だんだんと円安になってきているので、保有している円を米ドルや香港ドルなど外貨に替えておきたい。
海外投資を開始したいけれど、まとまった資金を一気に海外に送ることが難しく、毎月一定額の支払いにしたい。
海外に自分名義の口座を持っていない。
そういった場合は、必要になる都度、海外へ送金が必要となります。
お昼休みなど、短い時間を見つけて窓口に行き、
「送金先の銀行住所と支店名は?」
「送金先の銀行のSWIFTのコードは?」
「受取人の住所は?」
「着金時の通貨指定は?」
「送金・着金手数料はいくらかかる?」
などなど書類を記入して、手続きをするというのには、手間がかかります。
海外の銀行では当たり前のように国外への送金がネットで完結してしまいますが、(*送金限度額の設定があります)
日本の大手銀行に口座を保有していても、海外にお金を出す時には、ほとんどの場合都度、銀行窓口を訪問し、手続きが必要で、2,000円から4,000円程度手数料がかかります。
最近では、
日本から海外にお金が流れるのを止めたいのか、送金する目的が明記された書類(契約書・申込書など)や身分証明書の提示が求められたりと、さらに手間がかかるケースもあるとのこと。
そんな中でメンバーが海外送金の際によく使用しているサービスは、「GoRmit」という新生銀行が提供しているものです。もともとは、ロイズTSB銀行東京支店の海外送金サービス「Goロイズ」でしたが、新生銀行に事業譲渡され名称が変更されています。
12通貨・170カ国の送金に対応しており、送金手数料は、金額にかかわらず1回につき2,000円。
ただし円建てで海外送金をする場合、上記の手数料2,000円に加えて、送金額の0.1%(最低1,500円)の円為替手数料がかかります。
最初にメンバー登録および送金先の登録の為に書類を作成して、申請する必要がありますが、その後は、指定の銀行に送金希望額を送金することで、窓口を訪問せずに手続きを完了させることができます。
「GoRmit」の送金サービスは、2013年6月末までとそれ以降で事前申請不要の送金可能金額に違いがあります。
2013年6月末まで、
・一回当りの送金金額が200万円を超える場合
・月間送金金額の合計が200万円を超える場合
・年間送金金額の合計が500万円を超える場合
2013年7月以降は、
・一回当りの送金金額が30万円を超える場合
・月間送金金額の合計が30万円を超える場合
(毎月1日から月末までの累計)
・年間送金金額の合計が360万円を超える場合
(暦で1月から12月までの1年間の累計)
上記の限度額を超える取引を指示した場合には、電話で確認が入り、送金目的確認が行われます。6月末と7月からの確認限度額の違いにギョッとしてしまいますね。
限度額が厳格に決められていて、変更が不可能かというとそうではなく、事前の書類申請で送金限度額変更届けを出すことで、限度額を引き上げることが出来ますが、いくらでも可能ということではなく、銀行が認めた範囲内で送金限度額が設定されるとのこと。
事前申告し、設定された送金限度額でも年間送金金額の合計が1,000万円を超える場合は、同じく電話での確認が行われ、確認作業が終了するまで、送金処理は実行されません。
今後海外で一切生活するつもりがなく、日本という国の動向に全てを任せ、生活をしていくならば、円、そして国内案件で資産を構築していくことになりますが、
リスクヘッジや将来的に海外に出ることを考えているのであれば、海外への通貨・資産分散をしていくうえで「GoRmit」は、利用登録しておいた方が良いサービスだと思います。
ちなみに平成24年度税制改正で、日本の居住者が、毎年12月31日時点で5,000万円超の海外預金口座・不動産・株式などの国外財産を保有している場合には、所轄の税務署への申告が義務付けられましたので、海外に資産を分散したとしても、日本居住者の場合には、申告が必要になります。この点は海外投資に臨む際に確認・認識しておく必要があります。
送金の際の限度額の設定があるけれど事前に送金先口座を登録しておくことで、窓口を訪問せずに、ネットでGoRemit指定口座へ送金することで手続きが完了してしまうというもの。
送金手数料は、金額にかかわらず1回につき2,000円
*さらに円建てで海外送金をする場合、手数料2,000円に加えて送金額の0.1%(最低1,500円)の円為替手数料がかかります。
今回は、フィリピンへ送金する際に活用することができる別の会社のサービス「IRmit」についてです。
フィリピンの銀行に格安で送金をすることができるというもので、世界25カ国に展開しており、日本では東京・名古屋を活動の拠点としています。
送金手数料は、
1万円まで500円
2万円まで750円
3万円まで850円
10万円まで1,450円
20万円まで1,750円
30万円まで1,850円
100万円まで2,000円
(1日の送金限度額は100万円)
100万円を送金する際の手数料は、「GoRemit」と同じです。100万円以下を送金する際は、お得になりますね。
「IRmit」サービスを利用するためには、住所・氏名、送金先の口座明細など必要事項を記入した専用書類と身分証明書のコピーを「IRmit」指定住所に送付。提出した書類の控えが登録指定住所に返送されてきたら手続きが無事終了したことになります。
その後は、送⾦金額および送⾦⼿数料を店頭に持参するか、もしくは「IRmit」 指定のゆうちょ・みずほ・三井住友・東京三菱UFJにある送金先口座に日本円を送金。
送金時の円とペソのレートもリアルタイムにWEBサイトで確認をすることができてしまいます。電話にて誰宛にペソもしくはUSDでいくら送⾦をするのかを連絡すれば送金手続きが完了します。指定銀行口座への着金は、2から3営業日と日本の銀行から海外送金をするのに比べて速いです。
でもフィリピンへの送金ってそんなに需要があるのかな?
という疑問を持つかもしれないですが、
フィリピン中央銀行(BSP)の発表によると、2010年12月15日、フィリピン人海外就労者OFW(Oversea Filipino Worker)の10月の本国向け送金額が前年同月比9.3%増の17億ドルで、単月で過去最高額だったとのこと。
年間ベースの数字だと国内総生産(GDP)の約8.5%に匹敵します。
2010年度の海外送金受取国ランキングで、インド・中国・メキシコに続き4番目に多い国となっています。
OFWは、945万人以上いると言われており、人口9,586万人なので、約10人に1人労働人口ベースだと実に約4人に1人が海外で働いていることになります。
色々な国に出稼ぎに行くのは、無理やりだったり、嫌々だったりするかというとそうではなく、フィリピンでOFWになるというのは、一種の憧れ・ステータスのようなもので、家族は、喜んで送り出してくれるのだとか。たしかにフィリピンの方は、日本でもマレーシアでも香港でもシンガポールでもよく見かける気がします。すでにコソボにもいるようで、なぜか日本料理屋さんを経営しているのだとか。経営者だけではなく、従業員も全員フィリピンの方だそうです。
そういった環境なので、フィリピン人ネットワークは、全世界に張り巡らされたおり、家族のためにフィリピン国内へ送金する需要は高く、特化型のサービスがあるということなんですね。
今年3月に格付け会社のフィッチが、フィリピンを投資適格級の信用格付けを与えたことにより、お金の流入が急激に加速しています。
SRRV(Special Resident Retiree’s Visa )というリタイアメントビザなど合法的に滞在する権利が取得しやすい環境にあり、今から海外投資を始めようかなと考えているメンバーにとっては、まず検討をしてみるべき対象国の1つということができます。
投資をしていく上では、海外送金は必須となりますので、フィリピンへの投資は「IRmit」を利用すると便利と覚えておくと良いと思います。