BitConnect暴落のケースから分かることとは?

仮想通貨の最新トレンド

2018年1月の他のアルトコインとは、異なったチャートをしていたのが、BitConnect(BCC)でした。

1月16日に公式サイトで、

・レンディング(貸付)と取引プラットフォームを閉鎖する
・レンディング(貸付)のウォレット内全ては、363.62米ドルで換算して、BCCウォレットへ送る
・取引プラットフォームは、5日以内に閉鎖する

閉鎖に至る理由としては・・・

・悪い情報が流されたことで、プラットフォームへの信頼が低下したため
・停止通告書が、テキサス州証券局とノースカロライナ州国務長官から送られてきたため
・度重なるDDos攻撃を受けていたため

閉鎖しても、BCC(BitConnect coin)のサポートは中止せず、レンディングを閉鎖することで、BCCが他の取引所に上場して、取引できるオプションにもなる。

BitConnect X ICO は、機能していて、そこに取引所機能を追加する予定。

という声明を発表しました。

これを受けて、価格は大暴落し、12月末の約470米ドル → 7・2米ドル まで急落しました。(その後、一時戻しましたが・・・)

市場価格は暴落しましたが、363.62米ドルで換算されるので、投資家は少しは救われていますが、高値からすると、10分の1以下です。

BitConnectのサービスとは?

Bitconnectは、ビットコインなどの仮想通貨/暗号通貨のユーザーがお金を稼ぐためのプラットフォームであり、メンバー間で仮想通貨/暗号通貨を直接購入または販売し、交換することができます。

独自の通貨であるBCCは、最大供給量が、28,000,000 BCC。2018年1月19日現在で、9,167,469 BCCが市場に供給されています。260万BCCが、マイニングによって供給、2,040万BCCが、保管人により供給されます。最大供給量とマイニングと保管人からの供給量の差=500万BCCは、保有者への利息という形で供給されるようです?

BitConnectのレンディング(貸付)の利率とは?

BitConnectのレンディング(貸付)は、どれくらいのリターンがあると謳われていたのか?

サイトの記述によると、ビットコイン相場の変動に応じて、ボラティリティソフトウェアが利率を決定していたようですが、「Up To 40 % per month」、1ヶ月最大40%となっています。

レンディング(貸付)に回したビットコネクトコイン(BCC)は、すぐに引き出せずに、最短で120日ロックされていました。

bitconnect_lending_plan1

レンディング(貸付)の始め方は、ビットコインを購入 → BCC exchangeでBCCを購入 → BitConnect walletからBCCをレンディング(貸付)に回す。といった手順になっていました。

紹介報酬のプログラムも用意されていて、紹介者がレンディング(貸付)に回した金額の5%をもらえました。

アメリカでは、これが、ポンジ・スキームではないか?と見られていました。

ポンジ・スキームは、出資金を運用し、出資者に配当金を還元すると言いながら、実際には運用せずに、入ってきたお金をそのまま配当に回している手法です。

BitConnect X ICOとは?

BitConnect X(BCCX)は、現在ICOが実施されているプロジェクトです。

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オープンソースのブロックチェーンベースの分散型暗号化方式で、取引手数料を最小限に抑えて誰でも即座に支払いを行うことができるものです。

BitConnectと大きく変わりがなさそうです・・・。

Round-1 (5% Bonus) January 10th to January 24th (3.9 Million)
Round-2 (2% Bonus) January 25th to February 8th (3.9 Million)
Round-3 (No bonus) February 9th to February 23rd (3.9 Million)

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1BCC=3BitConnectXとの交換が可能になるようです。

どうしても参加したい場合は?

利回りが高すぎる案件は、やはり飛んでしまいます。参加しないのが、自分の資産を防衛する最善の方法になりますが・・・分かっていても参加したいと考える場合は・・・BCCの値動きを検証しておく必要があります。

Cryptocurrency Market Capitalizationsの過去の数字を見てみます。

取引量からすると、2017年5月下旬に大きく注目されているようです。

このタイミングで、興味を持ち、投資するかを検討すると仮定すると・・・

1月20日から、価格:140倍、取引量:1,029倍 になっています。すでにすごい値上がりなので怖いです。

しかし、未来の価格上昇に期待を込め、えいやっと投資したとします。

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どこに利益確定のポイントを持っておけば、後悔しなかったか?

BitConnectに関するニュースは考慮せずに、過去の数字だけで検証します。

レンティング(貸付)に全額回していれば、保証である363.62米ドルよりも上で利益確定できていれば良い。(資金が戻ってくる前提です。)

値上がりだけを期待し保有していたのであれば、できるだけ高値付近で利益確定できていれば良い。(高値をどこで迎えるかは誰にも分かりません。)

ということになります。

レンティング(貸付)に全額回しているケース

→2017年12月6日から2018年1月9日の間に利益確定していれば、保証を上回ります。取引量では予測できないので、価格が20倍を超えたタイミングが正解ということになります。これはかなり難しいです。

値上がりだけを期待し保有しているケース

→取引量に注目して、10倍を迎えたタイミングで利益確定を検討していれば、約11倍の上昇を取れたことになります。もしくは、取引量が、最大量から20分の1を迎えたタイミングで利益確定を検討していれば、約13倍の上昇を取れたことになります。最大で22倍なので、約半分です。

投資したタイミングとほぼ同じ価格で投げ売るよりは、一定のライン=取引量10倍で一度利益確定しておくというのが、1つの戦略になると言えます。

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