現役サラリーマンの年収と支出の真実

サラリーマンのキャッシュフローと資産分散

先日、日本で、とあるミーティングに向かうため8時30分に横須賀線に乗ったのだが、改めてビックリしてしまった。

日本で通勤満員電車を現役サラリーマン時代に経験していたけれど、

「こんな辛い電車の中を毎日通わないといけないのか。。。」

前後左右に、知らないおじさんと肌を密着させながら、

電車が左右に揺れては、バックが当たったり、肘が当たったりして、

嫌な顔をされるとても特殊な環境・・・

通勤ラッシュを乗り越えて、やっと辿り着いた会社では、嫌な人たちの顔を見ながら、日々、ワクワクしない業務を強いられることになる。

本来、知らない人同士が会話をするのに適切な距離は、大体「1.2から2メートル」。

夫婦や恋人など、母子など、ごく親しい人に対して、許される距離は15センチメートル。

1.2メートルの防衛戦を突破され、幼い子どもと母親、ラブラブモード中の恋人・夫婦にのみ許されるはずの、「15センチの神聖な領域」にまで、

「見知らぬ他人」たちが、理不尽かつ一方的に次から次へと侵略してくる。

いや、侵略どころか、愛し合う男女や、生まれたての乳児と母親の如く完全「密着状態」である。

この「満員電車」の状態を心拍数、血圧の面から計測をするならば、「臨戦態勢の戦闘員」などに比べても、非常に高い数値をカウントしてしまうようだ。

その状態は、非常にイライラしやすく、怒りっぽくなってしまい、非常に危険な状態になってしまう。

敵か味方かも分からない見知らぬ他人・・・。

高度成長期から続き、ある意味日本の「常識」となっている現役サラリーマン生活を多くの人たちが、会社帰りの居酒屋で顔を赤らめ愚痴をこぼしたり、満員電車で隣の人のかばんがぶつかり、「チッ」と舌打ちしながらも。

来る日も来る日も、過酷な日々を繰り返して、手にできる報酬は・・・

平成27年9月に国税庁が発表した「平成26年分「民間給与実態統計調査」によると、

1年を通じて勤務した給与所得者の
1人当たりの平均給与は、 415 万円(対前年比 0.3% 増)

男女別にみると、

男性 514 万円(同 0.6%増)
女性 272 万円(同 0.3% 増)

果たしてこの数字が多いと見るのか、少ないと見るのか・・・

中途半端に心地好いシステムの中で、わざわざ、それ以上の危険やリスクをおかしてまで、外の世界に飛び出す意味も見いだせず。生かされことに浸っている。

将来の経済的な不安を漠然とはもちながらも、動物や他の人間との殺し合いの存在しない、日常的な死とは無縁な生きることに困らなくなったがために、本来僕たち人類に備わっていた、生存のための回路の大多数が機能停止。

考えられない。
立ち上がれない。
動けない。

ただただ同じ毎日を、疑問を持たずに繰り返している。

子育てにかかる費用と生活費の統計結果

生活していく上で、どれだけのお金が必要なのか?

・子供の成長に必要なお金
・毎月の生活に必要なお金

これらの統計結果を見ていくと。。。

幼稚園から高校までの費用

文部科学省が、平成26年1月10日に発表した、

「平成24年度「子供の学習費調査」の結果について」

によると、

幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間について、
各学年ごとの学校教育費、学校給食費、学校外活動費を合計した数字は、

    幼稚園:公立、小学校:公立、中学校:公立、高等学校:公立=500万円
    幼稚園:私立、小学校:公立、中学校:公立、高等学校:公立=580万円
    幼稚園:公立、小学校:公立、中学校:公立、高等学校:私立=673円
    幼稚園:私立、小学校:公立、中学校:公立、高等学校:私立=753万円
    幼稚園:私立、小学校:公立、中学校:私立、高等学校:私立=1,007万円
    幼稚園:私立、小学校:私立、中学校:私立、高等学校:私立=1,677万円

    すべて公立に通った場合では、
    約500万円

    すべて私立に通った場合では、
    約1,677万円

とされている。

大学の入学費用と在学費用

日本政策金融公庫が平成27年2月20日に発表した「教育費負担の実態調査結果」

    私立短大:78.2万円+284.4万円=362.6万円
    国公立大学:83.2万円+428万円=511.2万円
    私立大学文系:104.3万円+588万円=692.3万円
    私立大学理系:109.9万円+677.6万円=787.5万円

なので、

幼稚園から大学まで、
全て国公立の学校に通って、約1,000万円
全て私立の学校にかよって、約2,464万円

という計算になる。

生活費についての統計結果

総務省統計局が、平成27年11月27日に発表した「家計調査報告(2人以上の世帯)」では、

    平均消費支出が、282,401円

    食料:72,573円
    住居:19,543円
    水道・高熱;18,191円
    家具・家事用品:10,180円
    被服及び履物:11,468円
    保健医療:13,118円
    交通・通信:39,253円
    教育:12,805円(授業料・補助教育費など)
    教養娯楽:27,590円
    その他:57,681円(仕送り金、諸雑費など)

ここから単純に、
教育費:12,805円
を差し引くと、269,596円となる。

・子供の教育費用
・生活費
・給与

それぞれの数字からざっくり計算すると、

23歳から62歳までの40年間で、
年収514万円だとすると、

生涯賃金:2億560万円
生活費 :1億2,940万円
残り  :7,620万円

子供1人を大学まで通わせると、

7,620万円ー学費
=残り5,156万円から6,620万円

となる。

統計ベースの数字だけれど、今の現役サラリーマンの現実なのだ。

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