志望動機を問われた際に「社会貢献したい」と回答する人も多いのですが、企業の評価は今ひとつで、逆効果になる場合もあります。社会貢献の意味や企業側の印象などを考えた上で、適切なアピールの方法について考えてみましょう。, 学生から社会人になれば、仕事を通して社会に貢献することを求められます。今までは様々なサービスを受ける側だったところから、社会に対して貢献できるという変化に胸を躍らせる人も少なくありません。, しかし、そんな学生たちの気持ちとは裏腹に、就職活動においては「社会貢献がしたい」はNGワードと言っても良いほど評価されない志望動機になっています。そこに気づかずに志望動機として主張し続けて、連戦連敗という人も多いです。志望動機で「社会貢献がしたい」はなぜダメなのか、その理由と対策を紹介します。, 企業は社会貢献を目的とした集まりです。そのため、志望動機で「社会貢献がしたいから」というのは、「働きたいから」と同じくらいに曖昧で掴みどころのない志望動機になります。, もちろん、企業としてもそのように発言する学生が、社会に対して貢献意識が高いことは汲んでくれますが、それでも「社会貢献ができればどこでも良いのか」という風に思ってしまう部分もあります。就職活動の志望動機は「この会社を選んだ理由」ですから、他社でも当てはまってしまうようなものだと選考は難しくなってしまいます。, 社会貢献活動は、全ての企業で働く全ての人にとって「当たり前」の内容です。その中であえて志望動機で「社会貢献」を軸にして話を進めていくのであれば、より具体的にポイントを絞り込んだり、特徴的なエピソード構成をしたりしていく必要があります。, 社会貢献をどうしても志望動機にしたいなら、次のような点に気をつけて考えてみましょう。いくつかのポイントを紹介します。, 志望動機で語る「社会貢献」という言葉は非常に聞こえの良い言葉ですが、企業活動では当然のことでもあります。そのため、社会貢献という言葉に特別感はなく、印象面で他の応募者と差別化することにはつながりません。必ずしも社会貢献というフレーズが必要なわけでもありません。, たとえば食品会社なら、社会貢献の方向性は良質な食品の提供、便利な食品の提供などいくつかの方向性があるはずです。「良質な食品の提供を通して社会に貢献したいと考えています」と言ってもよいですし、あえて社会貢献と言わず「良質な食品の提供を通して毎日の食卓を豊かにしたいと考えています」と具体的な方向性を出した志望動機とすると良いでしょう。, 企業は基本的に事業活動を通して社会貢献をしていますが、企業の中には他にも目立った社会貢献活動をしている企業もあります。福祉団体に寄付をしていたり、スポーツ大会のスポンサーとなっていたり、ボランティア休暇を導入し地域のゴミ拾いボランティアに組織的に人を派遣しているなど、様々な形で社会貢献活動をしている場合があります。, 事業活動とは別に行われている目立つ社会貢献活動を例に挙げて志望動機を語るなら、他の会社ではなくその会社を志望する動機として十分ですし、企業としてもしっかり企業研究をしていることを評価してくれるでしょう。, 企業は社会貢献をするために存在していますが、学生があまりにも一部の社会貢献活動のことばかりを気にかけているようなら、企業としてはあまり嬉しくありません。なぜなら企業の本分は事業活動にあるからです。, 基本的に事業活動以外の社会貢献活動は利益を生み出さないため、止めてしまいたいと考えている企業も少なくはありません。就活生が一部の社会貢献活動を目的に企業を志望してきた場合、その社会貢献活動が無くなった場合に辞職しないかという懸念がつきまとってしまい、採用しにくくなります。, 企業が一番嬉しいのは、企業の事業を評価してくれることであり、事業上の強みやこだわりの部分、人材や風土について評価してくれることです。志望動機は自分の思いを何でも言えばいいというものでなく、企業側の印象を考える必要があります。, また、企業が欲しいのは事業に貢献できる人材であり、社会貢献意欲が高い人材ではありません。内定を得ることが目的であるなら、企業側の考えを理解した内容で志望動機のアピールをするのが賢い方法です。, 就職活動における志望動機の構成にはある程度決まった型があります。社会貢献を志望動機として上手にアピールするための構成ポイント、書き方を考えてみましょう。, 最初に、全体の結論になる内容を簡潔に示します。志望動機を問われていますので、「私が貴社を志望するのは、貴社の●●という事業を通して社会に貢献したいと思ったからです」のように答えましょう。余計な修飾は内容を理解しにくくしますので、シンプルで構いません。, 社会貢献を志望動機のテーマにするなら、次にその社会貢献をしたい理由についてエピソードを伝えます。この時、企業はエピソード内容から見える就活生の人間性に着目していますので、エピソード内容が立派であるかどうかは評価の対象ではありません。カッコ良さよりも自分らしさが出ているエピソードを選びましょう。, また、企業は社会貢献意欲を見ているのではなく、ビジネスの中で企業に貢献できる人材かどうかを見極めようとしています。そのため、できるだけビジネスとの関わりを感じさせるような社会貢献の題材を選ぶのがポイントです。, 最後に、エピソード内容から再度志望動機に関係する部分をまとめたあと、入社後どのように活躍していきたいのかビジョンを伝えるようにします。, ここでも「社会貢献を頑張りたい」という内容ではなく、基本的には「社会貢献を通して企業を多くの人に知ってもらい、地域と企業にwin-winの関係を作りたい」など、事業に関連するビジョンを示すようにしましょう。, ここでは、社会貢献をアピールする志望動機の例文を紹介していきます。例文を見ながら、企業に与える印象などについて考えてみましょう。, 私が貴社を志望するのは、貴社が行っているインフラ整備を通して社会に貢献したいと考えるようになったからです。, 私が中学生の頃に東日本大震災があり、私の住んでいた地域でもしばらくの間はライフラインが途絶え、学校も休校になるなど大きな被害がありました。大きな災害を通して、普段の生活が、電気や水道、インターネット、道路、河川などいかに多くのインフラによって支えられていたかを深く考えるようになりました。その後からは、道路工事などを見ても感謝する心が湧いてくるようになりました。, 貴社は配電線の点検管理や修理などを行っていますが、電気という私達の生活に無くてはならないものを支える大事な仕事だと思います。私はこの仕事を通して、街の人々に安心して使えるライフラインを提供したいです。また、もしもの災害の際には一刻も早く人々に安心を再び与えられるように頑張ります。よろしくお願いします。, 「社会貢献」をテーマに志望動機をアピールしている例文です。ここでは、配電線というインフラの整備を行う職種について、志望理由を述べています。, 震災を通しての経験がバックグラウンドにあり、ライフラインについて大事に思っている様子がエピソードから伝わってきます。この体験から、インフラ整備という社会貢献を大事に考えていることは十分に共感できるでしょう。, 最後のまとめも、事業内容について大事な仕事だと考えていることや、自身が仕事の中でやっていきたいことを志望動機やエピソードと絡めて話すことができています。事業内容の中にある社会貢献をアピールするなら、このような志望動機の書き方を参考にしてください。, 私が貴社を志望するのは、貴社の行っている少年スポーツへの協賛の取り組みを非常に尊敬しているからです。, 私は子供の頃から野球少年で、大学まで野球をひたすら頑張ってきました。中学生の頃、毎年出場していた大会が中止になるという話がありました。スポンサー企業が倒産してしまったことが原因とのことでした。しかし、その時に貴社がスポンサーとなってくれ、当時の社長が挨拶で「子供は夢があるから頑張れる。大人は子供が夢を見る時に一緒に夢を見て頑張れる。だから、大人は子供が夢を見ることを応援しないといけない」そう話していて、その頃から貴社に興味を持っていました。後々知りましたが、決して楽な経営環境ではない中でも、毎年少年スポーツ大会のための協賛金は必ず確保してくれていたし、従業員一同が自主的に寄付を集めてくれたこともあったと聞きました。私は企業の考え方にも心を打たれましたし、そのように従業員全体が同じ心を持っているチームワークの良い企業で働きたいと思いました。, 私も子供の頃からスポーツを続けてきた身として、少年たちのスポーツの場を支える力になりたいです。そのためにも、普段の仕事でしっかり利益を作れるよう、情熱をもって営業活動に取り組んでいきたいです。よろしくお願いします。, こちらは、事業活動外の社会貢献活動をテーマにした志望動機です。実体験から具体的に企業の取り組みや考え方、企業の風土が伝わってきますし、それだけ企業に関心をもって接してきたことがわかります。, 企業としても、こうした部分を採り上げてもらえるのはとても嬉しいでしょう。志望動機としても、ただ「社会貢献したい」ではなく、「チームワークのよい企業で働きたい」ということから、他の企業ではダメな理由が明示されています。, この志望動機の例文では、仕事においてのビジョンがやや弱いのが少し残念ですが、この部分をもう少し詰めていけば高く評価してもらえるものになるでしょう。, ただし、エピソード内容が中学生の頃の話を起点にしていますので、社長が変わり、会社の考え方も変わっている可能性もありますので、最新の状況と照らし合わせても大丈夫な内容かどうかは予め確認をしておいた方がベターです。, 「社会」と「会社」、使っている文字は同じなのに、その持っている意味はまた違っています。最近の若い人は、以前の若者と比較すると「社会」に対しての貢献意欲が高く、「会社」への貢献意欲が低いと言われています。そのため、会社に入っても、社会に貢献できていないと感じると仕事に不満を持ったり、急に辞めてしまったりする場合もあるようです。, 「会社への貢献」は「利益」が最もわかりやすい形です。そのため、企業の利益創出に何かの形で貢献できれば良いのですが、「社会への貢献」はボランティアのイメージが強いのか、利益を求めるような発言や行動に難色を示す若い人は少なくないようです。企業が事業活動で取得するお金によって、様々な社会奉仕活動、社会貢献活動ができるという面もあります。こう考えると、決してお金に善悪があるわけではありません。, 残念ながら「社会に貢献したい」という人には商売や利潤追求のイメージを言い訳にして、企業の活動についてしっかり考えていない人も多いです。そのために、企業側も時として「社会に貢献したい」という人を、企業の活動に対して「逃げの気持ちがある」とネガティブに見ていることもあることを知っておく必要があります。志望動機では「社会」への貢献ばかりを押し出すのではなく、「会社」への貢献もしっかり考えましょう。, 就職活動をする前に、一度考えておくべきことのひとつとして、企業はどうして存在するのかということがあります。学生の中には、事業をしてお金を稼ぐためだと思っている人もいますが、それはあくまで二次的な理由です。企業が存在する最大の理由は「商品やサービスの提供を通じて社会貢献するため」です。その結果としてもらえる代価によって、事業を継続し、従業員を養うことができるようになっています。個人ではできない大きなサービスの提供を、多くの人で集まって可能にできるのが企業の最大の魅力でもあります。, ですから、企業というのは基本的に社会貢献をすることが目的の組織であり、社会からも貢献することを求められているという前提がなければなりません。もちろん、企業毎に特色がありますので、自社の得意な分野での社会貢献が第一になります。, 社会貢献というとボランティアやイベントの主催・協賛などを考えがちですが、企業の事業活動は立派な社会貢献活動だという認識を持つようにしてください。, 就活の志望動機で「社会貢献がしたい」というテーマでアピールすると、漠然とした内容になってしまって評価がほとんどされません。企業への志望動機ですから、その企業特有の内容での社会貢献に的を絞って、具体性のある内容でアピールしましょう。, 「社会貢献」というフレーズは、就活生が思うほど良い印象にはならないため、無理に使う必要はありません。適宜、印象がよくインパクトのある表現を考えてみてもいいかもしれません。. http://allabout.co.jp/gm/gc/20172/, 売上の一部が寄付されるなどして、自然保護や社会の課題解決に貢献できる商品を“コーズブランド”と呼びます。フェアトレード、チャリティグッズなどもコーズブランドです。, 出典:
ではなく、「何に対して、どのような貢献が、どれほどできるのか?」と問われた時、みなさんは"具体的に"かつ"定量的に"説明できるでしょうか。, 世の中に対してでなくてもかまいません。今いる会社、今いる組織、今いるチームに対してでもかまいません。どれほどの貢献ができるのでしょう。, 自分が「できている」と思うだけでは意味がありません。他人からどう思われるかも関係ありません。ただただ、厳然たる事実としての貢献度で示せますか?, たいていの場合、すべての情報がオープンになっていることはまず無いため、具体的に測定することは非常に難しいですよね。私も、そんな客観的な数値、数年に一度くらいしか出せません。, 「会社が」「組織が」「チームが」ではなく、「自分が」と言われると、完全に客観視することは難しいのです。, P.F.ドラッカーの著書、「プロフェッショナル の条件」だったか、「非営利組織の経営」だったかに書いてあったと思います。, 個人で成果をあげることは可能です。そして、その方が目的に対する貢献度の測定はしやすいでしょう。かつての個人で一旗揚げる時代であればそれでよかったかもしれません。ですが、多くのビジネスマンがそうであるように、組織的活動によって個人では為しえないような大きな成果をあげることが求められているサラリーマンの場合、その組織においていかほどの貢献ができているのかを測定することは非常に難しいのではないかと思います。, わけです。そんなことをしてしまったら、平均値未満のスキルしか持っていない人たちは、目標通りの成果をあげることができなくなるからです。私を含め、世の中の企業はベテランから新人まで幅広い年齢層、経験層の人材がいます。だからこそ、大抵の仕事は「誰でもできる」仕組みになっているはずです。, 部長クラスであれば、どの部長でも 課長クラスであれば、どの課長でも 係長クラスであれば、どの係長でも 主任クラスであれば、どの主任でも, 1年生であれば、どの1年生でも 3年生であれば、どの3年生でも 5年生であれば、どの5年生でも 10年生であれば、どの10年生でも, 技術部であれば、どの技術部でも 営業部であれば、どの営業部でも 総務部であれば、どの総務部でも 経理部であれば、どの経理部でも, そういった組織的構造に則してグループ分けしていけば、同じ条件下の同じ層では、同じように「誰でもできる」部分が似通ってくるはずですし、似通っていないと困ります。業界ごと、企業ごとに多少の差はあれど、ほぼほぼ似通ってくるはずです。そうでなければ、対外的に自らの自己紹介が難しくなるからです。, 名刺に「部長」という肩書きが書かれていれば、取引先の相手は一般的な『部長』にふさわしい対応を求めてきます。あくまで取引先の部長と同じレベルの部長職だと思って接してくるでしょう。派遣の場合、スキルシートなどで経験年数を見られたら、「この経験年数なら、これくらいの常識は知っているだろう」と思われていると思います。, だからこそ、どのような業界の、どのような会社の、どのような業務であっても、肩書が同じであれば企業固有、業界固有のモノでない限り、殆どは「誰でもできる」ようになっているはずです。, 初見で、知らないことが多くても『説明されれば』『目の前で見せてもらえば』『知らないことを知る努力をすれば』おそらくは、得手不得手に関係なく、誰でもできる仕事が多いはずです。長い時間をかけて、その組織でも新人や中途採用者の面倒を見てきたのだと思います。だからこそ、そう言う仕事になっているのです。, だからこそ、ドラッカーは「成果をあげるかどうかは、いくつかの習慣的な姿勢と、いくつかの基礎的な方法を身につけているかの問題である。」と言っているわけですね。その会社、その組織において基礎的とされる部分を知り、理解し、習慣的に日々こなしていれば身につけられると言っているのです。その姿勢こそが重要だと言っているのです。, 全員がまったく同じ…と言うわけではないでしょうが、その人のスキルレベルにあわせて「これやって」「あれやっといて」といって、会社が、あるいは組織が指定する仕事とは、それをするだけで収益があがるようになっているはずです。つまり、, ことで、必要最低限の貢献ができるということです。私は、新人教育で「まず、そうなりなさい」と説明します。と同時に、「これは守破離の"守"であり、最終的には、この殻に閉じこもることを目標としてはいけない」とも説明しています。, 少し古い考え方ですが、昔は「3年で中堅、5年で一人前」と言われた時代がありました(アレ?当時の会社の中でだけの話だったのかな?)。, 今では、世間の変化の流れ的に、もう少し短いスパンで成長を求められているような気がしないでもないですが、実際に日本企業の中を覗いてみると、30代でも「若手」と呼ばれているシーンを多く見かけます(IT業界だけに限った話なのかもしれませんが)。, 一流の仕事ができるようになるには、生まれつきの才能などいらないというのだから、うれしい限りです。実際、世の中で一流と呼ばれる人たちに、生まれつきの共通点なんてものは存在しません。どんなにデータを集めても、発見できなかったのです。, それだけで十分というのならば、誰でも身につけられますよね。新人と同じく、まずは「言われたことを、言われたとおりに実施し、求められる成果が安定して提供できるようになる」だけで、最低限度の貢献は満たせます。, 18世紀の産業革命の後、大きな工場などが乱立し、大勢の人間が同じ場所で1つの成果をあげるために一緒に働くようになりました。それまでに大勢の人間が1つの成果をあげるために組織的な活動ができたのなんて、国の事業として行われる「土木」、「建築」、そして「戦争」だけです。それ以外は、基本的に個人活動または個人活動の集合体でしかありませんでした。, 産業革命のなかでジェームズ・ワットが実用蒸気機関を発明したのが1776年、それからわずか 240年ちょっとです。, いかに習慣的な姿勢といっても、属人的であることが当たり前だった人たちには「継承」「育成」の概念が乏しく、240年経った今でも属人化を好む人たちの周りでは、人類の習慣として身につくようなことはありません。いかに基礎的な方法といっても、誰も教えてはくれないので、多くの新人や若手と呼ばれる人たちにとっては知る方法がありません。, ネットで方法を知っても、それが現場の因習とマッチングするものかどうかはわかりませんし、結局「門前の小僧、習わぬ経を読む」形式を強制されるのがオチです。それに、「じゃあ、学生時代に身につければ?」と、ちょっと発想できる子なら考えてしまうかもしれませんが、そもそも学校の先生は組織で働いた経験がありません。経験したことが無いことを教えろと言っても、それは無理です。, 「習慣的な姿勢」を養う土壌がいつまで経っても用意されない 「基本的な方法」を教えられる人がいない、教えようともしない, ような現場では、いったいどのようなことが起きているのでしょう。答えは簡単です。社員個々人は、, をするようになります。個人でできることを増やし、伸ばせば、組織におそらくは貢献できるであろう…と考えるからです。まぁ、個人オンリーでできることと言えばそれくらいしかありません。IT企業で言えば、主にプログラミングやツール、API類などへの理解を深めることになります。, 個人技能だけを突き詰めて他の人から賞賛され、期待されるまで行けば、それはそれですごいことだと思います。ですが、残念ながらこうした個人技能は所詮、組織的活動をするためのただの「道具(ツール)」です。ビジネスや組織のニーズを満たし、実現するための手段の1つでしかありません。その道具を具体的に組織の中でどう活かすのか?と言う観点が漏れていては、適切に取り扱うことはできないのです。, よく切れる包丁(技術、道具)を手に入れても、 それを使う板前の腕(組織活動、マネジメント)が未熟であれば、 美味しい料理はできるわけがないのと同じ, 技術を身につけたとします。ある時、現場で「包丁で捌く仕事」「火を入れる仕事」「味付けをする仕事」「盛り付けをする仕事」に分業し、無理やり4人分の仕事を捻出したとします。, あなたは「包丁で捌く仕事」を任されたとしましょう。あなたが捌いた食材は、おそらくとても美味しそうで、最適な捌かれ方になっているかもしれません。人一倍いい仕事ができることでしょう。けれども、他の仕事を任された人たちが適材適所できていなければ、最終的に出来上がる料理は、顧客を満足させられないかもしれません。, もしも、あなたが「味付けをする仕事」を任されてしまった場合はどうでしょう。「包丁で捌く仕事」しか知らず、捌かれた食材がどう扱われるかなんて気にもしなかった人がいきなり他の仕事を回されたらどうなるでしょう。, 同じことが職場でも行われます。「ヒト・モノ・カネ・情報」と言う4大管理要素をきちんと見ようとしないリーダーや上司のおかげで、せっかく研ぎ澄まされた道具をふるう機会もないような組織運用であれば、それは最高の仕事となるでしょうか。, このように、個人技能を磨くこと自体が悪いことはずもありませんが、それが組織のニーズを満たす仕事につながるかどうかは別問題なのです。, せっかく個人技能を向上する知識や技術を身につけても、まず初めに組織を通じて成果をあげる能力を向上させておかなければ何の役にも立ちません。, 組織が要求する恒久的なニーズは「非凡な成果を、平凡な人たちの集まりによってあげられるようになる」ことです。これこそが、組織に働くものが応ずべきニーズです。多くの仕事に対して「説明できる」「教育される」あるいは「手順書(マニュアル)などがある」と言うのは、そうした目的を達成するためです。, 尖った個人技能に依存するのではなく、こうした組織的取組みが用意されていて、そうなるよう貢献できていれば、ビジネスモデルが変化しない限り、半永久的に組織のニーズを満たすことも可能になるでしょう。, このことが理解できていない経営者、管理職のもとでは、たまたま人材や顧客に恵まれ、景気のいい時にそこそこの収益、そこそこの成長をあげることができるかもしれませんが、時間が経過すればするほど組織は空洞化していき、いずれちょっとした歪みによって簡単に破綻してしまうことになるでしょう。, 2018年に倒産した会社の平均寿命が約24年ほどだと言うじゃないですか。これらの中には、こうした空洞化させた企業も多かったのだと思いますよ。, 若手、あるいは優秀な者に資源を回す…などと言っていますが、これはネットでもささやかれているように、ただ労働人口が減るだけで、意味のある取り組みにはなりません(まぁ、いてもいなくても変わらない人は、人件費のムダなので、リストラされてもやむを得ないでしょうけども)。, 組織のニーズに貢献できる働きができるか否か、どうすればそう言った働きができるのか、と言う観点とリソース投資が不足しています。そもそも「非凡な成果を、平凡な人たちの集まりによってあげられるようになる」ことが組織の恒久的なニーズであるのだとすれば、リストラ(解雇)ではなく、そういった平凡な人材に非凡な成果をあげさせるような体制や取り組みこそが必要になってくるのではないでしょうか。, と言うか、リストラ…Re・structuring(再構築)というのであれば、ただ解雇するのではなく、ただ配置転換するというのではなく、なぜ収益構造から一つひとつの業務の見直しまですべて行おうとしないんでしょうね。, 「問題」なんてものは、原因があって初めて起きるものなのだから、それを見直せばいいだけの話なんですけどね。, 自らは「何に貢献する」ために存在しているのか? その貢献ができるための基本的な方法を身についているのか? 身につけるためにはどうすればいいのか?, と言う視点です。平社員であっても管理職であっても、もちろん経営者であっても、この観点はかわりません。自らの組織の中に置かれたポジションを理解し、, 「これが私の仕事だ。ほかのことは邪魔でしかない。 この本来の仕事に集中するにはどうしたらよいか。 仕事の仕方に問題があるかもしれない。 もっとよい成果となるよう、仕事の仕方を変えられないだろうか」, と言う考え方、姿勢になっているでしょうか。結局、最も成果を上げるには、何に貢献するか/しなければならないかを考えなければならないということです。組織内における、組織のニーズを知る努力をする…ということです。, そして次に、自らは何を最も貢献できるかを考えなければならないということです。すなわち、自らの強みを知ると言うことです。強みに合致していれば、「姿勢」と「方法」をもう一度見直せば、今すぐにでも成果が出せるでしょう。強みと合致していなければ、「姿勢」はともかく「方法」を身につける努力をしなければならないでしょう。, IT企業、なかでもSIerに紐づく多重下請け構造の中では「開発」さえできれば、「ビジネス」できなくてもいいやと割り切って、「人」を「駒」・「道具」として活用しようとする企業やマネージャーも少なくありません。, だから、エンジニアには「開発」としての流れを教えることはあっても、開発を包括した「ビジネス」としての流れや仕組みをきちんと教える上司と言うのはなかなか見かけなくなってしまいました。少なくとも、今いる会社では皆無と言っていいほどいません。, SIer、あるいはSIerのマネージャーから、「道具になり切っていればいい」と言われ続ければ、そう言う姿勢になっていくのは当たり前ですよね。それ以上の成果をあげても報酬が変わるなんてことはありませんし。, 結果、ある年齢を境に、急に面倒見のいいエンジニアから「リーダー」や「マネージャー」に抜擢された人たちは、ビジネスを知らず、お客さまのビジネス背景を知ろうとする姿勢も持たず、ただ「作る」「売る」だけの観点しか持てなくなっていきます。それだけを命題とし、それだけしか求められなかったのですから、そう言う人材として育つのは当然です。, 彼らはたしかに、そのスナップショット(切り取った一瞬)だけを見れば、収益に対しては貢献しているかもしれません。ですが、組織的な厚みの成長度合いとしてはどうでしょう。, ビジネスを知らないから世の中の流れを理解できない。収益しか要求されなかったから、収益に直結しない活動に能動的になれない。自分がそうされてこなかったから、他人を育成する姿勢が持てない。技術が手から離れると、ただ根性論を振りかざすだけしかできない。ただデキる人に仕事を押し付けるだけの組織にしかなれない。, こうやって、薄っぺらくなってしまった組織では、収益構造の柱であった優秀な社員を去らせてしまい、優秀になる素養のあった社員を疲弊させてしまい、そして転職も困難な貢献できない人材ばかりが残っていって、組織が空洞化していくのです。, 延べで見れば、おそらく数億~数十億程度の顧客クレームやちょっとした損害賠償請求トラブルなど比にもならないくらい、はるかに大きな経営問題となると思います。他愛のないことに見えて、実は他の何を置いても優先すべき、すごく大事なことなのだと思います。, 部や課といった何十人もの社員、紐づく外注まで含めると、年間何百人月になるかわからない人的資源の損失、あるいは不良在庫を生み出しかねないということです。しかも、一度そう言う流れ(社内風土/組織内風土)ができてしまうと、急には改善、回復できません。, 既得権益に対する意識改革と言うのは、不治の病、進行性のウィルスと同じで、一度感染してしまうと、完璧に根治するのはほぼ不可能です。, 人類が一度「火」を手に入れてしまったら、もう二度と手放せなくなった…と言うのと同じです。今までの仕事の流れを急に「1からすべて変える。言うとおりにしろ」と言われても、反発心しか出てこないでしょう。, だからこそ、組織を新設する時や、新しく部課長などを配置する時は、組織にどう貢献できるのかを真剣に考えられる人材が良いでしょう。そもそも、常日頃からそう考えられる人材であれば、多少実力が低くとも、時間が経てば、組織のニーズを満たせるだけの「基本的な方法」は身につけられているはずです。, いただいたサポートは、全額本noteへの執筆…記載活動、およびそのための情報収集活動に使わせていただきます。, #マネジメント #SW品質 #プロセス改善 #人材育成 #ISO|46歳|仕組み作りは大好物|事故/問題/課題プロジェクト解決50件以上|大阪生まれ|好奇心旺盛|人生黒子・人生いいとこどり・困ったら笑え|人見知り|動くまでは慎重、動いたら速攻|現在無職|@kanta0526.
http://allabout.co.jp/gm/gc/408229/. 社会貢献活動は誰にでも出来る。 ... 枠を超え、当方のシェルターは色んな生き物達の住処となっていますが、汎用性があると言うだけで、基本的には水辺の生き物達をターゲットに制作を進めています。 ... 寄付というのは我々にできる最も簡単な支援です 簡単には入園できない; 従来に比べ簡単にできる; 簡単に参加すべきではない; 簡単に決めつけてはいけない; 簡単に見分ける方法; 次に、それぞれの取組が企業の女性・外国人等の多様な人材の活躍に貢献しているのかについて簡単な回帰分析を行った デジタル大辞泉 - 貢献の用語解説 - [名](スル)1 ある物事や社会のために役立つように尽力すること。「学界の発展に貢献する」「貢献度」2 貢ぎ物を奉ること。また、その品物。 http://allabout.co.jp/gm/gc/3335/, 人からもらった乾物や缶詰、植物油、調味料はありがたいものの……正直なところ使いきれない。そんな人、意外と少なくないんじゃないでしょうか。そんなときは“フードバンク”という制度を利用してみましょう。, 出典: 社会貢献とはとても気持ちが良いもので、人間の善意で行われるものと認識されています。今回は、 社会貢献活動の事例・具体例+仕事における社会貢献活動とは+個人で出来る社会貢献活動・ボランティアについて、詳しく解説していきます。 http://allabout.co.jp/gm/gc/20769/, インターネット上で協力者を募り、それに共感した人が一口500円、1000円といった少額のネット決済で資金協力する“クラウドファンディング”というサービス。アメリカではすでに大きな動きとなっています。, 出典: 志望動機で「社会貢献」を語るのがだめな理由や企業に評価される社会貢献の書き方、例文を紹介します。社会貢献をアピールする志望動機がngな理由を知り、企業に思いが伝わるポイントをおさえながら、社会貢献をテーマにした志望動機の書き方を身につけましょう。 みなさんは、そんなことを考えたことがありますか? 「何ができるか?」 「何が得意か?」 ではなく、「何に対して、どのような貢献が、どれほどできるのか?」と問われた時、みなさんは"具体的に"かつ"定量的に"説明できるでしょうか。 世の中に対してでなくてもかまいません。 東日本大震災の影響などもあり、ここ数年ボランティアを始めとした社会貢献の意識が高まっている。しかし、いざ社会貢献をやろうと! となっても、ナニからすればいいのかはわからないもの。そこで、身近なところからすぐに始められる社会貢献のアイデアをまとめてみました。