、価格が下がった方が増え、価格が上がった方が減るというリバランスが行われます。
そのため投入している資産の価格が上昇しても、損失が発生する場合があります。その損失をカバーするのが、手数料収入ということになります。
流動性プロバイダーとイールドファーミングと流動性マイニング
流動性プロバイダーとは、流動性を提供している人たちのことで、流動性とは、資産=暗号資産=トークン(ERC20)などのことです。
彼らは、自分たちが保有している資産を活用して、できる限り高いリターンを得ようとします。その1つが、取引所でのマイニング(資産を預入て利回りを取る)です。
これをイールドファーミングと呼びます。イールドファーミングに利用できるトークンを「農具」と読んだりしています。
イールドファーミングを行う投資家達が、利回りの他に、取引所が発行する独自トークンを手に入れることを、流動性マイニングと呼びます。
Uniswapの利用方法
従来の中央集権型取引所のように、メールアドレスや本人確認の必要なく、ウォレットを接続することですぐに取引が可能です。
1)Uniswapのサイトへアクセスします
2)自分のウォレットデータを同期します
3)V2を選択します。
*V1とV2があり、V2でのみERC20同士の交換が可能です。詳しくは・・・
Uniswapを利用するSushiSwap
SushiSwapを利用するメリットは、Uniswapに不足している機能をカバーしているということです。
Uniswapのデメリットとして、SushiSwapの公式サイトでは、2つ挙げられており、
2)ベンチャーファンド、取引所、マイニングプールの巨大資本が後から参入してくると、リターンが希薄化される可能性がある点
SushiSwapでは下記2点でデメリットを解消します。
1)流動性を提供すると、報酬としてSHSHIトークンが配布され、さらに、プロトコルの料金の一部を引き続き受け取ることができます。
2)流動性(資金)を引き上げたあとでも、早期の流動性提供者であれば、プロトコルの重要な利害関係者になります。
SUSHIトークンは、ネイディブトークン=取引所トークンです。
SUSHIトークンの配布
Uniswapの流動性を提供した投資家が得られるLPトークンを、SushiSwapに入れると、SUSHIトークンを獲得できます。LPとは、 Liquidity Providerの略で、流動性提供者の意味です。
UniswapのETH/SUSHIに流動性を提供している場合は、倍になります。基本的にはブロックごとに、100SUSHIが生み出されますが、稼働から約2週間は10倍の1,000SUSHIが生み出されます。
SushiSwapでの報酬配布
Uniswapでは、取引手数料が0.3%で設定されており、プール内の取引手数料は、プールの流動性提供者に比例配分されます。
SushiSwapでは、取引手数料が0.3で設定されており、0.25%は流動性提供者へ直接、0.05%はSUSHIトークンになり、ホルダーへ配布されます。
The Liquidity Migration™️
稼働から約2週間で、The Liquidity Migration™️が実施されます。
The Liquidity Migration™️とは、SushiSwapの契約上でステークされた流動性トークンを移行するものです。
公式の図が分かりやすいです。
Uniswap LPトークンがSushiSwapでステークされ、SUSHIトークンになり、それがThe Liquidity Migration™️にて、SushiSwapのLPトークンになります。
稼働から2週間というのは、SushiSwap上に十分な流動性を確保するための期間です。
SUSHIトークンを獲得する方法
SUSHIトークンを獲得するためには、Uniswap LPトークンを、Master Chefのコントラクトに入れます。
Uniswapの各プールのリストとSUSHIの利率一覧
SushiSwapを巡る騒動
9月6日にChef Nomi #SushiSwap@NomiChefを巡ってTwitterで下記のような投稿がありました。
I will wait for @NomiChef to wake up.
He has 12h to contact me or I will reveal everything and commit 切腹 of this account.
Currently writing the whole story. The project can still live without Nomi sorry for being a failure and a disappointment. pic.twitter.com/iUUCdvB1QD
— 0xMaki (@0xMaki) September 5, 2020
9月5日の時点で、NomiChefが、自身が保有するSUSHIトークンを大量売却して、37,400ETHと交換したことが発覚。
そして、Cefe NomiがDiscordにて、FTXのCEOへヘルプを求めました。
I'm transferring control to @SBF_Alameda now. https://t.co/4Ih16CYCEo
— Chef Nomi #SushiSwap (@NomiChef) September 6, 2020
FTXが運営元となり、9月9日に、8億ドルを超える流動性資金が、UniswapからSushiSwapに送金され、Migrationのプランが発表されました。
1) The Sushi Migration Plan
— SBF (@SBF_Alameda) September 9, 2020
9月11日にSushiSwap@NomiChefは、1,400万米ドル相当のETHをSushiSwapの金庫に戻しました。
I have returned all the $14M worth of ETH back to the treasury. And I will let the community decide how much I deserve as the original creator of SushiSwap. In any currency (ETH/SUSHI/etc). With any lockup schedule you wish.https://t.co/QwFj5SeeuQ
— Chef Nomi #SushiSwap (@NomiChef) September 11, 2020
9月13日にはSushiSwapでの報酬が減り資金が流出しています。
*Sushiswapの情報はとても流れが早いので、Twitterなどで最新の情報をキャッチする必要があります。