訳注, 「に」の見分け方については、以下のページで詳しく解説をしていますので、よろしかったら、ご確認下さい。, 「にて」の見分け方については、以下のページで詳しく解説をしていますので、よろしかったら、ご確認下さい。, ・「注15」と「注17」の「失せ」の意味の違いが分かるようにしておきましょう(「注15」の「失せ」は「死ぬ」という意味で、「注17」の「失せ」は「姿を消す」という意味です)。, ・「注4」・「注7」・「注17」・「注24」・「注28」にある「に」の識別ができるようにしておきましょう。, 【芝全交作歌川豊国(初代)画『百人一首戯講釈』(寛政六年刊)を参考に挿入画を作成】, 深草の帝と申し上げた御方の御代に、良少将という人がすばらしい時であった。(良少将は)とても恋愛を好む人であった。世間でも深い教養の持ち主と思われ、お仕え申し上げる帝も、この上なくすばらしいとお思いになっていたころに、この帝が崩御なさってしまった。ご葬儀の夜、御供にすべての人がお仕え申し上げていた中で、その夜から、良少将は姿を消してしまった。, については、以下のページで詳しく解説をしていますので、よろしかったら、ご確認下さい。, サ行四段動詞「申す」の連用形+過去の助動詞「けり」の連体形。「申す」は「言ふ」の謙譲語。「深草の帝」に対する敬意。, ラ行四段動詞「つかうまつる」の連体形。「仕ふ」の謙譲語。意味は「お仕え申し上げる」。「帝」に対する敬意。, サ行四段動詞「おぼす」の未然形。「思ふ」の尊敬語。意味は「お思いになる」。「帝」に対する敬意。, サ行下二段動詞「失す」の連用形+尊敬の補助動詞「給ふ」の連用形+完了の助動詞「ぬ」の終止形。意味は「お亡くなりなってしまった(崩御なさってしまった)」。「給ひ」は「この帝(深草の帝)」に対する敬意。, ラ行四段動詞「つかうまつる」の連用形+過去の助動詞「けり」の連体形。意味は「お仕え申し上げた」。「つかうまつり」は「深草の帝」に対する敬意。, サ行下二段動詞「失す」の連用形+完了の助動詞「ぬ」の連用形+過去の助動詞「けり」の終止形。意味は「姿を消してしまった・行方不明になってしまった」。, ダ行下二段動詞「詣づ」の連用形+完了の助動詞「ぬ」の連用形+過去の助動詞「けり」の終止形。意味は「参詣していた」。, シク活用の形容詞「あやし」の連用形。「あやしく」が「あやしう」にウ音便化している。意味は「不思議だ」。, サ行下二段動詞「見す」の連用形+過去の助動詞「けり」の已然形。意味は「見させた」。, カ行上一段動詞「着る」の連用形+存続の助動詞「たり」の連体形。意味は「着ている」。, カ行下二段動詞「結ひつく」の連用形+存続の助動詞「たり」の連体形。意味は「結びつけている」。, ワ行上一段動詞「ゐる」の連用形+存続の助動詞「たり」の連体形。意味は「座っている」。「たる」は係助詞「なむ」に呼応している。. ・ なく … ク活用の形容詞「なし」の連用形 帳(ちやう)の内よりも出(いだ)さず、いつき養ふ。
そのため手下の匠(たくみ)たちに「蓬莱の玉の枝」そっくりの枝を作らせた。, そして、3年の月日がかかり、ようやく偽(にせ)の「蓬莱の玉の枝」が出来上がった。そして、翁の家をおとずれかぐや姫たちをだますために架空の冒険談をでっちあげて話しはじめた。, かぐや姫たちは「蓬莱の玉の枝」だとは知らない。しかし、話のあと匠たちが給料をかぐや姫に請求しに翁の家につめかけに来たことから皇子の嘘(うそ)がばれる。, これやわが求むる山ならむと思ひて、さすがに怖しく思えて、山のめぐりをさしめぐらして、二三日ばかり見ありくに、天人の装ひしたる女、山の中より出で(いで)来て、銀(しろがね)の鋺(かなまる)を持ちて水を汲みありく。これを見て舟より下りて(おりて)、「この山の名を何とか申す」と問ふ。女、答へていはく、『これは蓬莱の山なり』と答ふ。これを聞くに、うれしきことかぎりなし。, これこそが、自分が探している(蓬莱の)山だろうと思って、(うれしかったが)やはり恐ろしく思われて、山のまわりをこぎまわって二日・三日ほど、様子を見て回っていたら、天人の服装をした女が山の中から出てきて、銀のお椀で水をくんでいます。これを(私が)見て、(私は)船から降りて、「この山の名を、何というのですか。」と尋ねました。女は答えて、「この山は、蓬莱の山です。」と答える。これを聞いて、(私は)うれしくて、たまらない。, その山、見るに、さらに登るべきやう(ヨウ)なし。 ・ 見 … マ行上一段活用の動詞「見る」の連用形 ・ し … サ行変格活用の動詞「す」の連用形 と、手に入れて家に持って来た。
それには、色々の玉の橋渡せり(わたせり)。 その山のそばひらをめぐれば、世の中になき花の木ども立てり。 ・ べき … 当然の助動詞「べし」の連体形 腹立たしいことも気が晴れた。, 「けり」は、『竹取物語』のように昔話などで用いられることが多いので、覚えておこう。, 「名をば、さかきのみやつことなむいいける」や「もと光る竹なむ一筋ありける。」の文末の「ける」は、「けり」の連体形。「ける」になっている理由は、文中に係り助詞「なむ」があるため。, 文中に、係り助詞「ぞ」・「なむ」・「や」・「か」がある場合、文末は連体形(れんたいけい)になる。, 「ける」の意味は、連体形になっていても、「けり」と同じであり、過去についての伝聞をあらわす。, 美しいかぐや姫には多くの男たちが求婚した。しかし、かぐや姫は求婚を断り続けた。なので、求婚をしつづける者は減っていった。そのうち、求婚をしつづける者が5人の男の貴族へとしぼられていった。, かぐや姫はいっさい結婚をする気は無かったが、娘の将来を心配する翁が結婚をせかすのでかぐや姫は結婚の条件として5人の貴族たちに無理難題(むりなんだい)を出した。入手が至難の品物を持ってくることを結婚の条件にした。品物は5人の貴族ごとにそれぞれ別である。「蓬莱の玉の枝」はその品物の一つである。, 貴族の一人の「くらもちの皇子」(くらもちのみこ)が、「蓬莱の玉の枝」(ほうらいのたま の えだ)を持ってくる条件を出された。, ちなみに「蓬莱」(ほうらい)とは、中国(チャイナのほうの中国)の神話にある伝説上の島で、中国の東の海にある伝説の島である。中国の西・北・南には海はなく陸地であり、異民族の国であり、伝説の島などはありようがない。中国の東の島といってもべつに台湾(たいわん)でなければ、日本列島でもない。, さて、条件を出されたくらもちの皇子は、最初から「蓬莱の玉の枝」を探すのをあきらめ、かわりに偽(にせ)の「蓬莱の玉の枝」をつくってかぐや姫をだまそうとした。 そんなわたしに… お薦めの文学書がある方がいらっしゃい... 旧仮名遣いを読める方、いらっしゃいますでしょうか?頑張りましたが、 秋田は、なよ竹のかぐや姫と名づけた。
・ させ … 使役の助動詞「さす」の連用形 そして誰も……」 ・ 上げ … ガ行下二段活用の動詞「上ぐ」の未然形
・ 出ださ … サ行四段活用の動詞「出だす」の未然形 ・ 取る … ラ行四段活用の動詞「取る」の連体形 ○ 夕ごと … 夕(名詞)+ごと(接尾語) あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。 不思議に思って近寄って見ると、筒の中が光っていた。 ・ あやしがり … ラ行四段活用の動詞「あやしがる」の連用形 ・ 寄り … ラ行四段活用の動詞「寄る」の連用形 ・ 見る … 三か月ほどたった頃に、成人したので、髪上げなどをあれこれ手配して、髪上げし裳着を行った。 かわいらしいことはこの上もない。 ・ あしく … シク活用の形容詞「あし」の連用形 帳台の中からも出さず、心をこめて大切に育てる。 あやしの意味。・形容詞シク活用活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}(一)【怪し・奇し】①不思議だ。神秘的だ。出典源氏物語 桐壺「げに御かたち・有り様、あやしきまでぞ覚え...- 古文辞書なら「Weblio古語辞典」
できたらお願いいたします。, ギリシャ神話の世界観において、なぜゼウスのような「女性にだらしない」キャラクターが最高神の立場にあると思うか?この問分かる方いたら教えてください。お願いします!, 急ぎです。 ・ 着す … サ行下二段活用の動詞「着す」の終止形, 帳の内よりも出ださず、いつき養ふ。 わが子になられるはずの人であるようだ。」と言って、手の中に入れて、家へ持って来た。 野や山に分け入って竹を取っては、いろいろなことに使っていた。 この難しい神曲を読み通し、他にも古くて固い文章を読んでいればパワーアップしていきますか?. 妻である嫗に預けて育てさせる。 この子の容貌は、清らかで美しいこと世にないほどであり、家の中は暗い所もなく光が満ちていた。 その竹の中に、本(もと)光る竹なむ(ン)一筋(ひとすぢ)ありけり。 ・ に … 完了の助動詞「ぬ」の連用形 ・ なる … ラ行四段活用の動詞「なる」の連体形 分かれば教えてください。, 遠野遥の『破局』の書き出しの一文で結構です。どなたか教えてください。 そう思ってわたしは文学を棄捨して、社会科学の道に入りました。* 娯楽で好きなジャンルの小説を読むことはなくはありません(例: 山の小説や生田直親の本)。金之助の『こころ』などは英訳でも読みましたが。 ・ 限りなし … ク活用の形容詞「限りなし」の終止形, いとをさなければ、籠に入れて養ふ。 コロナだから満員ではないですよね?, 革マル派とか中核派とかってなんですか?わかりやすく教えていただけるとありがたいです。, https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1385176073.
・ けうらなる … ナリ活用の形容動詞「けうらなり」の連体形 天人が、いきなり、さっと天の羽衣を(かぐや姫に)着せてさしあげたので、(もう、かぐや姫は)「翁を気の毒だ、かわいそうだ。」と思っていた気持ちも消え失せてしまった。, この天の羽衣を着た人(=元・かぐや姫)は、(もはや、地上の人としての気持ちが失せてしまったので、)(たかが地上のことで)思い悩むことも無くなり、(そのまま、)(天を飛ぶ)車に乗って、百人ほどの天人とともに、天に昇ってしまった。, かぐや姫は連れてかれてしまった。そして、かぐや姫は「天の羽衣」を着たことにより、地上の人情は忘れてしまい、かぐや姫は翁たちにも興味はなくなった。, 翁・嫗(おうな)、血の涙を流して惑へど(まどえど)、かひ(かい)なし。あの書きおきし文を読みて聞かせけれど、「何せむ(ン)にか命も惜し(おし)からむ(ン)。誰(た)がためにか何事も用なし。」とて、薬も食は(ワ)ず、やがて起きも上がらで、病み伏せり。, 中将、人々引き具して帰り参り(まゐ(イ)り)て、かぐや姫をえ戦ひ(イ)留めずなりぬる事を細々(こまごま)と奏す(そうす)。薬(くすり)の壺(つぼ)に御文(おんふみ)添へ(そエ)参(マイ)らす。広げて御覽(ごらん)じて、いといたくあは(ワ)れがらせたまひ(イ)て物もきこしめさず。御遊びなどもなかりけり。, 翁と嫗(おうな)は、血の涙を流すほどに(悲しみ)取り乱したが、どうしようもない。(かぐや姫によって)書き置かれた、あの手紙を読み聞かせたが、「(今さら)何をすることがあるのでしょう。(どうして、)命が惜しいでしょうか。誰のために生きるのですか。もう、何も無用です。」と言って、薬も飲まず、やがて病み伏せってしまって、起き上がらない。, 中将は、人々(=兵士など)を引きつれ(宮中に)帰り参上した。(帝に報告し、)かぐや姫を引き留めるために戦うことが出来なかった事を細々と申し上げた。, (帝は手紙を)広げて、お読みになり、とても、たいそう悲しみになり、食事も召し上がらない。(音楽などの)お遊びも、なされなかった。, 月に帰る直前のかぐや姫から地上の者たちは「不死の薬」を受け取り、天皇に薬がわたされたが、天皇も翁も嫗(おうな)もだれも薬を飲もうとしない。かぐや姫のいない世界で不死を生きることに翁たちはもはや興味が無い。翁と嫗は自分の娘としてかぐや姫をかわいがっていた。天皇も不死に興味が無く、その薬を士(つわもの)たちに富士山で燃やさせる。「不死の薬を燃やしたから不死=富士」と思わせておいて、実は「士に富む」(原文では「士どもあまた」)から「富士」というオチである。, 御文(おんふみ)、不死の薬の壺(つぼ)並べて、火をつけて燃やすべきよし仰せ(おほせ)たまふ。, そのよしうけたまはりて、士(つはもの)どもあまた具して山へ登りけるよりなむ、その山を「ふじの山」とは名づけける。