SRRVスマイル2万USDを取得しました。。
SRRVは、Special Resident Retiree’s Visaの略で、フィリピンのリタイアメント用の特別永住権査証になります。
▼SRRVの種類
SRRVには、現状でスマイルとクラッシックがあります。
■SRRVスマイル
◆35歳以上=2万USD
※預託金の投資転換は不可
■SRRVクラシック(2007年度変更~既存ルール)
◆50歳以上=2万USD(2007年以前は5万ドル)
◆50歳未満=5万USD(2007年以前は7万5千ドル)
◆50歳以上の年金受給者=1万ドル
※預託金の投資転換は可。但し5万ドル以上。
■年会費
年間360ドル(前払い)の会費納入
■手続き諸費用
PRA申請料は、一律1400ドル。
IDカード発行料、移民局の手数料込み。
今回は、SRRVのスマイルで申請することにしました。
元々は、コンドミニアムの購入資金で、SRRVを申請できるという特別スキームで取得する手続きを進めていたのですが、申請手続きについての案内がなかったり、先方で必要書類を手配するのに時間がかかったり、送った書類が届いておらず再作成が必要であったり、など手間がかかり、対応に不安をおぼえたこと。
また、コンドミニアムを手放すとSRRVの権利がなくなってしまう。正確にいうと、手放してしまってもお金を預託することで、権利は維持できるが、預託金の基準については不透明である。つまり、現行のSRRVクラシックでいくと、5万USDの預託が必要となりますが、10年後、預託金基準が10万USDになっていた場合5万USDの預託でよいのか10万USDの預託が必要となるのかが明確になっていないことが理由です。
たしかに、資金を効率的に活用するという面では、物件を担保に永住権を取得できるのはよいのですが、永住権を確実に確保するという面からは、不安定な要素があるので、安心はできないということになります。
SRRVを取得していないとフィリピン国内で銀行ローンを受けることはできませんが、5年ローンで年利8%など金利が驚くほど高く、コンドミニアムの購入資金を支払うことができなくなる可能性もありますので、コンドミニアムの所有権と永住権を分けることにしました。通常の現金を預託する形での申請ルートで、サポート業者さんに依頼し各種手続きを進めることにしました。
▼日本で行うこと
SRRVを申請する時には、犯罪経歴証明書の提出が必要になります。海外の日本大使館で申請をすることができますが、発行までに約2から3ヶ月かかることになります。そこで、35歳の誕生日に合わせて、日本に帰国して、警察署に出向いて取得することにしました。発行申請するためには、SRRVの申請のために必要であるという書類を警察署に持参する必要がありました。
持参したのは、
・住所証明書(運転免許証)
・パスポート
・SRRV申請用紙(業者さん作成分)
住民登録の関係で管轄がありますので、申請前に各都道府県警察署のHPで確認し、事前に電話連絡が必要な場合は、電話をして担当者に確認をとるようにしてください。
健康診断については、赤十字病院などに健康診断の予約をして訪問するのは、手間になるので、フィリピンに渡航した後に受診することにしました。
(最初は、コンドミニアム資金を預託してSRRV取得を予定していたので、各種申請に関するサポートを物件販売会社に依頼していましたが、案内が不十分で、当初の予定よりも犯罪経歴証明書の申請が1週間以上遅くなりました。)
犯罪経歴証明書の取得申請は、指紋採取などの関係で、本人が管轄の警察署に出向く必要がありますが、受領については、代理人でも可能です。犯罪経歴証明書を受領した後は、外務省と在日フィリピン大使館でWで認証をしてもらう必要があります。認証代行をしている行政書士さんもインターネットで検索すると出てきたので、1件HPのフォームから問い合わせをしてみたのですが、返答がありませんでした・・・ちなみに、その業者さんがHPで掲載している価格は、フィリピン大使館手数料:1部あたり2,575円、公証人役場手数料:1部あたり9,500円。最短で4営業日での取得が可能とのことです。書類の送付があるので、早くても1週間程度はかかります。平日に休みがとりにくいと思うので、日本国内で認証をする場合には、行政書士さんにお願するというのもひとつの手ですね。
私の場合は、予定していたよりも取得に時間がかかったので、日本で受け取った後に認証をする時間がなくなってしまいました。そこで、フィリピンで犯罪経歴証明書の認証も合わせてしてもらうことにしました。
▼手続きの流れ
- <ざっくり>
申し込み→サポート費用支払→書類準備→預託金送金→フィリピン渡航→健康診断→SRRV発行
- <詳しく>
申し込み→サポート費用振込み→SRRV申請書類作成・確認→犯罪経歴証明書発行依頼
→犯罪経歴書受け取り→外務省・在日フィリピン大使館認証→PRA銀行へ送金(着金確認に約2週間)
→フィリピンに渡航→健康診断受診→パスポート預ける→約3週間でSRRV発行→PRAへ行き受け取る
<準備物>
日本での準備
・パスポート(6ヶ月以上の有効期間があること)
・犯罪経歴証明書(警察署で取得後、外務省と在日フィリピン大使館で認証)
・PRA認定銀行への送金と送金依頼書控え
配偶者がいる場合には、戸籍謄本などが必要になります。
フィリピンでの準備
・健康診断
・証明写真(1×1センチ、2×2センチ 各6枚)
▼私の場合
昨年SRRVを取得した方から紹介をしてもらい、業者さんにサポートを依頼することにしました。サポート依頼のメールを送付すると、すぐ手続きの概要とサポート料金などの案内がありました。早速金額を確認して、日本円で日本の口座に振込をしました。
(この時点では、まだSRRV申請は、物件の購入金を預託することにしていたので、犯罪経歴証明書の認証と健康診断サポートのお願をしていました。)
日本で犯罪経歴証明書のみを取得して、フィリピンへ渡航。サポートの当日は、朝9時にサポート業者さんの事務所訪問。パスポートを渡して、犯罪経歴証明書認証の受け取り委任状にサインし、顔写真を撮影してもらい事務所での手続きは終了。事務所では、マカティ地域の地図やフリーペーパーを頂けました。
その後、車で健康診断のクリニックに向かいます。渋滞はなく約10分程度で到着。クリニックの2Fに上がってみると、施設が充実してる!どーん!という感じではなく、コンパクトにまとまっている感じ。健康診断開始です。
健康診断の費用は、2,500PHPで、検尿・採血・身長体重・胸のX線の4項目。クリニックに入ってから、30分もかからずに終了しました。診断結果の書類は、翌日もらえてしまいます。健康診断終了後は、車でマカティの中心にあるショッピングモールのグリーンベルト付近まで送ってもらいました。
これが日本だったら、病院の予約をして、待合室で長い時間待って、費用も高い。診断結果を見て、自分の健康状態を把握したいというのであればよいでしょうが、あくまでSRRV申請用の健康診断なので、短時間で低価格で対応してもらうのが一番だなと感じました。ちなみに犯罪経歴証明書の認証には、1週間程度かかりますので、現地での認証を予定している場合には、滞在期間が伸びることになります。
現在フィリピンは、日本のパスポートを利用すると入国から30日は、査証なしで滞在することができますが、犯罪経歴証明書の現地認証期間を含めると、30日をオーバーしてしまう可能性があります。
結局私の場合は、PRAの窓口申請から17営業日で無事SRRVを取得することができました。繁忙期でもなく、間に休日を挟んでいなかったのですが、オペレーションなどの問題によるのでしょうか。ちなみに友人は、月曜日申請で2週間後の月曜日に受け取り、9営業日で発行されたとのことでした。
今回サポートをお願したのは、ベテランの方だったので、安心してお任せすることができました。まさに大船に乗る!というのはこういうことかとしみじみ感じました。今回お願したサポート業者さんと書籍は、お問い合わせ頂ければ、随時紹介させて頂きます。