2018年1月16日から17日にかけて、暴落が発生しましたが、ビットコインよりも下げなかったアルトコインがありました。
これらのアルトコインを知り、値動きを見ておくことで、ビットコインよりパフォーマンスが期待できるアルトコインの特徴が分かると考え、検証することにしました。
ここでは、対米ドル価格ベースでの数字を追っています。
・パフォーマンスが良かった10のアルトコイン
・各アルトコインの価格変動
・大化けアルトコインの特徴
・2次アルトコインブームでの価格上昇の順番
・時価総額ランキングと24時間取引量一覧
ビットコインよりも下げなかったアルトコインの抽出
2018年1月16日・1月17日のCryptocurrency Market Capitalizations(CMC)のリスト時価総額400位以内ベースで、
・ビットコインよりも下げなかったアルトコインの抽出
・ビットコインに比べて暴落以前の価格推移の確認
をしてみました。
*CMCのサイトを見たタイミングで保存したデータベースですので、予めご了承ください。
ビットコインの対米ドル価格変動
1月16日:24時間 →マイナス14.14%、7日間 →マイナス20.66%を基準
1月17日:24時間→ マイナス20.55%、7日間→ マイナス26.83%を基準
をベースになります。
16日、17日で共に24時間、7日間ビットコインの価格変動よりもパフォーマンスが良かったのは・・・
Cryptonex(CNX)、XPlay(XPA)、Skycoin(SKY)、Lykke(LKK)、E-coin(ECN)、Ormeus Coin(ORME)、Hush(HUSH)、Oxycoin(OXY)、Pirl(PIRL)、Unobtanium(UNO)
の10のアルトコインでした。
暴落時は、「法定通貨が強いターン」なので、法定通貨にペッグされているTether(USDT)、bitUSD(BITUSD)、bitCNY(BITCNY)は除きます。
*アルトコインブームの終了が分かるなら、無理せずこの3つのような法定通貨にペッグされたアルトコインに逃げるのも1つの方法になります。
3つに分類して考える
・ビットコインよりも価格上昇していない
→ ビットコインを保有していたほうが良い
・ビットコインよりも価格上昇した後、下落している場合
→ アルトコインブームの終わりにビットコインもしくは他のアルトコインに乗り換える必要がある
・ビットコインよりも価格上昇し、下落していなかった場合
→ 保有すべき候補になる
という考えになります。
結論としては・・・
・ビットコインよりも価格上昇していない
→ Oxycoin(OXY)、Lykke(LKK)
・ビットコインよりも価格上昇した後、下落している場合
→ なし
・ビットコインよりも価格上昇し、下落していなかった場合
→ Cryptonex(CNX)、XPlay(XPA)、Skycoin(SKY)、Ormeus Coin(ORME)、
Hush(HUSH)、Pirl(PIRL)、Unobtanium(UNO)
*E-coin(ECN)は出来高が少なく、値動きが激しかったので対象外へ。
各アルトコインの価格変動はどうなっているのか?
11月5日の価格を基準として、11月26日、12月3日、12月14日、12月31日、1月7日、1月14日、1月29日それぞれの日で、どれだけ価格が上昇・下落したのか?を比較してみます。
*1次アルトコインブーム:2017年4月1日から
2次アルトコインブーム:2017年11月1日からと定義します。
上昇率が高いアルトコインがあるので、12月14日を境にして、2つのグラフにしました。
下記グラフでは、青色で少しぼかしてあるのが、ビットコインです。
1)初動:11月5日から26日まで
ビットコインの動きよりも価格上昇率の高かったのが、
Ormeus Coin(ORME)、Skycoin(SKY)、Cryptonex(CNX)、Pirl(PIRL)、Unobtanium(UNO)です。
CMCにいつから掲載されているのか?を確認してみると、
Unobtanium(UNO)→2013年12月21日から
Skycoin(SKY)→2017年4月17日から
Ormeus Coin(ORME)→2017年9月29日から
Cryptonex(CNX)→2017年10月13日から
Pirl(PIRL)→2017年10月27日から
です。
Ormeus Coin(ORME)、Cryptonex(CNX)、Pirl(PIRL)は、公開もしくは取引所に上場されて間もなく注目が集まり、価格が大幅に上昇していると仮定し、2次アルトコインブームで登場したアルトコインとして、リスト化しておきます。
Unobtanium(UNO)
→ 2017年4月頃から注目されて価格が上昇しています。1次アルトコインブームでも速い段階で反応しています。10月19日に大きく価格を上げた後下落。現在は、徐々に値を戻しています。Dogecoin(DOGE)よりも波が小さく、少し遅れていますが、対ビットコイン価格のチャートが似ています。
*Dogecoin(DOGE)の値動きを確認しておくことで、Unobtanium(UNO)の値動きを予測できる可能性があります。
Skycoin(SKY)
→ 1次アルトコインブームにほとんど反応していません。Verge(XVG)のチャートと似ています。
*大化けアルトコインの特徴として考えて良さそうです。次に探すべきは、2次アルトコインブームに反応していないアルトコインです。
2)12月14日からの動き
ビットコインの価格上昇率は、11月30日から12月14日にかけて高く、その後は低くなっています。
その中で、ビットコインのパフォーマンスを抜いていったのが、Hush(HUSH)とXPlay(XPA)です。
CMCにいつから掲載されているのか?を確認してみると、
Hush(HUSH)→ 2016年12月1日から
XPlay(XPA)→ 2017年9月14日から
です。
XPlay(XPA)は、公開もしくは取引所に上場されて間もなく注目が集まり、価格が大幅に上昇したと仮定し、2次アルトコインブームで登場したアルトコインとして、リスト化しておきます。
Hush(HUSH)は、2017年5月22日から価格が上昇し、6月20日に高値を迎えています。
1次アルトコインブームでは、遅れて資金が入ってきたと考えられます。
3)最後にビットコインの上昇率を抜いたアルトコイン
最後にビットコインの上昇率を抜いてきたのが、E-coin(ECN)です。
CMCにいつから掲載されているのか?を確認してみると、
E-coin(ECN)→ 2017年4月11日から
取引量が多くないのに、2次アルトコインブームでは価格が大きく上下しています。これは、対象外とします。
Lykke(LKK)とOxycoin(OXY)は、全期間において、ビットコインよりも上昇率が悪かったです。
暴落当日(16日)、翌日(17日)のCMCの全体リストからビットコインよりもパフォーマンスが良いものを抽出しましたが、11月4日からの価格上昇率を確認してみると、ピンポイントでパフォーマンスが良かっただけのアルトコインが分かりました。
2次アルトコインブームでは、Ormeus Coin(ORME)→ ビットコイン→ Skycoin(SKY) → Hush(HUSH)の順で高値を付け、その後頂点が到来しています。
Ormeus Coin(ORME):
2次アルトコインブームで登場
いち早くブームに反応か?→次回で要検証
Skycoin(SKY):
1次アルトコインブームには反応せず、
2次アルトコインブームで暴騰
Hush(HUSH):
1次アルトコインブームでは、遅れて反応
2次アルトコインブームでは、先に反応(ビットコインに近いタイミング)
ビットコインの価格と、反応が速いOrmeus Coin(ORME)、反応が同じもしくは遅いHush(HUSH)を定期的に確認しておくことで、アルトコインブームの動向をチェックでき、ブームに乗れる可能性があります。
これとは別に、暴騰するアルトコインは、前回のブームにほぼ反応していないSkycoin(SKY)のようなアルトコインと言えます。
XPlay(XPA)、Pirl(PIRL)、Cryptonex(CNX)は、2次アルトコインブームで登場し、ビットコインよりも暴落時にパフォーマンスが良かったものとして、チェックリストに追加します。
時価総額のランキングと取引量はどう推移していたか?
2018年1月16日、17日共に、ビットコインの価格変動よりもパフォーマンスが良かった7つのアルトコイン。
11月5日、11月26日、12月3日、12月14日、12月31日、1月7日、1月14日、1月29日の順で、時価総額ランキングは・・・
24時間の取引量は・・・
といった感じで推移しています。
400位以内を確認しておき、突如上位にランキングされたものをタイムリーに追っていくのが、アルトコインブームを逃さず、かつビットコインよりもパフォーマンスがよいアルトコインを掴む市場確認方法になると結論付けます。