フィリピンでのコンビニ各社の展開

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2015年3月30日ローソン1号店が、フィリピンマニラで開店しました。

ローソンは、
フィリピンの小売大手ピュアゴールド(Puregold Price Club Inc)と
PGローソンを設立し、(PG Lawson Company Inc)

2015年度は、50店舗
2020年度までに500店舗
を展開するという計画を立てています。

中国、インドネシア、ハワイ、タイに続く5カ国目の出店となります。

ローソンの他に、日本で馴染みのあるミニストップ、ファミリーマート、セブン・イレブンもフィリピンで展開しています。

各コンビニの提携先と展開

・ミニストップ
2000年12月20日マニラで1号店を出店。2014年8月31日時点で、428店舗を展開しています。

ロビンソンズ・コンビニエンス・ストアーズ(Robinsons Convenience Stores Inc)が運営元となります。

日本の三菱商事と、ロビンソンリテールチェーン(Robinsons retail chain)との共同事業です。

・ファミリーマート
2013年4月にマニラで1号店を開店しています。

フィリピンファミリーマトCSVによる展開です。(Philippine FamilyMart CVS Inc)

伊藤忠商事とSAL CSV(Sial CVS Retails Inc)による共同事業です。

SAL CSVは、Ayala Land IncとRustan Groupの合弁企業です。

・セブン・イレブン
フィリピンのコンビニ業界でTOPの位置を築いています。1984年2月にケソン市で1号店を開店し、2014年末で、1287店舗を展開しています。

フィリピンセブン(Philippine Seven Corporation)が運営元ですが、フィリピンセブンの株式の52%は、

台湾でセブン・イレブンを2,700店舗運営している会社であるプレジデントチェーンストアー(President Chain Store Corporation of Taiwan)によって保有されています。(2015年3月31日現在)

ローソン    →ピュアゴールド(ルシオコー)
ミニストップ  →ロビンソンズ(ゴコンウェイファミリー)
ファミリーマート→アヤラとルスタングループ

と、各社は、フィリピン現地の有力企業と組み、セブン・イレブンを追いかける形となっています。

気になる小売大手のSM

ここで気になるのが、フィリピンの小売最大手であるシューマート(SM)です。

2014年に入り、グループ会社であるSM Investments Corpを通じて、

インドネシアのアルファマート(Alfamar)と提携し、コンビニの展開を開始し、フィリピン全土に2,500店舗を目処にしています。

シューマート(SM)世界有数の規模を誇る大型モールを展開しており、中型モールの展開は、ダブルドラゴン(DoubleDragon Properties Corp)と提携しています。

小規模圏、地域密着型のSMスーパーマーケットも展開しており、大・中・小商圏向けに加えて、アルファマートを出店していくことになります。

2014年4月での各コンビニのシェアは?

フィリピンセブン(Philippine Seven Corporation)が作成した2014年4月の年次報告書では、

フィリピンのコンビニ業界のシェアについて、

セブン・イレブン:1,009店舗 シェア47%
ミニストップ  :366店舗 シェア32%
ファミリーマート:32店舗 シェア1%
サークルK    :2店舗 シェア0%

という数字が掲載されています。

ファミリーマートは、他のコンビニに比べ、飲食スペースを充実させ、カツ丼、そば、サンドイッチなどフード類も豊富に取りそろえた形をとり、日本での展開に近いものとなっています。

この形が、フィリピンで、どのように受け入れられるか?

そして、アヤラとルスタングループによる大きなバックアップがあるので、

個人的には、ファミリーマートの展開に注目しています。

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