ビットコインの価格調整の歴史

仮想通貨の基礎知識

ビットコインを含め、仮想通貨/暗号通貨は、定期的に大きな価格調整があります。

20%以上下がるのはザラで、株式相場で言うと暴落に相当します。

価格がジェットコースターに例えられるように、これまでの投資経験で培ってきた精神状態では、まともに取り組めません。すぐに逃げ出したくなってしまいます。

ビットコインを購入する上で、これまでどの程度の価格調整があったのか?チャートと価格の推移から見ていきます。2017年までは、右肩上がりが継続していましたが、2018年はどうなるか分かりません。

取り組むのであれば、ここまでというラインを認識しておくと、いざという時、パニック売りをせずにすむ、もしくは、早いタイミングで利益確定の売りが出せるようになります。

「2018年は、ビットコイン始まって以来の厳しい年になっている」という記事を目にしたのですが、そんなことはありません。

2017年の値上がりが異常すぎたので、歴史を誤って認識しているのです。

過去に、高値1,000米ドル台から、1年2ヶ月で、171米ドル台まで下げています。

2013年11月27日:高値で1,000米ドル超
2013年12月18日:安値で420米ドル台へ
2014年4月11日:安値で350米ドル台へ
2015年1月14日:安値で171米ドル台へ

再び高値を更新したのは、2017年1月に入ってからなのです。それでも、わずか1BTC=1,000米ドルです。それが、いまでは、10,000米ドルを超えているのですから、いかに、2017年に入ってからの値上がりがすごかったかが分かります。

少し細かく見ていくと・・・

2013年4月28日から2016年12月31日までの間で。

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2013年5月3日 100米ドル→ 2013年11月27日 1,000米ドル達成

→ 2013年11月30日 1,100米ドル → 12月18日 420米ドル台へ下落 (62%ダウン)
→ 2014年1月6日 900米ドル台へ上昇 → 4月10日 350米ドル台へ下落 (62%ダウン)
→ 2015年1月14日 170米ドル台へ下落 → 10月28日 300米ドル台へ上昇(44%アップ)
→ 2015年11月4日 490米ドル台へ上昇 → 11月11日 300米ドル台へ下落 (39%ダウン)
→ 2016年7月17日 680米ドル台へ上昇 → 8月3日 570米ドル台へ下落 (17%ダウン)
→ 2017年1月1日 1,000米ドル台回復

といった動きがあります。

60%近く短期間で下がったという歴史もあるのです。

2017年1月1日から2017年12月1日までの間で。

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1月5日 1,190米ドル → 1月13日 780米ドル台へ下落 (35%ダウン)
5月24日 2,520米ドル台 → 5月27日 1,850米ドル台へ下落 (27%ダウン)
6月11日 2,990米ドル台 → 7月16日 1,840米ドル台へ下落 (39%ダウン)
9月2日 4,970米ドル台 → 9月15日 2,940米ドル台へ下落 (41%ダウン)
11月5日 7,610米ドル台 → 11月12日 5,510米ドル台へ下落 (28%ダウン)

1BTCの大台突破に要した日数を見てみる

1BTCの価格が、200米ドルを達成してから、高値ベースでどれだけの期間を要して、次の大台を突破していったか?

201米ドル → 300米ドル =16日
301米ドル → 400米ドル =7日
401米ドル → 500米ドル =5日
501米ドル → 600米ドル =1日
601米ドル → 700米ドル =1日
701米ドル → 800米ドル =1日
801米ドル → 900米ドル =8日
901米ドル → 1,000米ドル =1日
1,001米ドル →2,000米ドル =1,272日
2,001米ドル → 3,000米ドル =77日
3,001米ドル → 4,000米ドル =9日
4,001米ドル → 5,000米ドル =61日
5,001米ドル → 6,000米ドル =9日
6,001米ドル → 7,000米ドル =14日
7,001米ドル → 8,000米ドル =16日
8,001米ドル → 9,000米ドル =10日
9,001米ドル → 10,000米ドル =1日
10,001米ドル → 11,000米ドル =1日
11,001米ドル → 12,000米ドル =7日
12,001米ドル → 13,000米ドル =1日
13,001米ドル → 14,000米ドル =1日
14,001米ドル → 15,000米ドル =1日
15,001米ドル → 16,000米ドル =1日
16,001米ドル → 17,000米ドル =1日
17,001米ドル → 18,000米ドル =1日
18,001米ドル → 19,000米ドル =8日
19,001米ドル → 20,000米ドル =1日

11,000米ドルから18,000米ドルまでは、わずか5日間
6,000米ドルから20,000米ドルまでは、わずか34日間

です・・・。

Cryptocurrency Market Capitalizationsのデータを参照しています。

この価格上昇のスピードを見ると、落ちる時もそりゃ速い・・・というのが納得できるのではないでしょうか。

資金流入量や世間からの注目度が大きく異なるので、これまでの価格推移を単純に比較できませんが。1BTC=10,000米ドル付近までは、容易に調整が訪れる可能性はあると言えます。

1BTC=2,000米ドルで、すでに「高いっ!」と感じてしまっていた私にとっては、1BTC=10,000米ドルでも十分に高いのですが・・・

やはり、一度20,000米ドルをつけたものが、半値戻しになると、投資としては「たられば」を考えてしまいます。

ビットコインの年間最安値の日付とは?

2013年から2017年まで、年間で最安値をつけた日はいつだったか?

2013年:7月5日(65.53米ドル)
2014年:10月4日(289.3米ドル)
2015年:1月14日(354.91米ドル)
2016年:1月16日(354.91米ドル)
2017年:1月12日(755.76米ドル)

2015年からは、3年連続で、1月中旬に年間最安値を記録しています。

果たして、2018年もこの通りになるのか?

このタイミングで、「ほら、言ったとおり暴落しただろ!」「税制も不利だから、仮想通貨/暗号通貨はやらないほうが良い!」

このタイミングで、法定通貨を追加で投入して、新たに銘柄を選定して、ポジションを取るか?

今の決断が、明るいもしくは暗いみらいを選択する別れ道になります。

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