中国でOTC重要人物を警察がマネロン容疑で調査中

仮想通貨「億り人」研究会

暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)のOTC取引の重要人物であるRenrenBit CEOのZhao Dong氏が、中国でマネーロンダリング等の罪により懲役15年を宣告されたと噂が出ています。

実際のところは、6月24日の早朝に杭州警察によって調査され、最大8ヶ月間で起訴または釈放されるようです。容疑は、犯罪による収益の獲得、収益の隠蔽、違法ビジネスです。

OTCは、Over The Counterの略で、P2Pで売り手と買い手をつなぐサービスです。

警察によるZhao Dong氏の捜査情報

Zhao Dong氏の捜査は、資産フライトを手伝った疑いのようです。OTCのチームは、米ドル、ユーロ、国外不動産への転換に焦点を当てているためです。6月19日に警察に召喚され、46日以上は勾留されています。

China’s Biggest Bitcoin OTC Dealer Zhao Dong Reportedly Detained By Police
RenrenBit Founder ZHAO Dong Detained For 46 Days Due To Suspicion Of Contributing To Capital Flight

中国での暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)への規制

中国での暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)への規制については、

・2013年に金融機関へ取扱いを禁止
・2017年に取引およびICOでの資金調達を禁止

表立って取引ができないため、中国に拠点があった取引所は香港や他の国・地域に拠点を移して営業を継続しています。

一方で2019年にはマイニング産業は廃止しない方針を発表しています。外貨獲得手段として優れているのに政府は気づいているのでしょう。

中国人の国外送金は年間5万米ドルまで

中国でOTCが盛んな理由は、中国人民元を国外への持ち出しが原則できないためです。

中国では個人が人民元を国外へ送金することはできません。外貨へ両替する必要があります。この両替の枠が、1人年間5万米ドルとして管理されています。

政府の監視下では資産を国外へ簡単に持ち出すことができないので、暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)特にUSDTが活用されています。

参考:中国ではUSDTについてのプチ情報

2020年6月には、マネーロンダリングと不正取引防止のために、広東省の警察がOTCの買い手と売り手の約4,000の銀行口座を凍結しましたが、暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)のOTCは、明確に禁止が発表されていないようです。

Zhao Dong氏への調査がヤバい理由

注目すべきは、Zhao Dong氏が

・Binanceの早期投資家兼株主
・Bitfinexの株主(5%未満)、LEOのIEOなどを助言
・2,100万米ドル相当のRRBというRenrenBit独自トークン(1RRB=1USDT)を販売している

ことです。

参考:Bitfinex Is Planning to Issue an Exchange Token, Shareholder Says
Bitfinex may move to raise as much as $1 billion through a token sale as soon as next week.
Bitfinex Investor Raising $21 Million for Binance-Style Exchange Cryptocurrency

Bitfinexと強いつながりがあり、独自トークンのRRBは、Bitfinexでも取扱いがあります。

Bitfinexといえば、ニューヨークで裁判からグループ会社内での資金援助についての書類提出が求められています。

参考:テザー社にNYAGが書類の提出を求める

Zhao Dong氏への捜査によっては、資産凍結、Bitfinexの内部情報開示などがあるかもしれません。

またこの捜査によって、中国のOTC業者たちが取引を自粛すると、中国からの資金流入が途絶えてしまうことになります。

Bitfinex(USDT)爆弾+OTC自粛は、暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)業界へは確実にマイナスになります。

機関投資家たちが参入してきて、過去最高値更新は間近といったお話がありますが、落とし穴が待っている可能性があるので、注意が必要になります。

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