BTCハッシュレートとマイニング損益分岐点

仮想通貨の基礎知識

ビットコイン(BTC)の価格が、2019年12月18日に、1BTC=6,400米ドル台まで下落した後に、急騰し、1BTC=7,400米ドル台を記録。

日本時間の22時15分ころから、翌日7時30分にかけて上昇しています。この1つの要因としては、テザーUSD(USDT)の新規発行が関係しています。

CRYPTOCAPでの時価総額跳ね上がり

TradingviewのCRYPTOCAPでも4時15分頃に時価総額が跳ね上がっています。

直近では、10月26日、12月3日でもテザーUSD(USDT)の時価総額上昇に合わせて、ビットコイン(BTC)価格が大きく動いています。

採掘難易度は11月から下落傾向

そんな中、注目されている指標が、採掘難易度とハッシュレートです。

採掘難易度は、2019年11月上旬から下落傾向にあり、それと共にビットコイン(BTC)価格も下落傾向にあります。12月に入ってからは、ほぼ横ばいです。

ハッシュレートは過去最高水準

一方で、ハッシュレートは、過去最高の水準になっています。

ハッシュレートは、採掘難易度のことで、1秒あたりの計算力を意味します。

マイニングをする機材については、ハッシュパワーが高いほど、1秒で多くのデータ処理が可能です。

ハッシュレートの上昇は、多くのマイナーがネットワークに参加していて、競争が激しく行われ、強固になっていることを意味します。

ハッシュレートの推移は・・・

・2018年10月から12月にかけて下落
・12月から2019年9月18日まで上昇
・9月23日にかけて大きく下落
・その後、再び上昇し、10月23日が過去最高
・12月22日は、過去最高の水準に近くなっている

2019年9月後半からは、右肩上がりではなく、一定範囲での上下という感じになっています。

高い数値を記録しているのは、9月26日、10月23日、11月23日、12月22日

23日付近に上昇して、その後下落するのが、2019年9月以降の動きになっています。

9月については、18日から23日にかけて急落し、その後急上昇しているので、18日を基準に見てみると。

ハッシュレートが大きく動くことで、ビットコイン(BTC)価格がどちらかに動くタイミングが近いことが分かります。

2019年12月22日は、過去最高に近い水準になっているので、大きな値動きになる可能性があるため注意が必要です。

採掘による採算ラインがどのあたりにあるのか?

Tainoko@仮想通貨(@btc_tainoko)さんが、マイニング機器別の採算ラインが分かるインジケーターを作成されているので、Tradingviewで見てみることをオススメします。

電気代は地域によって異なりますが、海外トレーダーが見ている数字をベースに算出されたものなので、自分でアレンジも可能です。

意識される価格帯が明確に分かります。

なお、マイニング機器の発売時期は・・

Antminer S9i:2018年5月
Antminer S15:2018年12月
Antminer S17:2019年4月
Antminer S17+:2019年12月

S15、S17、S17+はこれから普及していきます。

最新機種ほど採掘コストを抑えられるので、損益分岐点が下になります。

・ハッシュレートの変動時には、
 ビットコイン(BTC)の価格変動の可能性が高い

・現在のビットコイン(BTC)価格は、
 Antminer S9i・S15の損益分岐点に近い

現在は、Antminer S9iとS15の損益分岐点の間になり、S15がサポートになっていると見ることができます。

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