日本発の仮想通貨/暗号通貨であるモナコイン(Monacoin/MONA)の価格が爆上がりした。
2014年3月20日当時の価格は、1MONA=0.148609米ドル(高値ベース)。
それが・・・
2017年10月13日には、1MONA=6.3米ドル(高値ベース)なので、約42倍の価格になった。
ただ・・・
2017年10月1日時点で、1MONA=0.470838米ドル(高値ベース)なので、約2週間で、約13.3倍になっている。
*Cryptocurrency Market CapitalizationsのHistorical Dataより
100万円が、わずか2週間で、1,330万円になったという・・・(高値で利益確定していれば)
モナコイン(Monacoin/MONA)とは?
2013年12月23日に、2ちゃんねるで誕生し、2014年1月1日に正式リリース。
モナーは、2ちゃんねる発祥のアスキーアート(AA)モナー。
ライトコイン(Litecoin/LTC)をベースにして、プログラムは、Monacoinprojectにより開発されている。
管理は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)・ライトコインと同じく中央組織がなく、P2Pネットワーク上に、ブロックチェーンによる。
開発者/開発組織:Mr.Watanabe(わたなべ氏、2chpool◆bzJIFpVqts)
暗号化方式:Lyra2REv2
コンセンサスアルゴリズム:Proof of Work
承認目安時間:約1.5分
上限発行量:1億512万
モナコイン公式サイト https://monacoin.org/
こちらの土地、最近「3万2001モナ」で売買されました。「モナ」というのは日本初のネット上の「仮想通貨」の単位。ビットコイン騒動で一度は下火になった仮想通貨、いま「日本発」で次の動きが出始めています。経済事件簿でお伝えします。#wbs pic.twitter.com/HdQhjH56T6
— WBS(ワールドビジネスサテライト) (@wbs_tvtokyo) 2014年7月7日
2014年7月7日に、TVニュース番組で、モナコインを使った土地の売買について紹介されている。
早いタイミングから、日本では一定数の人がその存在を知っていたことになる。
日本発の仮想通貨/暗号通貨ということもあり、日本で利用できるサービスが充実している。
askmona
モナコイン・コミュニティの掲示板で、書き込みに対して、チップとしてモナコインを送れる。
tipmona
ツイッター経由でモナコインを送れる
monappy
モナコインが利用できる通販サイト
bitcoinmall
ビットコインとモナコインが利用できる通販サイト。
ファンがたくさん存在して、使える環境が整っているのが、他の仮想通貨/暗号通貨と異なる点であり、今後も存続し続けられるであろう理由の1つとなる。
ただ、決済のための通貨なので、イーサリアムなどのように、革新的な機能があるわけではない点には注意が必要になる。
ホワイトリスト入りとbitFlyerに上場で価格急騰
なぜ、モナコインが2017年10月に入って急騰したのか?
要因として考えられるのが、
・ホワイトリスト入りしたこと
・日本の大手取引所である「bifFlyer」に上場したこと
の2つになる。
・ホワイトリスト入りしたこと
仮想通貨交換業者は金融庁・財務局への登録が必要
仮想通貨/暗号通貨を日本円や米ドルなどの法定通貨に準ずる支払い手段と認める法律である「改正資金決済法」。
この法律に基いて、仮想通貨/暗号通貨の取引所は、金融庁の登録が求められるようになり、2017年10月に入って、登録された取引所の一覧と取扱通貨のリストが公開された。
ここに、MONA(モナコイン)の表記がある。
元々登録された取引所で取り扱っている仮想通貨/暗号通貨が掲載されているが、金融庁発表の資料に掲載されたことで、一定の信頼感が出たことになる。
もちろん、金融庁は・・・
仮想通貨は、日本円やドルなどのように国がその価値を保証している「法定通貨」ではありません。インターネット上でやりとりされる電子データです。
仮想通貨は、価格が変動することがあります。仮想通貨の価格が急落したり、突然無価値になってしまうなど、損をする可能性があります。
という注意喚起をしているので、あらかじめこの点は確認しておく必要がある。
・日本の大手取引所である「bifFlyer」に上場したこと
bifFlyerで取引できる仮想通貨/暗号通貨は・・・
ビットコイン(BTC)、ビットコイン・キャッシュ(BCH)イーサリアム(ETH)、イーサリアム・クラッシック(ETC)、ライトコイン(LTC)。
これらの仮想通貨/暗号通貨は、時価総額が上位のものばかり。そこにモナコイン(MONA)が加わった。
2017年10月1日と19日時点の時価総額を比較してみると・・・
大きく資金が流入して、時価総額が、約6倍になり、ランキングも129位から42位まで大幅アップ。
モナコインの価格が注目された2つの出来事
これまでに、モナコインが大きく注目された出来事として、2つが挙げられる。
1)Segwitの時・・・
2017年3月8日にSegwit対応のシグナリングが開始され、4月27日にアクティベートされた。
Segwit=Segregated Witnnessの略で、署名の分離を意味する。
署名データを分離することで、データサイズが小さくなり、1つのブロックに格納できる量が増えるので、ビットコイン・ライトコインなどでも導入された。
それに先駆けてモナコインが導入したため、大きく注目を浴び、1MONA=0.049043米ドルから、0.157853米ドルへ、価格は3倍に。
2)半減期の時・・・
2017年7月16日に半減期を迎えた。
半減期とは、マイニングへの報酬が半減されるタイミングのこと。
モナコインは、1051,000ブロックごと約3年毎に半減期を迎える仕様になっている。
半減期を迎えると、同じ量のマイニングをしても、それに対する報酬が半分になる=流通量が減ることになるので、需要が同じであれば、価格が上昇することになる。
5月1日時点の高値1MONA=0.138485米ドルからすると、一時約6.3倍になった。
爆上がりの事例2つ
日本で話題になった2つの仮想通貨/暗号通貨の爆上がりの事例を見ていく。
リップル(Ripple/XRP)
2017年初、1XRP=0.006702米ドルだったのが・・・
銀行間の送金にリップル(Ripple/XRP)が用いられるという情報によって、
4月上旬に、0.071441米ドルへ、そして、5月17日には、0.43517米ドルへ、年初から65倍になった。
2017年5月17日を最高値として、その後は、0.18米ドルから0.24米ドルの間でウロウロしている。
Zaifトークン
仮想通貨/暗号通貨取引所である「Zaif」の運営元であるテックビューロー社が発行している企業トークン。
元々は、ユーザサービスのような形で、利用者に無料でプレゼントされたもの。
そのため、ビットコインなどのように決済に使えるなど、具合的な用途はまだ決まっていない。
けれども、テックビューロー社への期待ということもあってか、2017年8月に価格がどんどん上昇して・・・
8月16日から27日までで、約16倍になった。
10月19日時点では、0.52円付近になっている。
モナコインは、どうなっているか?
明らかにスピードが異常・・・
過去最高値を更新すると、そこは真空地帯になる。
そのため、どこまで価格が上昇するのか?は全く分からない。
投機勢の資金が流入している可能性が多いにあるので、下落する際はかなりのスピードになる。
現在は、300円から400円にかけて攻防が続いてる状況。340円付近での買い圧力が強い。
ただ、最高値のタイミングは、誰にも予想はできない。
投資商品の価格は、一直線に価格が上昇することはなく、上昇→下落を繰り返しながら、ジグザクに動いて、最高値に到達して、そこから下落していくのがほとんどのケース。
モナコインの価格目安
ライトコインのコピーという点から・・・
ライトコインの総発行数と時価総額と価格を確認してみると・・・
総発行枚数:8,400万枚
既発行枚数:53,368,157枚
価格:61.04米ドル
時価総額:3,257,576,316米ドル
一方、モナコインは、
総発行枚数:1億512万枚
既発行枚数:54,612,400枚
価格:5.32米ドル
時価総額:290,467,517米ドル
1)総発行枚数からすると・・・
モナコインは、ライトコインよりも20%多い=希薄化されて価格はその分下がると考えると・・・
ライトコイン61.04米ドル×80%=モナコイン48.8米ドル
2)既発行枚数からすると・・・
ライトコイン
総発行枚数8,400万枚:現在発行枚数53,368,157枚=X:61.04米ドル
X=96.07米ドル
モナコイン総発行枚数1億512万枚:ライトコイン総発行枚数8,400万枚=Y:96.07米ドル
Y=76.85
モナコイン
総発行枚数1億512万枚:現在発行枚数54,612,400枚=76.85米ドル:Z
Z=39.92米ドル
現時点のライトコインの価格水準からいくと、モナコインは、約40米ドルから50米ドルが期待できるということになる。
3)上場取引所の数からすると・・・
ライトコインが上場している取引所の数は約80、モナコインが上場している取引所の数は、10以下。
単純に流動性が8分の1だとすると、7.63米ドル。
圧倒的に流動性には違いがあり、また日本発であることから、外国人からの注目がどの程度集まって、資金が流入するのかが読みにくいと言える。
2017年10月15日現在では、海外取引所大手のBittrexでの取引高が最も大きくなっていた。
ただ、利確しなければ、含み益で幻となるので、参入する際には、あらかじめ価格が上がった時に、どのラインで利確するのか?決めておく必要はある。
利益確定ポイント
仮想通貨/暗号通貨市場が右肩上がりの場合には、そのまま保有(ホールド)し続けることで、市場の伸びをそのまま享受でき、取引で精神的に疲れることなく、手数料を支払うことなく、税金で利益が減ることがない。
ただ、あまりにも価格が上昇した局面では、利益確定を考える必要も出てくる。なぜなら、再びそこまで価格が上昇するのに、どれだけの時間が必要になるか?は誰にも分からないためだ。
モナコインの場合は、事前にどこに利益確定ポイントを設けておくべきだったのか?
14日と15日に有名投資家は、利益確定のために、モナコインをビットコインに替えている。
・10月14日にビットコインに替えて、200円台の押し目を待つ
・10月14日500円でビットコインに替える、10月15日380円でビットコインに替える
値動きと取引量を見て判断しているのだろう。
取引量で見ると、価格が大きく上がる前の取引量の約20倍が1つの目安となっていることが分かる。
今後の値動きについては、リップルとZaifトークンの事例のように、取引量が維持もしくは拡大できれば、Rippleのように高値から30%程度下落の水準で底値を固める可能性がある。取引量が減少してしまうと、Zaifトークンのように高値の5分の1ということもある。
つまり、
取引量が維持できれば・・・1MONA=4.4米ドル付近になり、
取引量が減少するのであれば・・・1MONA=1.26米ドル付近になる。
これから、国内・海外の取引所にも上場すると、さらに需要が大きくなり、資金が流入する可能性を秘めている。
仮想通貨/暗号通貨では、まだまだ短期で大きく値上がりするものが潜んでいると言える。
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ネム(NEM)、モナ(MONA)・・・
短期間でこれだけ値上がりするものは、株式市場ではほとんどないだろう。
仮想通貨/暗号通貨は、生まれてまだ間もないですが、その間に信じられない成長を見せている。
これをバブルと見るか?新しい市場が形成されている始めの段階と見るか?人によって見方は様々。
全てを否定する必要はなく、あくまで、投資先の1つとして、飛んでしまっても問題ないお金で臨んでいると、結果的に大きなリターンがもたらされる可能性がある。