暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)で、PoWが採用されているものに、半減期というものが到来します。
*PoWとは・・・
Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク)の略
合意形成の仕組み、採掘者(マイナー)は、コンピュータの計算能力を記録作業に提供し、その報酬として、暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)が受け取れるもの。
*半減期とは・・・
採掘者(マイナー)への報酬が、半分になる時期のこと。供給過剰によるインフレーション防止のために、あらかじめ組み込まれている仕組み。
例えば、ビットコインの場合は、取引データが格納された「ブロック」が、210,000ブロック生み出されるごとに、「半減期」が到来します。
1ブロックが、約10分で生成されるので、210,000ブロックは、約4年で生成されます。
ビットコインは、2009年に誕生し、採掘報酬は、50BTCでした。
1回目半減期:2012年11月28日に到来し、25BTCへと半減。
2回目半減期:2016年7月10日に到来し、12.5BTCへと半減。
3回目半減期は、2020年後半に到来するう予定で、6.25BTCへと半減されます。
「半減期」が訪れることで、市場へのBTCの供給は、減速することになります。
なぜ、半減期が、約4年ごとに訪れるようになっているのか?
それは・・・
マイナーが多くなり、処理能力が高くなると、採掘難易度が上昇し、ブロックの生成スピードが調整されるためです。
マイナーは、設備と電気代など、マイニングするための費用を捻出するために、報酬として受け取った暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)を売却し、法定通貨に替えるケースがあります。
赤字になった場合には、撤退ということになるので、この価格ラインが、マイナーの損益分岐ラインとなります。
そのため、価格に一定の影響力を持っていると言われています。
総供給量の2,100万枚は、2140年頃にすべて採掘される予定で、これから100年以上かかる見通しとなっています。
半減期到来後の値動きをチェックする
半減期の到来する時期は、あらかじめ分かっています。
そのため、半減期に向けて、値動きを学んでおくことで、価格の下落に飲み込まれずに、価格上昇の波に乗ることができます。
ビットコイン(BTC)
1回目半減期:2012年11月28日に到来し、25BTCへと半減。
2回目半減期:2016年7月10日に到来し、12.5BTCへと半減。
この2回では、どのような価格推移になっているのでしょうか?
1回目半減期:2013年初から上昇し、4月1日までで、2,000%以上を記録
2回目半減期:8月上旬に向け、25%以上下落したものの、2017年年初までで、約77%上昇 → その後バブルへ
ビットコイン(BTC)だけではなく、PoWが採用されている暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)には、半減期があります。たとえば、ライトコイン(LTC)、モナコイン(MONA)などです。
ライトコイン(LTC)の1回目半減期:2015年8月25日、その後の値動きは?
9月14日に急落するものの、11月3日まで上昇し、約140%
ただ、半減期到来前に670%ほど大きく上昇 → 下落 そして、到来後、それほど上昇していません。
半減期前になにかしらの要因で大きく上昇した場合には、注意が必要であることが分かります。
2回目半減期は、2019年8月上旬予定になります。
モナコイン(MONA)の1回目半減期:2017年7月16日、その後の値動きは?
10月13日までで、約1,700%の上昇。その後、バブルに突入しています。
mona-coin.com によると、約520日後、2020年8月12日。
市場参加者が、2017年以降大きく入れ替わっている可能性があるので、半減期が到来しても、需要と供給のバランスから、価格への影響は分かりませんが・・・
これまでは、半減期到来以降に大きく価格が上昇しています。日々の値動きやニュースの確認も大切ですが、仕組みによるイベントは、確実に確認しておく必要があります。