生命保険は、中世ヨーロッパで始まったサービスと言われている。
元々は同業者や仲間同士で、何か仕事で困ったことがあった時、体調を崩して仕事ができなくなった時や、死んでしまった時の、家族や遺族への生活援助のための仕組みだったようだ。
「助け合い」のために生まれ、後世の人たちによって改良や試行錯誤が重ねられて今の保険の仕組みが出来上がったと言える。
今では「何かあった時のために」、保険は一般的に活用されている。
日本国内に居住する日本人の多くは何らかの保険に加入をしていると思う、その意図は思惑は様々だと思う。
- 残された家族の生活費のため:家賃や食費など、以前の水準を維持するために。
- 子供の教育費のため:一般的に大学卒業まで1,000万円以上かかる教育費のために。
- 収入維持のため:ご主人が亡くなった後、残された奥さんの4人に1人が就業できないと言われる中、安定的な収入を維持するために。
海外・・・特に香港では、一般的な保険の他に死亡保険金が数億円という、高額の保障を受けることのできる保険に加入することが、一般的に広く検討されているようだ。
この高額の保障を受け取ることのできる保険は、通常日本ではなじみのないものかもしれないが、その考え方は参考になる点が多い。
- たくさんの資産を持っている方が亡くなった際の相続税を、家族が払うために高額の保険を利用する。
- 自分の会社を持っている場合、ご自身の死後会社が揺らぐことのないように、納税資金確保のために高額の保険を利用する。
- 家族や子供たちに億単位のお金を遺してあげたいという想いのために利用する。
特に最後の、資産を遺してあげたい、という想いをお持ちの方々は非常に多いと思う。
そして、その想いを達成するための手段として、通常日本では、節税を考えたりするわけだ。
相続税は3代で資産をつぶすとよく言われている。
日本の多くの富裕層は多くの資産を土地で持っていて、資産を受け継ぐ方の多くは巨額の相続税に対して現金で支払うことができない。
土地や家を受け継いだご遺族の方は、急に多額の借金を追うのと同じなのだ。
それであれば、相続が発生した際に、まとまった現金が入る仕組みを遺してあげることは、非常に重要なポイントと言えよう。
日本では「いかにして相続税を払わないで家族に遺すか」に焦点が置かれ、上記のような考えから節税対策を行うのに対し、こういった高額の死亡保障の保険を利用することによって、「たくさんの税金を払っても家族は安泰」という考え方をすることもできるのだ。
香港ではなぜこのような高額保障の保険を検討する人が多いのか?
それは一重に、有利な条件の保険に圧倒的に少ない金額で加入ができるからということが言えるのである。