安易に独立起業してはいけない

サラリーマンのキャッシュフローと資産分散

現役サラリーマンは、生活の糧を全て会社に握られた状態で、会社からの辞令や指示に従うことになる。

理不尽な上司からの命令や、業務に対する正当な評価がもらえないなど、怒りに震えることもあるし、

いつ給料が減らされるかわからない。いつ会社をクビにされるかわからないと、恐れを感じることもある。

その感情に押し流されるままに、

「いっそのこと、独立起業して自分でやってみよう!」

と一度は考えたことがあるだろう。

けれども、安易に独立起業してはいけない。

いくら現役サラリーマンとして、トップセールスの記録を持っていたとしても、それは、会社という後ろ盾があったから叩き出せた成績であって、個人としては、会社の歯車の1つとして優秀だったに過ぎない。

・現役サラリーマンとして成功すること
・ビジネスと投資で自力で稼ぐこと

この2つは、全く別モノなのだ。

この違いに気づかずに、独立起業してしまうと、企業生存率の通りに、倒産することになる。

会社を勢いよく飛び出していいのは、自力で稼げる利益額が、給料の額を超えるのが最低限。

そして、もっとそこに、自分の時間と労力を投入すれば、更に稼ぐ額が上がっていく。

・・・そんな試算がたった時だけ。

そうでなければ、現役サラリーマンとして、会社に勤め続けなければならない。

といっても、現役サラリーマンは、悪いことばかりではない。

福利厚生、年金、有給やボーナスがあり、さらには、毎月一定額が、自動的に銀行口座に振り込まれてくるという大きなメリットがある。

このメリットを最大限に利用する形で、新たな収入の流れを作るべく、副業や投資案件に臨むのが賢明なのだ。

副業・投資案件の可能性

「副業で月収アップしませんか?」

「簡単登録で、毎月3万円のお小遣い」

「円安バブルで稼ぐ方法」

など様々なキャッチコピーで、甘い言葉を並べた案内文が日々メールBOXに飛び込んでくる。

巷に溢れかえる、高額有料の情報を購入し、稼げるようになったメンバー、稼ぎ続けることができるメンバーは、一体どれくらいの割合で存在するのだろうか?

購入ボタンをクリックする時が、

「やるぞ」

という気持ちの最高潮で、いざノウハウを手にした時には、その気持はどこへやら・・・。

今日は疲れたから、明日やればいいさ・・・。

睡眠の誘惑に負けて、ベッドに直行する日々を繰り返すことになる。

そもそも、

「稼ぐ方法を教えます!私のようにお金持ちになりたければ、その通りにやりなさい!」と、

インターネット上で商売をしている方々で、5年間生き残っている方々は、一体どれくらいの割合で存在するだろうか?

手軽に始めることができるインターネットビジネスは、自分を律する心を持ち、真剣に取り組まない限り、他のプレーヤーに勝つことができないし、たとえ勝つことができても、流行り廃りのスピードが早く、過酷な生存競争に巻き込まれ、生き残ることが困難なのである。

これは、投資案件のお話でも同じことで、信頼のおける人からの紹介で、利回り年間50%の投資案件のお話が、回ってきたとする。

この時に、年間50%なので、

「100万円投資すれば、年50万円のリターンがある」

と計算してはいけない。

冷静になって、投資先の事業の生存率を、計算に入れなければならない。

事業が上手く行った場合の
期待利回り50%×事業の5年生存率10%=実際の期待利回り5%

実際の期待利回りは、たった5%という計算になる。

企業・事業の生存率を、理解しておかなければ、いつまで経っても期待通りの投資案件や副業に巡り会えないし、資金を増やせないことになる。

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