イーサリアムベースで、トークンを発行したICOが、トークンの最初の上場先として選ぶ1つの取引所が、DEXであるEtherDeltaです。
EtherDeltaは、分散型取引所、DEX（Decentralized EXchange）です。
Decentralized＝分権化された
反対語は、Centralized＝集中化された です。
運営元がいない、もしくは、運営元がいるけれど、各顧客の資産にはアクセスできない、仮想通貨/暗号通貨を取引できる場所が、DEXです。
各顧客は、資産＝仮想通貨/暗号通貨の秘密鍵を自分で管理した上で、取引のためだけに、DEXを利用するのです。
DEXでは、取引がブロックチェーンに全て記録されるので、取引履歴や資産を確認でき、仮想通貨/暗号通貨を売却するまでは、各顧客の管理の元、保有することができるのです。
仮想通貨/暗号通貨を送金したい場合、中央集権型取引所では、担当者の目視などによって、数日待たされるケースがありますが、DEXでは、そういった作業がないため、24時間365日自由に仮想通貨/暗号通貨を送金できます。
現時点でのDEXのデメリットは・・・
・法定通貨で仮想通貨/暗号通貨を購入することはできません。
・新しく設立されたものなので、ユーザーと取引量が少なく、中央集権型取引所に比べると、取引環境が不利であるケースがあります。
・取引手数料が高く設定されているケースがあります。
・DEXの基軸通貨となるのは、DEXの上の通貨もしくは独自の通貨です。
EtherDeltaは、イーサリアム（ETH）ベースなので、イーサリアムをベースとしたトークンのみが上場します。2018年8月上旬時点で、900種類以上のアルトコインが上場しています。
他のプラットフォームである、Omni、NEO、Ardor、Bitshares、NEM、Waves、Qtum、Stellar、Counterparty、Ubiqなどのトークンは上場していません。
最初の上場先となるので、ICOでハードキャップを達成して、売り切れになったトークンであれば、価格の上昇が期待できます。一方で、ソフトキャップを達成してものの、ICO終了日までにハードキャップを達成できずに、誰でも購入できたという状況だった場合には、EtherDeltaに上場しても、価格上昇は期待できないと言えます。
EtherDeltaでアカウントを準備する
右上のメニューで、「New Account」をクリックすると、イーサリアムアドレスとバックアップ用のプライベートキーが表示されます。
プライベートキーについては、厳重に管理して、他人に知られないようにしなければなりません。
これで、EtherDeltaのアカウント作成は完了になります。
取引するためには、EtherDeltaのイーサリアムアドレスに、取引所もしくはウォレットからイーサリアムやイーサリアムベースの他のアルトコインを送付することになります。
MetaMaskをEtherDeltaに連携する
MetaMaskという、ブラウザでEthereum dAppを実行することができますソフトがあります。
Chromもしくは、Braveのエクステンションで、ブラウザにインストールすることで、利用が可能になります。
1）
Chromエクステンションをダウンロードして、MetaMaskを開きます。
2）
パスワードを入力し、利用規約などに同意して、秘密のバックアップフレーズを確認します。
3）
ウォレット情報を確認します。
MetaMaskで分散型アプリケーションを使用するためには、このウォレットにEtherが必要になります。
4）
MetaMaskでの設定終了後、EtherDeltaにログインして、ウォレット情報に、MetaMaskのウォレットが追加されているのを確認します。
これで、MetaMaskとEtherDeltaに連携が完了になります。
EtherDeltaへの上場方法
How to list a token:
Any Ethereum-based token can be imported as a custom token and start trading on EtherDelta, without permission.
2. To appear on the list of official tokens, the token owner/creator should PM me with the following information:
a. Token address (code should be verified on Etherscan)
b. Official Web site (the token address should appear on the official Web site for verification)
c. Paragraph description of the token.
特に費用などについての記述はなく、独自トークンをEtherDeltaに上場するためには、管理者への連絡のみとなっています。
中央集権型の取引所への上場は、手数料＋独自トークンを納めるように要求されるので、プロジェクトに資金がない場合には、難しいです。そのため、まずは、独自トークンの需要と供給を知るために、EtherDeltaへの上場を選択する、イーサリアムベースで独自トークンを発行したプロジェクトが多いです。
ただ、2018年1月に新しい上場基準を発表したようですが、そのページは削除されています。
EtherDelta Listing Policy Announcement – Terry Liu – Medium
