狭い籠(かご)の中。
優秀な者たちが、互いに苦しめ合い、首を絞め合い、隙あらば転ばそうと足を引っ掛けあっている。「ここは俺の場所だ!」と言わんばかりに、互いの場所を取り合っている。
これが、ビジネスフィールドにおける今の日本国内の状況だ。日本から一歩外に出て、海外から日本を見渡していると、その現象が良く見えてくる。
▼自信を完全喪失した日本人
例えば現役サラリーマン。
「今月の売上は、一体どうなってるんだ!」
「顧客離れをどうして止められないんだ!」
「お前はなんて駄目なやつなんだ!あいつを見習え。」
「ちょっと達成したからって、あいつ調子こいてるね。いつまで続くのやら。」
「あいつは実績無いのに調子いいから、出世できてるんだ。」
「昔、オレらの時代。徹夜・休日出勤を気にせず一生懸命やった。
だから売り上げを毎月達成。右肩上がりを体験することができたんだ。」
そう罵声や愚痴、そして妬みの言葉が飛び交う毎日の職場。日々、その中に身を置いていると、自分自身が駄目なやつなんじゃないかと思えてくる。
例えば事業主、起業家。
「最近いくら頑張っても、一向にお客さんが来てくれないし、売上が下げ止まらない。」
「銀行がお金を貸してくれない。資金繰りが・・・。」
「もう、このビジネススキームは駄目だね。○○さんところも実はあんまり稼げていないらしい。」
「あの人、今はちょっと調子いいけど、きっとすぐに駄目になるよ。」
事業主、起業家たちの集う、セミナー後の2次会。愚痴の交換会と化す。起業したのは失敗だったんじゃないか。自分には経営者としての才覚なんか無かったのじゃないかと思えてくる。現役サラリーマンにしろ、事業主や起業家たちにしろ、今日本企業で働く者たち全体に共通すること。
それは、「自信が無い」「自信が持てない」。毎日何かに怯え、頑張っても報われないと考え、そして、愚痴ばかりが口からこぼれてしまう。さらには、自分が今の様な状態にあるのは、「アイツが悪いから」・・・と錯覚。周りのせいばかりにしてしまっているのだ。
「自信が無いのに、周りのせいにしている。」
本来ベクトルの異なるこの二つが共存してしまっている。
その現象が今、日本全体的に蔓延してしまっているのだ。まるで「伝染病」の様に。
なぜ、こんな状況になってしまったのか?
今日はその理由を解いた上で、今後の対策をお話しさせて頂きたい。
▼日本の「高度成長期」「バブル期」が生んだ「誤解」
「頑張れば結果を出せる!」
かつてはこれを「合言葉」に、皆仕事に励んでいた。1970年~1990年の「日本高度成長期」。右肩上がりの売上や業績。それに伴う右肩上がりの報酬や待遇。
「努力した者が報われる」。
多くの者たちが、それを体感することができた。結果、サービス残業に休日出勤。プライベートの時間を、削り取ってまで仕事を励むことこそが「美徳」。これが、「勝つための成功法則」の様になり、そして根付いたのだ。「俺らが寝ないで一生懸命頑張ってるからこそ、会社は、社会は、そして日本は成長している」その誇りや自信と共に。
しかし、
しかし、
今、振り返ってみれば、これが戦後の日本が生んだ、一番大きな「誤解」だったのかもしれない。そして、「誤解」が、「日本国内」の常識のみに執着するという、「囚われ」の様なものを生んでしまったのかもしれない。
「囚われ」が存在する結果、今多くの日本人は、狭い籠の中で互いに苦しめ合いながら、本来しなくてよい、必要以上の苦労を強いられてしまっているのかもしれないのだから。これから、僕が気づいてしまったその「誤解」を暴くことで、「真実の姿」をあなたにお伝えしたいと思う。
▼楽しても結果は出せる「高度成長期」
僕の場合、1999年4月に、新卒で某日本企業に入社。日本で4年間勤務。その後、勤務していた会社の転勤辞令により、2003年から2010年末まで、香港、中国本土を拠点にアジア各国の新興国で、サラリーマンとして業務に励んで来た。つまり、日本国内で働くサラリーマン。海外新興国各国で働くサラリーマン。幸運にもその両方を体感することができた。
その中で気付いてしまったこと。僕が、2003年から今日まで、丁度「高度成長期」がスタートした、「新興国」各国で直接目にすることで、確信に至ってしまったこと
それは、「高度成長期」には、それ程の苦労をしなくとも、誰でも結果を出せるという事実だ。国全体が「高度成長期」に差し掛かると、様々なビジネスチャンスが続出する。そして、その大半が、ゼロを1に。1に10をする過程。
つまりは、台頭したビジネスチャンスを見つけ、その流れに乗ることさえできれば、それ程の苦労をしなくとも、上昇気流に乗るかの様に、右肩上がりの結果を出すことができる。その状況下においては、頑張らなくても結果は出せる。頑張ればもっともっと結果が出せる。
よって、楽をしても稼げるし、一生懸命寝る間を削って頑張れば、もっと大きな結果を出すことができる。でも、結果として、どちらにしても右肩上がりの「結果」は、容易に出せるのだ。
「高度成長期」においては。衣・食・住に関わること。衣・食・住に関わらないこと。
それぞれの分野で、
・入るタイミング
・入る方法
・現地の商習慣
これさえ間違えなければ、ビジネススタート後は、楽しても稼ぐことができるのだ。
▼バブル崩壊後の日本はそうはいかない
「バブル崩壊」をきっかけに、「高度成長期」が終了してしまった今の日本の中ではそうはいかない。
・ゼロを1にできるビジネス案件。
・1を10にできるビジネス案件。
これらを見つけることは至難の業。
全体的には、10を11、12、13にすることしかできない。しかも、一度10になったものを、11、12、13にするのは、並大抵の努力では実現不可能。ビジネス案件が中々見つからないからこそ、誰かが見つけられたビジネス案件に、大量の人たちが一斉に群がる。そして、すぐに焦土化。ごく一部の勝者。多くの者たちは敗者。一瞬にして、勝組と負組に選別される。
敗者たちは、見つかるかどうかも分からない、また次のビジネス案件を探す放浪の旅に、トボトボと出かけることを余儀なくされるのだ。互いに苦しめ合い、首を絞め合い、隙あらば転ばそうと足を引っ掛けあう。「ここは俺の場所だ!」と言わんばかりに、互いの場所を取り合う。
一部の圧倒的な実績を出せる人を除き、大部分の人たちはそうやって、自分を守るために、周りを蹴落としていかないと、結果を出すことができないのだ。
▼インターネットビジネスの世界
例えば、僕が副業として2004年に始めたインターネットビジネス。2004年当時は、このビジネス案件で結果を出すことは、非常に容易だった。僕もインターネットビジネスで稼ぐ方法を、ネットを通して教えていたので良く分かるが、
まさに、やれば誰でも結果を出せた。それ程苦労をしなくても、結果を出せたし。努力をして、徹底的にやれば、圧倒的な結果を出すことができたのだ。2004年~2006年まで、この「バブル」の様な状態が続いた。
僕自身、フルタイムのサラリーマンとしての、業務をしっかりとやった上で、空いた時間を使っての副業。しかも、海外居住者でありながら、日本市場において、短期間で圧倒的な実績を叩き出すことに成功した。
僕が手をつけた分野・・・ビジネス、語学スキル、異性・出会い、健康改善。そのどれにおいても、会社を持たない「個人」が、「片手間」で出せる実績としては、従来の常識を遥かに凌駕させるレベルの実績だ。
ゼロが1に。1が10に。幸運にも、そのタイミングをエンジョイさせてもらったのだ。けれども、僕が丁度、ネットビジネスをほったらかしていた期間。2007年~2010年の間に、多くの人たちが一斉に、この「ビジネス案件」に群がっていった結果。
まさに「焦土化」。
圧倒的な実績を出せる者。実績を全く出せない者。この両者間の差は、広がる一方。インターネットビジネスは、既存のビジネス案件同様、「誰でも簡単に結果を出せる手法」では無くなった。しっかりと、「ビジネス」として、徹底的にやらなければならない手法。既存の10を、11、12、13にできてようやく稼げる手法へと、シフトしたからだ。
そうなってしまうと、インターネットビジネスにおいても同じ。互いに苦しめ合い、首を絞め合い、隙あらば転ばそうと足を引っ掛けあう。「ここは俺の場所だ!」と言わんばかりに、互いの場所を取り合う。
一部の圧倒的な実績を出せる人を除き、大部分の人たちはそうやって、自分を守るために、周りを蹴落としていかないと、結果を出すことができないのだ。
今、断言しよう。
日本国内において、今後この状況はさらに悪化していく。リアルビジネスにしても、インターネットビジネスにしても、競争・・・蹴落とし合い、首の絞め合い、転ばし合いは激化。「狭い籠」の中でそれをやるから、本来優秀である者たちでさえ、毎日のように勝組と負組に分類されるのを余儀なくされる。
精神的なストレスを抱え続け、家族や大切な人たちとのプライベートを削り、寝ずに仕事に励めど結果は出せず、将来の安心などとは無縁。何をやっても自信を持てないまま、明日に怯える毎日を余儀なくされてしまうのだ。
けれども、その状況から脱出する方法はある。
その方法とは・・・。
▼倶楽部メンバーたちよ、今こそ旅立ちの時
本当の意味で、世界に目を向け、世界に飛び出すこと。それこそ、これからあなたが、あなた自身の未来を自ら勝ち取る方法。
本来、優秀であるはずのあなた・・・。
日々の無益な競争・蹴落とし合いに疲れ果て、いつしか優秀であったことを忘れてしまったあなた・・・。
競争が激化している日本国内で、日々の戦いの中で磨き鍛え上げた、知識・スキル・経験を武器に、
今こそ世界に飛び出し、
・ゼロを1にする
・1を10にする
ビジネス案件を見つけ、そこで活躍する。
「高度成長」が実際に起こっている国・地域に身を置き、そこで取り組むことにより、自分の行動が、工夫や努力が、反映され、それが結果として結びつくことを、実際に体感してみる。その場所で思う存分暴れまくり、結果を叩き出すことで自信をつける。
かつて、「高度成長期」・「バブル期」の日本のビジネスマンたちがそうであったように、美味い飯や酒をかっくらい、大声で笑いながらその日の成果を称えあう。そして、「今日はよくやった!」満足した笑みを浮かべながら床につく。
これが、あなたの未来を、あなた自らの手で勝ち取るための手法だ。倶楽部メンバーたちよ、今こそ旅立ちの時。現実的には、今日明日に旅立つ・・・とまではいかなくとも、この2、3年以内には、旅立ちするべく、今の内にしっかりと足場固めや、準備を整えておいてもらいたい。