仮想通貨/暗号通貨投資家保有すべき銀行口座は?

「億り人」のための出口戦略

海外リタイアメントを考えている仮想通貨/暗号通貨投資家が、保有すべきなのは、どこの銀行口座でしょうか?

最有力なのが、HSBCのプレミア(Premier)口座です。

海外の国々を行き来することが多いだろう仮想通貨/暗号通貨投資家にとって、使いやすい銀行の口座はなくてはならないものです。

以前は、各国・地域では、旅行者でも銀行口座の開設が可能なケースが多かったのですが、現在は、長期滞在可能な査証(ビザ)がなければ、口座が開設できない環境になってきています。

アメリカで多発テロが発生するなど、テロを行う組織の資金源を特定、国際的にお金の流れを把握するといった理由などで、顧客情報の確認(KYC:Know Your Customer)が徹底されるようになっています。

身元がよく分からない顧客を相手にしていると、何か問題が発生した際に、金融当局からの指導が入る可能性があり、サービスを提供する上で、障害になる可能性があるため、住所、収入源などを含め、厳しく確認しています。

1つの国・地域を拠点にし、他の国・地域にもよく渡航する、もしくは、拠点を複数カ国・地域に設ける上で重要になるのは、利便性です。

例えば、A国とB国に年間半分ずつ滞在する場合。

A国・B国それぞれで、銀行口座を開設します。

両方の口座内に十分な資金があれば問題ないですが、予期せぬ出費があり、片方の口座、A国の口座で残高が不足してしまうと・・・

B国からA国へ送金する必要が出てきます。

その際、気をつけなければならないのが、

・国外送金の制限
・インターネットバンキングの暗証番号

です。

窓口を訪問すれば、国外送金できるが、インターネットバンキングではできないという銀行が多くあります。

日本でも、事前に登録していなければできなかったり、窓口で本人確認をしなければ、送金できなかったりします。

新興国では、自国通貨の国外への流出を制限する目的で、規制されているのです。

また、インターネットバンキングを利用する上で、携帯電話のSMSに取引パスワードが送られてくるケースがあります。

どこの国でも受信できる番号であれば問題ないですが、プリペイド式のSIMカードを利用している場合は、受信できない可能性が高いです。受信できない=インターネットバンキングを利用できないということになります。

お金はあるのに、国外に送れなければ、お金がないのと同じです。

・インターネットバンキングでの国外送金
・インターネットバンキングのためのトークン発行

この2つは、口座を利用する上で、欠かせない要素になるのです。

さらに、

・クレジットカードが発行できる
・投資商品が購入できる

ということも必要になります。

では、これらの問題をクリアしている銀行はどこなのか?

最有力が、HSBCなのです。

    HSBCは・・・
    Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limitedヨーロッパ、インド、中国間の貿易拡大の資金調達のために1865年設立。現在は、70以上の国・地域に、4,000以上のオフィスを展開し、顧客は、3,700万人以上になる。S&P Global Intelligenceが発表した、資産別の世界銀行ランキングでは・・・7位:2兆3,700億米ドル

HSBCでは、最低預け入れ金の規定により、口座のグレードが分かれているのですが、中でも最上位のプレミア(Premier)口座を開設すると・・・

・専任の担当者がつく
・クレジットカードが作成できる
・支店の専用ラウンジでコーヒーが飲める
・他国のPremier口座を預入金なしで開設できる
・両替で優遇レートが適用される
・自分のPremier口座内での送金は手数料がかからない

といったメリットがあります。

複数カ国・地域に滞在する上で、

・他国のPremier口座を預入金なしで開設できる
・自分のPremier口座内での送金手数料がかからない

のは、とても大きなメリットです。

インターネットバンキングで、グローバルビュー(Global View)という機能を使うことで、各国の口座を一覧で確認、送金できるのです。

ただ、外貨規制がかかっている国・地域の口座では、一部通貨の送金に制限があるので、開設する際によくよく確認しておく必要があります。

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    HSBC Premierが展開されている国は・・・・アルゼンチン、オーストラリア、バーレーン、バミューダ、カナダ、中国、エジプト、フランス、ギリシャ、ガーンジー諸島、香港、(Expat)、インド、インドネシア、ジャージー、マカオ、マレーシア、マルタ、メキシコ、ニュージーランド、オマーン、フィリピン、カタール、サウジアラビア、シンガポール、スリランカ、台湾、トルコ、UAE、イギリス、アメリカ、ベトナムです。

日本とタイからは撤退していて、ブルネイ、レバノンなどがリストから消えています。

プレミア(Premier)口座を開設して、手数料なしで口座を維持するための基準として、最低預入金額が設けられています。

カレンダーでの1ヶ月における
・全ての預金口座の残高
・全ての投資と保険商品の市場価格の合計金額ベース
が基準となります。

この最低預入金額は、国・地域によって異なっています。

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(*HSBC Premier各国公式サイトより 2018年7月上旬時点)

国によっては、最低預け入れという条件ではなく、不動産ローンの利用、毎月の給料受け取り口座指定といった条件のケースもあります。(シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランドなど)

金額が多い国、少ない国がありますが、1つの国・地域のプレミア(Premier)口座を拠点=ホームアカウント(Home Account )にすることで、他の国・地域では、預入金の基準なしで、プレミア(Premier)口座を開けます。

(口座を開いて、全く活用していないようであれば、自動的に閉鎖になるケースがあります。詳しくは、口座開設時に確認しておく必要があります。)

また、口座開設時に、納税者番号などの確認が入るケースがあるので、非居住者になった後に口座開設をするのであれば、拠点とする国・地域で、納税に関する情報を確認して、必要であれば、番号などを取得しておく必要があります。

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