ミャンマー・ベトナム富裕層2020年までに倍増予想

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世界的なコンサルティング会社であり、ボストンコンサルティンググループ発表した富裕層と新興国に関するレポートの結果について。

2015年6月15日に、世界の富に関する「グローバルウェルス・レポート」を発表しました。

100万ドル以上の家計金融資産を保有する富裕世帯の数ランキングでは、

1位:アメリカ 690万世帯
2位:中国 360万世帯
3位:日本 110万世帯

2013年から2014年までに、全世界で200万世帯が増加したと推計されています。

富裕層世帯の割合ランキングでは、

1位:スイス 13.5%
2位:バーレーン 12.3%
3位:カタール 11.6%

1億ドルを超える超富裕層世帯の割合ランキングでは、

1位:香港(10万世帯あたり、15.3世帯)
2位:シンガポール(10万世帯あたり、14.3世帯)
3位:オーストリア(10万世帯あたり、12.0世帯)

超富裕層世帯が保有する金融資産は、2013年から2014年までに、11%増加して 10兆ドルに達し世界の家計金融資産の6%を占めているとされています。

(調査レポート: 「Global Wealth 2015: Winning the Growth Game」より)

2020年ベトナムとミャンマーの富裕層予想

2014年4月発行の東南アジアに関するレポートで、

中間層・富裕層が、2020年に、ベトナムでは、総人口の3分の1に相当する3,300万人に、ミャンマーでは、1,000万人に拡大するだろうとしています。

    ・ベトナム基準の月収ベースで、
     中間層:1,500万以上から3,000万ドン未満(約7.2万から14万円)
     富裕層:3,000万ドン以上(約14万円)

     中間層の人数
     2012年 980万人→2020年 2,250万人
     富裕層の人数
     2012年 260万人→2020年 1,020万人

    ・ミャンマー基準の月収ベースで、
     中間層:50万以上から100万チャット未満(約5.8万から12万円)
     富裕層:100万チャット以上(約12万円)

     中間層の人数
     2012年 460万人→2020年 870万人
     富裕層の人数
     2012年 80万人→2020年 160万人

中間層と富裕層の定義が、現地水準になっているので、金額については、世界ランキングのものと大きな開きがありますが、どんどんと生活が豊かになっていることがわかります。

また、各国都市部でアンケートを実施し、

1)「自分の世代は、親の世代より暮らし向きが良い。」
2)「今後の世代は、自分の世代より暮らしが良くなると思う。」

へ「はい」と回答したのは、

ミャンマー:1)96%、2)95%
ベトナム: 1)92%、2)93%
中国:   1)78%、2)69%
インド:  1)69%、2)69%
タイ:   1)58%、2)60%
アメリカ: 1)54%、2)24%
日本:   1)43%、2)9%

という結果となりました。

(Vietnam and Myanmar:Southeast Asia’s New Growth Frontiers (2013年12月より))

先進国で、富める者がどんどんと富む中、これからの国の成長に疑問を持っている中、新興国であるミャンマーやベトナムは、これからどんどんと富裕層の誕生が見込まれていると同時に、国民が国の成長を実感しています。

国外投資家にとっては、すでに不動産は、高くなっていて投資妙味がないというお話を聞きますが、今回のレポートを読むと、様々なチャンスが両国には巡ってきそうと感じます。

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