大手取引所バイナンス(Binance)で取引していたり、ALT PUMP SEARCH(APS)を活用していると、目にして、意識するのが、Paxos Standard(PAX)です。
Paxos Standard(PAX)は、ステーブルコインの1つになります。
ステーブルコインは、暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)でありながら、法定通貨にペッグ=価格の変動がほとんど起こらない、とされています。
これまでステーブルコインとしては、テザーUSD(USDT)が最も信頼され、利用されてきましたが、「米ドルでの裏付けがない、監査会社による監査が実施されていない」などといったマイナスの情報が出たことで、信用が不安視されることが、度々起こっています。そこで、他のステーブルコインにも投資家たちの目が向くようになりました。
Paxos Standard(PAX)とは?
米ドルの安定性とブロックチェーン技術の効率性を兼ね備えた暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)です。
特徴としては・・・
・1 PAX = $1 USD
・米ドルで価値が担保されている
・連邦預金保険公社(FDIC)の保険を受けている米国の銀行口座に保管
・ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の認可済み
・監査会社Withumによる監査済み
・80以上の暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)取引所などで取扱いあり
・イーサリアムのERC20に準拠したトークン
・手数料各種なし(変換、取引、引き換え、購入など)
・最低購入金額なし
ニューヨーク州から認められたステーブルコインとしては、他にGemini USD(GUSD)があります。
ステーブルコインの時価総額では・・・
Tether(USDT)(現在供給量:2,020,851,167)
USD Coin(USDC)(現在供給量:314,110,429)
TrueUSD(TUSD)(現在供給量:207,745,24)
Paxos Standard(PAX)(現在供給量:130,490,060)
という順ですが・・・
2019年1月30日時点の24時間取引量では・・・
Tether(USDT)$4,188,392,265
Paxos Standard(PAX)$63,282,644
TrueUSD(TUSD)$55,108,504
USD Coin(USDC)$26,516,391
となっています。
引き続き、テザーUSD(USDT)がメインとして利用されていますが、Paxos Standard(PAX)が次に利用されています。
バイナンス(Binance)では、Paxos Standard(PAX)の通貨ペアが次々と追加され、現時点で13ペアです。
ステーブルコインの活用としては・・・
・取引所間の移動
・下落局面を迎える前の資産保全
・法定通貨建てでの資産把握
などです。
Paxos Standard(PAX)の取引量のランキングを見ると、上位に対テザーUSD(USDT)が多数入っています。
テザーUSD(USDT) → Paxos Standard(PAX) → QCASHという流れになっています。
Paxos Standard(PAX)を利用する上では、
・全ての取引所で取扱いがあるわけではない
・テザーUSD(USDT)取引量の7分の1程度である
・ペアによっては、取引量が少なく、不利な価格で約定する
・法定通貨に戻すのに、複数回取引が必要になるケースがある
といったところでしょうか。
また、Paxos Standard(PAX)を取引所の中で活用するのは問題ありませんが・・・
法定通貨への交換となると、問題が発生する可能性があるようです。
これは、Paxos Standard(PAX)運営元に登録し、法定通貨への償還を申請した投資家の例なので、アメリカ国籍・アメリカ市民以外の投資家は、このお話の限りではないようです。