I.T.バブルの崩壊後、日本で流行したことがあった。
それは僕が資産180億円の日本人「あの御方」と一緒に、ディナーを共にした、元I.T.バブル長者たちが経営していたような会社。
I.T.バブルによって上場した企業が、なんとたったの数億円とか、1億円以下の安い値段で売買されていたのだ。
さらには、リーマンショック以降、一般人が上場企業を少ないお金で手に入れることが不可能ではなくなったのである。
I.T.バブルの波に乗って、何億、何十億規模の売上を創り、血の滲むような努力をして、何ヶ月も眠れないような上場直前期を過ごして、やっとの思いで上場させた上場企業。。。
けれども、個人資産を残すどころか、億単位の借金までこしらえて散っていった彼ら。
そういう、天文学的確率で上場させた企業のオーナーというタイトルを、「ファンド」でたったの数千万円、数億円を集めて、あっさりと手に入れてしまうことができるようになってしまったのだ。
リーマンショック以降、一億円以下で買収できる上場企業は数十社以上あり、僕の投資仲間などは買収に向けて動いていた。僕もその幾つかには関わったのだが。
超苦労して創る会社とビジネス・・・これが「ファンド」をやっている人たちからしたら、余裕で手に入ってしまうということ。
そして、次月からでも、上場企業の社長や役員になることだってできてしまうということ。。。ここまで理解できた時に僕は、金融資本主義を勝ち抜くための秘訣の全貌を、しっかりと理解することができたのだ。
そして・・・
- 山田さんの力で、会社の売上が、20億円、30億円・・・と上がって行った。
- 田中さんは、山田さんが会社を立ち上げる時に、1千万円を提供した。
どちらのお金が、より一層会社=ビジネスに、力を及ぼしたのか?20億円、30億円の売上か?1千万円の出資金か?
そして、ビジネスのオーナーと呼ばれるのは、山田さんと田中さんどちらなのか?
お金の価値の違いについて理解すると同時に、金融資本主義の中で、一番リスクが低く、楽して儲けられるのは誰なのか?
この答えを理解することができた。
ビジネスオーナーと呼ばれるのは1千万円を提供した田中さんで。この1千万円の方が圧倒的に重く強いということも、腑に落ちる形で理解することができるようになったのだ。
売上などで上がる100億円よりも、資本としての1億円の方が、金融資本主義の世界では「100倍以上の価値を持つ」。
1億円の資本を出せる人>100億の売上を叩き出せる人
金融資本主義の中では、こういうパワーバランスが働いてしまうということが分かった。。。
これが理解できた時・・・僕は、、、どうやったら「儲かる本当の情報」を獲得できるのか?そのヒントが見えるようになったのだ。
そして・・・「当然時間は要するが、僕もこの人生の中で、あの大富豪の仲間入りをすることができるのではないか??」
そう、おぼろげながらに思えるようになれたのである。