I.T.バブル長者たちは今。元数千億円の億万長者たちの末路

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時価総額数百億円と数千億の資産家だったビジネスマンたちとの会食

僕はこれまで日本人大富豪に、とある共通点のある2人のビジネスマンを紹介され、共にディナーをさせていただいたことがある。

彼らに共通していたこと。。。それはI.T.バブルの時には時価総額数百億円と数千億円を、会社の株という形で所有していたのだ。

数百万円と数千万円ではない!数百億円と数千億円である!!!

僕は全く知らない方々だったが、僕の盟友のJ(ジェイ)の方は、当時I.T.バブルの中で大志を抱いていたということで、その手の情報収集をしていたこともあり、2人ともフルネームで知っていた。

元スーパー億万長者の彼らは、I.T.バブルの頃。。インターネットというこれから伸びるであろう分野に焦点を起き、限られた社員たちと共に死に物狂いで働くことで、日本の上場基準に達する売上・利益を叩きだした。

血の滲むような努力をして、数ヶ月間ほとんど眠れないような上場直前期を過ごし、やっとの思いで会社を上場させたのだ。

I.T.バブルという名の通り、インターネット系のビジネスで上場を果たした彼らの会社の株は一気に上がり、彼らの所有していた株は、数百億円とか数千億円の市場評価額になったのだ。

誰もが憧れる、「ビジネスを上場させて億万長者」を成功させたわけなのだ。共に20代後半から30代前半という若さで。

ただし、彼らは上場企業の社長になって時価総額数百億円とか数千億円の資産を手に入れたからと行って、それを売っぱらうことはできない。

上場企業の社長は自分が所有している自社の株を自由自在には売れないのだ。

5%以上の保有者は大量保有報告書が必要だし、投資家を背負った上場企業の社長ということで、自分の会社の株を売り逃げすることはかなり難しいのだ。

時価総額数千億円の株を担保に遊びのお金数十億円を借りた末路

そこで出てくるのが、自分名義の時価総額数百億とか数千億円の株を担保に、銀行などの金融機関から数十億円単位のお金を借りることである。

こうして、彼ら2人の銀行口座には数十億円レベルの現金が、預金口座の中に入る。上場企業の社長になった快感に酔いしれながら、思う存分豪勢な暮らしをしながらお金を使ったわけなのである・・・。

そんな最中に僕たちも知っているI.T.バブルの崩壊が起こった。

時価総額数百億円と数千億円の株は紙切れ同然になった。

ここで恐ろしいことが起きます。彼らは株を担保に銀行から数十億円のお金を借りていたので、株価が下がってしまったことで、「追証」を迫られることになりました。。。

株を売れずに株担保に億のお金を借りる、株価が急激に下がってしまったことで、残ったのは数十億円レベルの借金だけになってしまったのです。。。

1代で上場まで果たした、スーパーI.T.社長の彼らの行末は、数十億円レベルの借金のみという有様だったのです。

ビジネスを起こして、死に物狂いに働いて、上場基準の売上・利益を達成。

上場という夢の実現を奇跡的に果たしたとしても、ビジネスというものは脆いこと。

経営環境の変化ですぐに影響を受けて駄目になってしまうこと。少しでも経営環境が変化すると資本価値というものはあっという間に変わってしまうこと。

僕は彼ら2人の実体験から学ぶことができました。

そして、僕自身の中で、

  1. 山田さんの力で、会社の売上が、20億円、30億円・・・と上がって行った。
  2. 田中さんは、山田さんが会社を立ち上げる時に、1千万円を提供した。

どちらのお金が、より一層会社=ビジネスに、力を及ぼしたのか?20億円、30億円の売上か?1千万円の出資金か?

そして、ビジネスのオーナーと呼ばれるのは、山田さんと田中さんどちらなのか?

このお金の価値の違いについて、理解すると同時に、金融資本主義の中で、一番リスクが低く、楽して儲けられるのは誰なのか?

この謎がだんだんと頭の中で解けてきたのです。

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