FC（フランチャイズチェーン）の概要と加盟店

「生涯収入5億円倶楽部」で、事業投資として注目しているFC（フランチャイズチェーン）

FC（フランチャイズチェーン）の概要と加盟店として参加する場合の流れと注意点についてみていく。

FC（フランチャイズチェーン）とは・・・

FCシステムとは、

・FC本部＝フランチャイザー
・FC加盟店＝フランチャイジー

FC本部＝フランチャイザーと契約を結んだFC加盟店＝フランチャイジーが、加盟金やロイヤリティーなどの対価をFC本部に支払うことで、FC本部が持つ開店や運営の知識を得るとともに、商標などブランドを利用する権利と、商品・サービスを販売する権利を得て、運営していくこと。

加盟店とは別に直営店が存在するが、直営店は、FC本部が直接、自分たちでお金を出して、運営している店舗になる。

FC本部を立ち上げる前に、多くの場合は直営店での経営実績があり、さまざまな店舗運営に関するノウハウを持っているので、FC加盟店として運営を開始する場合は、そのノウハウを開始当初から活用することが可能となる。

つまり、FCに加盟することで、FC本部が運営している店舗と同じ商品・サービスを最初から提供することが可能となり、過去の実績から売上予測なども立てることができ、新しく自分のノウハウで独立起業するよりも、成功・生存できる確率が格段に高いのである。

FCシステムには、運営マニュアル、教育研究など立ち上げ時のサポートから、仕入れルートの確保、商品供給、宣伝アドバイス、経営指導などが含まれている。

FC加盟店になるメリットは、専門的な知識がなくても、FC本部が様々なノウハウを提供してくれるので、店舗運営のみに専念することができたり、FC本部が一括仕入れすることで、仕入れ価格を下げることが可能となる点にある。

FC本部のメリットは、FC加盟店から支払われる加盟金やロイヤリティーと考えるかもしれないが、FC本部のメリットは、ノウハウを提供して、FC加盟店を募ることで、物件の取得費用、人件費、光熱費など店舗運営のために必要となる資金を負担することなく、FC全体の店舗数を増やし、ブランド力を高めることができるところにある。

FC本部は、ロイヤリティーなどの資金は、新しく加盟したいと思ってもらうため、FC本部としての価値を高めるべく、新商品の開発して、ラインナップを充実させるなどFC本部の価値を上げるための活動に資金として投入している。

FCの仕組みを理解しておく必要性

「FC加盟店になるために、お金を支払ったので、FC本部が全てやってくれる」

という考えでは、前途多難な道のりになってしまう。

本部と加盟店は独立した事業者同士、ビジネス・パートナーなので、対等の関係にある。

加盟店には単独での独立起業と同様に新たに始業を始める経営者としての自覚が必要となる。

基本的に運営に関するリスクは、経営者である加盟店が負う形になり、自分はさほどやりたいとは思えない仕事でも、本部の指示に従っていさえすれば間違いないといったマイナスの思考では、成功することは難しい。

FCから提供されるノウハウをフルに活用することで、短期間で開業することができて、失敗するリスクが少なく、すぐに儲かりそう。

といったメリット部分ばかりに目を奪われていると失敗につながってしまう。いくらFCに加盟するといっても、継続的に努力する必要はあるのだ。また、自分のセンスで色々とアレンジして、個性溢れた運営をしたいと考える場合には、FCに加盟するよりも、自分で独立起業するほうに向いているといえる。

FCに加盟して開業するメリット

すでに成功しているビジネスモデルで、様々な運営経験を通じて提供されているノウハウを利用することができるので、

・1から独立起業するよりも、成功率が格段に高い
・経験がなくても、サポートを受けることで短期間で運営能力が身につく
・無駄な時間、費用、労力を費やさなくてよい
・FC本部のブランド、商標、イメージが利用できる
・安定して、安価な仕入れルートを確保できる
・商品、サービスのラインナップを本部が考え、提供してくれる

といった点を挙げることができる。

必要になる資金の内訳は？

FCに加盟する際は、貴重な資金を投じることになるので、事前に必要費用の内訳を細かくチェックしておく必要がある。

どのタイミングで費用が必要になってくるのか？もし、開店までの間に追加で費用が発生するなどあった場合には、せっかく準備をすすめていたのに、資金がショートしてしまって、開店できないなど最悪のケースに陥ってしまいかねない。

資金の準備については、FC本部の担当者とミーティングをして、どの程度の自己資金が必要になるのか、銀行などのローンを利用できるか、フォーマットなどを準備してもらえるのか、これまでの加盟店でローンが通った実績があるかなど確認しておいたほうがよい。

有名コンビニFC
契約時
　：契約金ー50万円
　：研修費ー50万円
　：出資金ー150万円
　：開店準備手数料ー50万円

諸経費
　：開店準備金ー50万円

と費用内訳が書かれている。

別途、開業前の人件費、家賃、広告宣伝費など費用がかかってくる。

自分にふさわしい本部なのか？を確認する

FC本部は、さまざまなジャンルで展開されており、
掃除用具のレンタルサービス、パソコン教室、学習塾、メロンパンの移動販売、運送業
焼き鳥店、弁当屋、ネイルサロン、コンビニエンスストア、英会話教室、清掃業、リラクゼーションサロン
などがある。

FC本部は、同じ業種1つだけということはなく、さまざまなFC本部が存在する場合が多い。どのFCに加盟するか？は、今後FC加盟店を運営していく上で、重要になるので、まずFC本部を精査する際、企業理念やトップの考えに共感できるか？この部分を確認しておく必要がある。また、自分が気に入ったFC本部が見つかったら、

・収益シュミレーションは何の数字を元に行っているのか？
・ロイヤリティーは何に対する支払いなのか
・人手が足りない時の本部のサポートがあるのか
・SV（スーパーバイザー）に積極的に相談できるか
・オープン後の研修は用意されているのか
・加盟店の裁量がどこまで認められるか

など事前に確認しておく必要がある。

本部の指導で着実に実行する

FC加盟店の開店準備の段階になると、本部が主体でスケジュールの管理し、取り仕切ってくれる形になるが、おんぶにだっこというわけにはいかない。どういった役割分担になっているのか事前に確認が必要となる。

FC加盟店にとって、立ちあげ時に重要となるのは、店舗候補地とスタッフの採用。

店舗候補地は、FC加盟店が自分の考えだけで選定してしまうと、FC本部が提示しているシュミレーション通りにならない可能性が出てくる。店舗立地にとって、最重要なものは何か？FC本部は、過去の運営実績から統計的に知っているので、FC本部への相談は必須といえる。候補地を極点に狭めてしまうと、希望通りの物件に巡りあうまでに時間がかかるケースがあるし、立地を重視して、ひと通りの多い場所を探していると、候補地が出てきたとしても、人気があるため、半日もたたない内に他の人に押さえられてしまったりというケースがある。

スタッフについて、どのような条件で採用するのか。勤務形態や時間など、自分がどのような形で勤務し、店舗運営に関わっていくのか。条件を明確にした上で、教育も含めて、本部と相談し、サポートしてもらう必要がある。