日本メガバンク3行のフィリピンでの動向

アーカイブ

みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行のフィリピン現地での動向について。

元々は、1994年に設定された外資系銀行のフィリピン国内参入に関する規定で、

・フルバンキング免許での支店開設
・新設銀行の上限60%株式取得
・既存銀行の上限60%株式取得

のいずれかの基準を満たす必要がありました。

その環境下で、みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行は、フルパンキング免許での支店をフィリピン現地に開設していましたが、三井住友銀行は、現地支店がありませんでした。

2014年7月21日フィリピンのアキノ大統領が、外国銀行の国内市場参入制限を撤廃する法案(第10641号)に署名したことで、外国銀行の国内参入制限が撤廃となり、外資100%出資の銀行設立や買収が可能となりました。三井住友銀行は、現地支店の開設申請をしています。

みずほ銀行のBOCへの出資交渉

みずほ銀行は、バンクオプコマースBank of Commerce(BOC)に60%程度の出資交渉をしていることが、2015年2月19日にサンミゲルから発表されました。

サンミゲルは、フィリピンのナンバーワンビールサンミゲルビールで有名な、不動産、金融、電力事業を展開するグループ企業ですが、2008年にBOCに出資しており、2011年時点で、87%の株式を取得しています。

その後、マレーシアのCommerce International Merchant Bankers(CIMB)へ約60%の株式売却が合意に至っていましたが、最終的に交渉が決裂した状態となっており、みずほ銀行が交渉しているとのことです。

政府系銀行UCPBの民営化が決定

フィリピン政府が、73.9%の株式を保有しているユナイテッド・ココナッツ・プランターズ・バンクUnited Coconut Planters Bank(UCPB)の株を売却することを決定しました。

政府として投資している150億ペソを回収する目的があり、株式の購入については、三菱東京UFJ銀行やサンミゲル、アメリカの投資会社を含め、12社が興味を示しています。

銀行名にココナッツが入っている通り、ココナッツ農家のために設立された政府系銀行なのですが、

株式売却に対して、ココナッツ農家から、

「ココナツ農家から徴収された 税金を元に資産を購入したもので、 政府は、信託形式で 資産を保有しているに過ぎず、 株式を売却する権利を持っていない。」

と裁判所に提訴があり、一時売却手続きがストップになっています。

フィリピン中央銀行(BSP)発表の資産額でのフィリピン国内銀行ランキングでは、UCPBは、12位、BOCは、17位外資系としては、Citiが11位、HSCBが13位 。

UCPBやBOCの株式を購入できると、現地での基盤を手にすることができます。

日本の大手メガバンクが、フィリピン市場に本格的に参入し、大きなシェアを獲得することで、滞在する日本人が、より快適に過ごせる環境が整えば良いなと考えています。

タイトルとURLをコピーしました