フィリピンのモバイル・インターネット事情

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2015年1月にローマ法王がフィリピンを訪問されました。

1月16日金曜日は、午前中携帯キャリアスマート(SMART)端末でのネット通信ができなくなり、18日日曜日には、メトロマニラ内での、サービス中断の可能性を知らせるSMSが届いていました。

カフェに移動し、ネット環境を確保でき事無きを得たのですが、台風などによる天気の乱れ以外による不通は、なかなか珍しいケースだと思います。そこで、フィリピンのインターネット環境についてです。

主要携帯電話キャリア3社

    1)スマート(SMART)
    SMARTはフィリピン通信最大手PLDTの子会社で携帯電話においてもシェアNo.1を誇っています。

    2)グローブ(GLOBE)
    GLOBEは不動産開発、大手ショッピングモールなどを運営する財閥アヤラグループ傘下で、SMARTにつぐシェアを持っています。

    3)サンセルラー(SUN CELLER)
    フィリピンNo.2のエアライン、セブパシフィックや大手ショッピングモールのロビンソンなどを持つ大財閥ゴゴンウェイ傘下の企業です。

この3社が大手で、ショッピングモールの中でも、店舗をよくみかけます。

プリペイドプランを比較

1)スマート(SMART)
 7日・無制限・299PHP 30日・無制限・995PHP

2)グローブ(GLOBE)
 3日・250MBまで・50PHP 30日・15Gまで・2,499PHP

3)サンセルラー(SUN CELLER)
 7日・無制限・220PHP 30日・無制限・899PHP

スマートとグローブは、LTEを利用したい場合には、4G・LTE対応のプリペイドSIMで、プランに申し込みことができますが、サンセルラーは、ポストペイドプランもしくは、専用の端末を購入する必要があるようです。

私の場合は、
スマートのLTE対応SIMを
・SamusungのGalaxy5s
・スマートのLTE対応Pocket Wifi
でそれぞれ利用しています。

通信量の制限により、金曜日・土曜日になると、突如通信できなくなることが数日間あるので、

スマートのLTE対応SIM2種類
・通常の電話などができるSIM
・ネット接続に特化したSIM
を購入して、

月単位で
・通常の電話などができるSIM

突如通信ができなくなった時に1日もしくは7日用に
・ネット接続に特化したSIM

を使用可能な体制にしています。

SIMカードは、香港やタイと同じく、パスポートなど本人確認書類の提出が不要で、空港・ショッピングモール・露店など様々な場所で購入が可能です。

日本のキャリアをフィリピンで利用する場合

日本のキャリア端末で、ローミングサービスを利用した場合フィリピンの接続先業者は、

・docomoでは、海外パケ・ホーダイ→3社
・auでは、海外ダブル定額→3社
・SoftBankでは、海外パケットし放題→サンセルラーとグローブの2社

となっています。

各サービスの費用は、

    docomoの海外パケ・ホーダイ
    →1日単位:1,980円(約25Mまで)から2,980円 事前申し込み不要

    auの海外ダブル定額
    →1日単位:1,980円(約25Mまで)から2,980円 事前申し込み不要

    SoftBankの海外パケットし放題
    →1日単位:1,980円(25Mまで)から2,980円 事前申し込み不要
    手動での接続先確認が必要

実際にご利用時は、詳細確認されることをオススメします。

日本のキャリア端末をフィリピンで使用し、インターネット接続するのは、高額になってしまいます。

フィリピン・マカティ付近のカフェのネット環境としては、スターバックス(Starbucks)は、たくさん店舗がありますが、フリーWifiが飛んでいる店舗は少ないです。

コーヒービーン&ティーリーフは、(The Coffee Bean & Tea Leaf))150PHP出してカードを購入すると、Wifiパスワードをもらうことができます。

毎日パスワードは変更されるので、数日滞在予定で、ネット環境をカフェで確保したい場合は、選択肢の1つになると思います。

東南アジアのインターネット接続スピードと価格

183211

「Akamai Technologies」が発表した2015年度第3四半期アジアの平均接続スピード

韓国:20.5Mbps
香港:15.8Mbps
日本:15.0Mbps
シンガポール:12.5Mbps
台湾:10.1Mbps
ニュージーランド:8.7Mbps
タイ:8.2Mbps
オーストラリア:7.8Mbps
スリランカ:5.1Mbps
マレーシア:4.9Mbps
中国:3.7Mbps
ベトナム:3.4Mbps
インドネシア:3.0Mbps
フィリピン:2.8Mbps

となっています。

固定回線の価格比較

2015年12月末時点で、

香港・PCCW
 100Mから300Mbps:498HKD(約7,700円)
 500Mbps:598HKD(約9,300円)
 1Gbps :698HKD(約10,800円)

日本・Yahoo!
 ADSL12Mbps:1,801円
 光1Gbps:5,750円(戸建て)

マレーシア・Telecom Malaysia
 30Mbps:179RM(約5,000円)

フィリピン・PLDT
 3Mbps:999PHP(約2,550円)
 5Mbps:1,995PHP(約5,000円)
 8Mbps:3,000PHP(約7,660円)

日本がコストパフォーマンスがよく、フィリピンが悪いということになります。

日本でもそうですが海外でインターネット回線を契約する場合、サービス提供範囲かどうかがネックとなるので、家を借りたり、購入する前に、しっかり確認しておく必要があります。

Makati | Makati Buildings | John Ong | Flickr
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