フィリピンの証券口座開設とパフォーマンス

アーカイブ

フィリピンの証券会社COL Financialに口座開設完了。

証券会社は、フィリピン証券取引所があるオルディガス地区にあります。オルティガスは、マカティから約6キロ、北に位置しており、金融機関やサンミゲルなど優良企業の本社、シャングリラホテルや、SMメガモールなどがある地区。

証券口座の種類

STARTER:Minimum Investment:5,000PHP
PLUS:Minimum Investment:25,000PHP
PREMIUM:Minimum Investment:1 MillionPHP

の3種類になる

預入金基準の他に、

・Javaチャートが即時更新されるか
・市場のデータが即時更新されるか
・取引担当者がつくか

などに違いがある

今回は、PLUS 25,000PHPの口座を開設した

申し込み時に必要な書類

居住外国人:
・写真・署名が掲載されている有効期限内の身分証明書
・フィリピンで有効な身分証明書(ACRもしくは労働許可証)
・公共料金の請求書・領収書(3ヶ月以内)

非居住外国人:
・パスポートのコピー
・収入証明書
・公共料金の請求書・領収書(3ヶ月以内)

リタイアメントビザのSRRVで開設する場合には、SRRVカード表裏コピーの提出必要。

コンドミニアムなど賃貸で居住している場合には、公共料金の請求書・領収書に、自分の氏名が掲載されていない場合がある。その場合には、住所と氏名が明記された銀行残高証明書などを利用することが可能。

TINナンバーは必要

口座開設申請書には、氏名・住所・連絡先・資産状況・投資スタンス・銀行口座などの他に、TIN、SSSもしくはGSIS番号を記入する欄がある

TIN番号は、Taxpayer Identification Number納税者番号のことで、フィリピン現地での登録が必要になる。

外国人がメトロマニラで取得する場合は、ケソン市のBIR本庁まで行く必要あり。(*外国人の申請は、本庁のみ受付です。)

持参するのは、
・パスポート写真ページのコピー
・BIR新規登録申請フォーム(記入済み原本とそのコピー)
です。

BIR新規登録申請フォームは、
証券会社のサイトにPDF形式で掲載されている。

SSS番号は、Social Security System No.
GSIS番号は、Government Service Insurance System No.

フィリピンの社会保障制度の加入番号で、フィリピン企業で勤務している、もしくは給料をもらっているなどの場合は、加入が必要となる制度。退職者でも希望する場合には、加入が可能です。証券口座を開設する際は、SSS番号を保有していなくても問題ない。

必要書類を揃えてスキャンデータを送付

必要書類を全て揃えて、スキャンデータを担当者にメールに添付して提出する。

担当者で確認後、書類原本を担当者宛に送付すると、受付番号が発行されて、初回入金という流れになる。

証券ブロカーの銘柄リストと市場平均連動ETF

生涯収入5億円倶楽部として注目しているフィリピン株。

2015年に入り、20回以上市場最高値を更新しているフィリピン証券市場インデックスだが、証券ブローカーが2014年12月31日時点で推奨している銘柄リストとしては、Symbolとして下記が挙げられている。

    ALI、BPI、MWC、SMPH、TEL、AC、AP、BDO、DMC、
    EDC、ICT、MBT、MPI、SM、URC、RLC、GTCAP、FMETF

証券ブローカーが実際に取引をしてたパフォーマンスについては、

    ALI 2008年8月1日から運用で、リターン135% 年平均26.4%
    BPI 2008年8月1日から運用で、リターン79% 年平均18%
    MWC 2008年8月1日から運用で、リターン61% 年平均14.6%
    SMPH 2008年8月1日から運用で、リターン79% 年平均18.0%
    TEL 2008年8月1日から運用で、リターン40% 年平均10.3%
    AC  2011年3月1日から運用で、リターン56% 年平均23.6%
    AP  2011年3月1日から運用で、リターン35% 年平均15.8%
    BDO 2011年3月1日から運用で、リターン65% 年平均27%
    DMC 2011年3月1日から運用で、リターン60% 年平均25%
    EDC 2011年3月1日から運用で、リターン38% 年平均17%
    ICT 2011年3月1日から運用で、リターン61% 年平均25.3%
    MBT 2011年3月1日から運用で、リターン20% 年平均9.6%
    MPI 2011年3月1日から運用で、リターン9%  年平均4.3%
    SM  2011年3月1日から運用で、リターン37% 年平均16.6%
    URC 2011年3月1日から運用で、リターン181% 年平均58.8%
    RLC 2008年8月1日から運用で、リターン143% 年平均27.5%
    GTCAP 2012年5月1日から運用で、リターン45% 年平均29.1%
    FMETF 2014年1月1日から運用で、リターン8%

という数字になっている。

フィリピン証券取引所(Philippine Stock Exchange)に上場している銘柄数は

フィリピン証券取引所(Philippine Stock Exchange)に上場されている銘柄は、300を超えており、(2015年3月25日現在で305銘柄)インデックスとして採用されているのは、30銘柄になる。

インデックスに採用されている30銘柄は、

    Ayala Corporation(AC)
    Aboitiz Equity Ventures, Inc.(AEV)
    Alliance Global Group, Inc.(AGI)
    Ayala Land, Inc. (ALI)
    Aboitiz Power Corporation(AP)
    BDO Unibank, Inc. (BDO)
    Bloomberry Resorts Corporation(BLOOM)
    Bank of the Philippine Islands(BPI)
    DMCI Holdings, Inc.(DMC)
    Energy Development Corporation(EDC)
    Emperador Inc.(EMP)
    First Gen Corporation(FGEN)
    Globe Telecom, Inc.(GLO)
    GT Capital Holdings, Inc.(GTCAP)
    International Container Terminal Services, Inc.(ICT)
    Jollibee Foods Corporation(JFC)
    JG Summit Holdings, Inc.(JGS)
    LT Group, Inc.(LTG)
    Marsteel Consolidated, Inc.(MC)
    Megaworld Corporation(MEG)
    Manila Electric Company(MER)
    Metro Pacific Investments Corporation(MPI)
    Petron Corporation(PCOR)
    Robinsons Land Corporation(RLC)
    Semirara Mining and Power Corporation(SCC)
    SM Investments Corporation(SM)
    San Miguel Corporation(SMC)
    SM Prime Holdings, Inc.(SMPH)
    Philippine Long Distance Telephone Company(TEL)
    Universal Robina Corporation(URC)

(PSE=Philippine Stock Exchangeのサイトより引用)

証券会社が初心者銘柄として推奨されているものの中で、インデックス30銘柄に採用されていないのは、

  • First Metro Philippine Equity Exchange Traded Fund, Inc.(FMETF)
  • Manila Water Company, Inc.(MWC)
  • FMETFは、ETFで、PSEインデックスと同じパフォーマンスを目指しているもの。個別銘柄ということであれば、MWCになる。インフラ(水道)銘柄なので、値動きが比較的安定したものになっている。大きなリターンを期待することはできないが、安定して、着実に伸びていくことが予想される銘柄となる。

    FMETF(FMETF)

    First Metro Philippine Equity Exchange Traded Fund, Inc.

    インデックス30銘柄(PSEi)に分散投資しているもので、分散されている割合もかなり酷似したものとなっている。フィリピン株式市場の成長がそのまま反映される形のETFになっているので、これから市場が伸びると考えていて、個別銘柄の取引をするよりは、分散投資をしたいと考えている場合は、適した銘柄となっている。 フィリピン市場に唯一上場している、ETF-EQUITYである。2013年12月2日設定。

    1株130.0PHP、10株単位で取引が可能で、過去のパフォオーマンスは、

    1ヶ月:4.08% 3ヶ月:11.28% 1年:26.65% 
    (2015年3月末現在)となっている。

    フィリピンのファンドハウスを通じて購入可能な投資信託

    フィリピンでは、銀行が取り扱っている投資信託、Unit Investment Trust Fund(UITF)とは別に、ファンドハウスを通じて購入することができる投資信託(Mutual Fund)がある。

    投資信託(Mutual Fund)は、投資家から集めたお金をとりまとめて、運用の専門家であるファンドマネージャーを通して、通貨、債券、株式などに投資・運用する商品で、その運用の結果に基づいて、それぞれの投資家の投資額に応じ、収益が分配される仕組みの商品である。

    投資信託(Mutual Fund)には、大きく4つの分類することができる。投資対象が通貨なのか、債券なのか、株式なのか、それとも、バランスを取っているものか。投資対象によって、当然収益は異なってくるが、投資家として知っておくべきことは、それぞれの投資対象によって、適した投資目安期間があるということだ。

    投資信託(Mutual Fund)に取り組む際の7つのチェック項目

      1)これから何年後にリタイアを考えているか?
      2)3年以上の長期で投資できるのは、資産の何%か?
      3)投資商品の現金化はいつを予定しているか?(1年以内など)
      4)投資スタンスはどのようなものか?(短・中・長期)
      5)投資に対する知識はあるか?
      6)これまで何年投資しているか?
      7)どのような投資商品について知識があるか?(様々な金融商品)

    1年以内、1年から3年、3年以上、5年以上の投資に適しているのは、どの投資信託か?を確認し、取り組んでいくことになる。

    ちなみに、

    通貨市場(Money Market Funds):1年以内
    債券(Bond Funds)    :1年から3年以内
    バランス(Balanced Funds):3年以上
    株式(Equity Funds)   :5年以上

    というのが目安になっている。

    投資信託の知っておかなければならないデメリット

  • PDIC(Philippine Deposit Insurance Corporation)の保護対象外
  • リターンが保証されていない
  • 各投資信託によって、投資対象期間が異なる
  • の3つが挙げられる。

    銀行預金などの場合には、PDICによりPHP50万までが保護されるが、投資信託やUTIFなどは、対象とならない。また、年間5%など、利回りが保証されずに、あくまでも運用結果によるので、積極的に運用する商品カテゴリという認識が必要となる。また、投資する先により、投資に適しているとされる期間が異なるので、事前の確認が欠かせない。

    フィリピン投資信託のファンドハウス

    フィリピンの証券ブローカーを通じて、購入することが可能なファンドハウスの一部として、

  • Sun Life Financial
  • Phil Equity
  • ATR KIMENG ASSET MANAGEMENT
  • ALFM FAMILY OF FUNDS
  • First Metro Asset Management Inc
  • PHILAM ASSET management INC
  • が挙げられる。ALFMは、BPIグループ、First Metroは、Metroバンクグループになる。

    フィリピン投資信託のパフォーマンスは?

    現状で、投資信託のパフォーマスはどうなっているのか?一部のデータを見てみると、

      Philequity Fund(1994年2月21日設定)
      1年:22.85%、3年:18.09%、5年:23.97%
      (2015年2月分の資料より)

      First Metro Save and Learn Equity Fund(2005年9月6日設定)
      1年:12.42%、3年:9.07%、5年:19.75%
      (2015年4月17日付の資料より)

      Sun life Prosperity Equity Fund(2000年4月5日設定)
      1年:18.4%、3年:14.03%、5年:25.14%
      (2015年3月31日付の資料より)

    となっている。

    フィリピン証券市場のインデックスPSE iは、1年:21.65%、3年:17.22%、5年:20.49% (Philequity Fund資料より)となっており、フィリピン証券市場が伸びているので、株式をメインとした(Equity Funds)は、5年で平均20%近くのパフォーマンスになっている。

    PSE iに連動した形の上場投資信託=ETFである、FMETFは、1年で、16.36%となっている。

    ETFを購入するか、投資信託を購入するかは、投資先銘柄と割合と手数料面を比較検討し、決定することになる。

    フィリピン株式市場の下落と今後

    フィリピン株式市場のインデックスPSEiの下げが続いています。

    2015年4月10日に市場最高値:8,127.48PHPを付けたのちに、
    続落して、2015年6月12日には、7,503.72PHPをつけた。

    7,500PHPは、2015年1月中旬の基準になる。

    過去の値からすると、まだ高値圏ということができますが、2ヶ月で、約600PHP下落した。

    これまでのフィリピン株式市場

    2013年5月17日に、7,279.87PHPを付けていたが、

    その後、6,000PHP台へ続落し、

    2013年12月13日には、5,767,13PHPへ。

    再び7,000台を回復したのは、2014年8月15日。

    そこから順調に伸びてきて、2015年4月10日:8,127.48PHPの史上最高値となっている。

    ポイントとなる数字だけを見ると、

    2012年1月6日 :4,483.36PHP
    2013年5月17日 :7,279.87PHP
    2013年12月13日:5,767,13PHP
    2014年8月15日 :7,008.51PHP
    2015年4月10日 :8,127.48PHP(史上最高値)
    2015年6月12日 :7,503.72PHP

    2014年8月15日以降は、7,000PHPを下回っていない。

    けれど、
    2013年5月17日以降、再び7,000PHP台を回復するのに、
    2014年8月15日まで、約1年3ヶ月かかっている。

    市場を取り巻く環境は、その時々で異なりますが、
    今回PSEiの下落は、

    2015年6月5日に発表されたアメリカの雇用統計の大幅改善から、ニューヨーク債券市場は、連邦準備制度理事会(FRB)が、年内に利上げに踏みきるという見方が強まり、長期金利は一時、約8か月ぶりの高い水準となる2.43%台をつけました。この影響を受けて、外国人による売りが殺到したのが1つの要因とみられている。

    一時、8,100ペソを超えていたが、7,400ペソを割り込み、7,300ペソ台に突入している。

    2013年のQE3縮小問題の際と同様で、外国人が手仕舞いにより、下落しています。2013年に、7,000PHP台を回復するのに、1年3ヶ月かかっているところをみると、

    今回は、2015年4月から2015年4月付近までは、上昇は落ち着いて、しばらくは、7,000PHP台をいったりきたりの相場になるかもしれない。

    長期的には、10,000PHP台到達と、成長することは間違いないと考えるが・・・。

    フィリピン株、一時取引停止に

    中国の人民元切り下げを発端とした世界市場での大きな動き。

    2015年8月24日は、
    ・東京証券取引所895円安 2年3ヶ月ぶり
    ・上海株式相場8.49%下落 8年6ヶ月ぶり
    ・NY株式市場1,000ドル安

    東京証券取引所1部では、99%以上の取引銘柄が値下がりし、時価総額32兆円が吹き飛んだ。

    商品先物相場、新興国通貨から資金が引き上げられ、より安全な資産を求め、国債や現物資産の金などの買いも優勢となり、安定した通貨とされる日本円買いが進み、日本円が一時1ドル=116円まで急騰した。

    フィリピンでも相場が急落

    フィリピン株式市場のインデックスPSEi約7年ぶりの大幅安となり、取引が一時停止されました。証券取引所の介入で停止されたのか?と推測されましたが、フィリピン証券取引所の会長は、「システムのインターフェイスに問題があった」と説明した。

    2015年8月21日金曜日前日比マイナス6.7%2008年10月以来となる大幅下落で、6,971.01PHPで終了し、2015年4月の高値8,136ペソから比べると17%下落となり、8月25日火曜日は、6,621.26PHPで始まりました。

    PSEiの6年半の上昇トレンドの中で、重要なサポートラインである7,272PHPと6,950PHPを割り込み、次のサポートラインとして、6,600PHPと6,500PHPになっている。

    証券会社の担当者からは、「信用取引を使わずに、 現金での取引をして、 一括ではなく、 6ヶ月に分散して 一定額買いましていくのがよい」というアドバイスが出ている。

    PSEi連動のETFの価格

    First Metro Philippine Equity Exchange Traded Fund, Inc.(FMETF)2013年12月2日設定されたインンデックス30銘柄(PSEi)に分散投資しているETF。
    2015年3月末時点は、1ヶ月:4.08% 3ヶ月:11.28% 1年:26.65%というパフォーマンスになっていた。

    フィリピン株式市場の変動がそのまま反映される形になるので、8月21日:118.70PHP8月24日:110.00PHP過去のチャートでは現れていなかった急落となりました。

    2015年4月の最高値132.00PHPからみると、約17%マイナスになっており、110.00PHPは、2014年6月頃の水準で、最安値は、2013年12月20日の94.50PHPなので、どのタイミングで購入するのが良いのか。

    市場が一時取引できなくなるという事態の中、外国人投資家が売りの姿勢になっており、資金を投入するタイミングを決定するのは、かなり難しいと感じている。

    タイトルとURLをコピーしました