パスポートの取得率と円・外貨での資産構築

サラリーマンのキャッシュフローと資産分散

学校の社会の授業の影響なのか・・・日本人の多くは、日本は、かなり進んでいて、東南アジアの各国は、まだまだ発展途上というイメージを持っている。

社会の教科書に載っているのが、各国の風景を切り取った1枚。たとえば、農村や寺院、混沌とした市場などが、頭に焼き付いてしまっているのだろうか。

アメリカ人が、いまだに日本には、侍や忍者が居ると思っているのと同じレベルかもしれない。

なぜ多くの日本人が、現実とは異なるイメージを抱いているのか?それは、パスポートの取得率からうかがい知ることができる。

パスポート取得率は25%

外務省領事局旅券課平成29年2月発表の「旅券統計(平成28年1月から12月)」によると、

「およそ国民の4人に1人が旅券を所持している計算」

一般旅券の年代別発行数の比率は、

19才以下:22.1%
20才から29才:20.9%
30才から39才:15.1%
40才から49才:14.2%
50才から59才:11.7%
60才から69才:10.7%
70才から79才:4.5%
80才以上:0.9%

となっている。日本よパスポートは、現地の査証を取らずに渡航できる国・地域の数が、世界200カ国・地域の内、172カ国・地域あり、世界の中で5番目に強い。

日本人が国外へ観光に行けるようになったのは1964年。53年経過しているが、その恩恵に預かっている人は少ない。

島国の日本は、高度成長期を経て、独自の進化・成長を遂げ、とても恵まれた国となり、身に危険を感じることなく、整ったサービスが受けられ、北海道から沖縄まで、山と海のアクティビティを、四季を通じて楽しめる。

日本に居れば、快適に過ごせるので、わざわざパスポート取得して、海外に出向く必要はない。

中には、名門のインターナショナルスクールや大学への進学会社設立や税制が整った環境でのビジネス温暖な気候の元での体調管理さまざまな理由で、日本を出る人たちも居る。

といっても、彼らの多くは、数ヶ月に1度日本に戻りながら、日本の良いところ海外の良いところ両方を活用する形で、滞在を楽しんでいる。

わざわざ海外に住む必要はない

平成27年10月内閣府政府広報室「国土形成計画の推進に関する世論調査」の概要全国20歳以上の日本国籍を有する者3,000人を対象とし、有効回収数1,758人(回収率58.6%)

質問:
「あなたは、どのようなところに住みたいと思いますか。」

解答:

・国内:94.1%
・海外:2.2%
・わからない:3.7%

年代別だと、海外を選択しているのは、

20歳から29歳:8.2%
30歳から39歳:2.3%
40歳から49歳:2.7%
50歳から59歳:2.6%
60歳から69歳:1.3%
70歳以上:0.5%

という結果に。多くの日本人は、

「住み慣れた場所で過ごすのが一番で、わざわざ言葉が通じず、日本よりも治安が悪い場所に行く必要がない。」

と考えているのだろう。

パスポートを取って、海外に旅に出るものの、長期で滞在する予定はない。1週間や2週間、海外に旅に出て、日本に戻ると、日本の素晴らしさ・特別さを改めて実感し、日本での滞在を決めた人も多いだろう。

日本人の大多数は、日本で収入を得て、家族のため、自分の老後のために、資産を形成していく。

日本滞在するリスク

地球上のどこの国に滞在しても、そこにはリスクが存在する。

日本の滞在する大きなリスクとして、近隣国家と自然災害が挙げられる。

近隣国家は、国際的な協力で、その脅威が沈静化する可能性はある。

一方で、自然災害の中でも地震は、世界でもトップクラスに多い。そのため、自分の努力では、ほとんどどうしようもない。

あくまでリスクなので、実際に何も起こらなければ、平穏に、快適に暮らせる。

ただ、1度発生してしまうと、どれくらいの被害になるのか?が全く分からない。最悪の場合は、自宅や職を失ってしまう可能性さえある。

さらに・・・これから人口がどんどんと減少していく中で、人工知能やロボットにより、日本国内労働人口の約50%に当たる職業が、奪われる可能性があるとされている。

日本に住んで、日本で仕事をしている以上、リスクを承知の上で、日本での滞在を決めていることを認識する必要がある。

日本での資産形成を考える

生涯収入5億円倶楽部の投資戦略の基本であるメインエンジンとサブエンジン。

・メインエンジン
株式、不動産、債券からなる、「メインエンジン」としての投資。礎(いしずえ)となるべき投資。時間の経過と共に、着実に資産を大きく増やしていくタイプの投資。

・サブエンジン
ハイリターンを追求していく、「サブエンジン」としての投資。他人(プロ)に任せるのか?自分自身ででやるのか?その選択は自分次第。負けてもともと、チャレンジ精神を持って、大きなリターンを追い求めていくタイプの投資。

原資からの分散投資は、「メインエンジン4:サブエンジン1」が理想になる。

これまで生涯収入5億円倶楽部では、日本と海外を活用する形で、「メインエンジンの投資」として

「メインエンジンの投資」として

・不動産:
日本、中国本土、フィリピン、
マレーシア、タイなど

・株式:
日本投資信託、日本株式、
中国本土ETF、中国本土個別株、
ブリックスETF、エマージングETF
(ドルコスト平均法にて毎月購入)

・定期預金:
中国本土・マレーシア

「サブエンジンの投資」として、

・保険系金融商品:
中国、香港長期積立型保険、
日本、マレーシア不動産用長期積立保険

・事業投資:
ソフトレンタル事業投資、未公開株投資

これらの投資を通じて分かったこと。そ

れは・・・サブエンジンの案件は、ゼロになってしまう可能性があるので、案件の精査は慎重に行う必要があること。

そして、メインエンジンの中でも特に日本不動産については。低金利の今のタイミングで、サラリーマンの信用・信頼を活かし、銀行から融資を受けて、自宅用・投資用不動産を購入するのは良い。

ただ、これからの日本は、人口の増加が期待できないので、不動産の価格が上昇するタイミングと場所が限られてくる。

そのため、返済期間35年の大きなレバレッジをかけた形だと、マイナスになる可能性がある。毎月のキャッシュフローによっては、他の投資に資金が回せないといった状況にも陥りかねない。また、売却し、現金化するには、多くの時間と手間がかかってしまうこと。

バブル以前のように、不動産価格が軒並み上昇していた状況とは、全く異なってしまっている。

株式・投資信託での資産構築

着実に、今の日本で資産を構築していくために、適している投資。

それは・・・投資信託になる。

投資信託とは・・・
各投資家から集めたお金をまとめて専門家が、株式・債券などで運用する商品で、運用成績によって、投資金額に応じて、収益などが分配される金融商品投資信託と聞くと、

「投資信託を買うくらいなら、個別の株式に投資したほうが良いのでは?」
「セブンイレブンやヤフーのような株があれば、億万長者になれる可能性があるのに!」
「億り人は、株式取引がメインですよね?」

専門家に運用を一任する形になるので、自分でいろいろと銘柄を調査し、投資先を決めたい人には向いていない。

一般社団法人投資信託協会「投資信託に関するアンケート調査報告書2016年12月」(20歳から79歳の男女、サンプル数2万)によると、

全体で、
金融資産保有経験なしは、約63%
金融資産保有経験ありは、約36%

その中で、投資信託の現在保有率は、16%に留まり、現在保有層は、60代以上が約半数と高齢層が中心

若年層ほどETFと積立投資の利用が多く
高齢層ほど毎月分配型投信の保有が多いとされている。

投資している層の中でも、投資信託を保有しているのは半数以下で、高齢層が多いという結果。

この数字から、投資信託は、積極的な投資ではなく、自分で運用を全て把握するのではなく、専門家に任せっきりの守りの投資という認識が垣間見える。

では、高齢者が半数を占める投資信託がなぜ日本での資産構築に適しているのか?それは・・・46年間、一度も飛ぶことなく、ビジネス・投資の世界で生き残っている大富豪が投資信託を保有されているからというシンプルなお話。

また、同時に元銀行マンで、投資信託を活用し、毎月安定したリターンを得て、本当に好きな仕事をしながら金利生活を謳歌している松山光さんも居るためだ。

なにより、大手証券会社から購入できるので、案件が飛んでしまって、全てがゼロになるリスクがかなり低い。

そして、定期預金金利が、年0.1%を下回る中でも、利回りが、年10%台だけではなく、20%や30%台の投資信託が存在している。

ただ、利回りが高い投資信託=良い投資信託ではない。

金利生活が実感できたら次にすべきは

日本で稼ぎ、日本で住んでいると、資産の100%を日本に集中させている形になる。

日本に住むリスクが、どのタイミングかで顕在化した時に、時間をかけて積み上げてきた資産が、音を立てて崩れてしまうかもしれない。この時、慌てないために。投資信託で、金利生活が可能だと実感できた次のステップとして・・・最低でも「日本円1:外貨1」資産の割合を目標として、投資戦略を立ててみる。

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