BTC取引で確認する指標

仮想通貨の基礎知識

暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)の価格について、毎日さまざまな人が情報を発信しています。

1日、1週間、1ヶ月、半年、1年、2年、3年・・・

どの期間の値動きについて、多く言及しているのか?

取引のスタイルにもよるので、参考にする際には注意が必要となります。

ビットコイン(BTC)の価格が、2019年2月からぐんぐん上昇し、6月下旬までで・・・

1BTC=3,300米ドル台 → 13,000米ドル台

と爆上げとなりました。

ただ・・・ビットコインマキシマリストの中でも、なぜ大きな上昇になったのか?

明確に理由を説明できる人たちはいないようです。

長期視点で、ビットコイン(BTC)価格は上昇

ビットコイン(BTC)に価値が見出される理由としては・・・

・法定通貨の大量発行による、貨幣価値の下落、現物市場への資金流入
・金に優る携帯性、保存性など
・国家による法定通貨の利用把握、徴税
・半減期と、発行上限枚数による、供給 < 需要

といった点が挙げられます。

より詳しくは、デリバティブ業者BitMEX社長アーサー氏のインタビューを参照してください。

確認する指標

ビットコイン(BTC)の価格推移を見守る上で、参考となる指標がいくつかあります。よくチェックされている指標は下記です。

1)テザーUSD(USDT)の発行量

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発行量が増大されると、ビットコイン(BTC)等が買われやすく、価格が上昇します。

ただ、現在発行元であるテザー社の関連会社である取引所のビットフィネックス(Bitfinex)に対して、アメリカ・ニューヨーク州での営業履歴があるといった内容で、司法長官から追求の手が伸びています。テザー社が発行するテザーUSD(USDT)が、法定通貨やビットコイン(BTC)などの裏付けがあるとされていますが、実際のところ監査の結果が出てこないなどブラックボックスであり、裏付けがないとなると、価値の暴落は必至です。

テザーUSD(USDT)裏付けなし → 価値が無い → 価値がある内に交換しよう → ビットコイン(BTC)等の価格上昇 → 法定通貨への換金需要で下落

暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)の価格に大きな影響を及ぼす可能性があります。

大手取引所のクラーケン(Kraken)のCEOは、テザーUSD(USDT)は、実需に基づいて発行されているといった発言をしているので、今のところ信頼されていますが、このさきどうなるかは分かりません。

テザーUSD(USDT)に動きがあると、通知してくれるTwitterアカウントがあるので、フォローしておくと良いです。

2)マイニング損益分岐点(価格)

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ビットコイン(BTC)のマイナー(採掘者)は、ビジネスをする上で、報酬として得たビットコイン(BTC)を売却し、法定通貨などに換える必要があります。また、価格下落のリスクをヘッジするために、ショートのポジションを保有する場合があります。

マイナー(採掘者)の所在地により、損益分岐点(価格)は異なるので、「この価格」と特定はできませんが、ざっくりとどのあたりにその点(価格)があるのか?を知っておく必要があります。

Tradingviewで見れるインジケーター

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3)難易度調整

2週間に1度、ビットコイン(BTC)採掘の難易度調整があります。これは、ブロック生成時間をある程度一定に保つために、あらかじめ仕組まれているものです。

1つのブロック生成時間は、約10分です。

ブロック生成時間が短い → 難易度上昇
ブロック生成時間が長い → 難易度下落

採掘に用いられるコンピューターの性能は、日々進化していくので、難易度は、どんどんと上昇していくことになります。

ちなみに、ハッシュレートは、マイニングに用いるコンピュータの計算能力を指し、1秒あたりの計算回数のことを意味します。

難易度が上昇すると、高性能のコンピューターを準備できないマイナーは、難易度が低く、同じ機械でマイニングできるビットコインキャッシュ(BCH)などの採掘に移動します。

そのため、送金の時の承認時間が長くなるといった現象が発生し、価格に影響を及ぼすケースがあります。

ただ、次回の難易度調整で、ビットコイン(BTC)難易度下落、ビットコインキャッシュ(BCH)難易度上昇となり、マイナーが再び移動することになります。

ビットコイン(BTC)の難易度と、ビットコインキャッシュ(BCH)との相関関係は、よく確認しておく必要があります。

難易度の履歴が確認できるので、チャートに当てはめると、難易度の上昇・下落が、価格に及ぼず影響を知れます。

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4)ビットコイン(BTC)市場占有率

ビットコイン(BTC)のみの価格が大きく上昇して、アルトコインの価格は少し上昇・ヨコヨコ・少し下落といったターン。
ビットコイン(BTC)のみの価格がヨコヨコで、アルトコインの価格が大きく上昇するターン。

そのタイミングがいつであるのか?

ビットコイン(BTC)市場占有率から、想定できるケースがあります。

2017年12月7日には、69.92%。約70%が一つの目安です。

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5)ロング・ショート割合

ロング=将来の売り ショート=将来の買い、踏み上げ

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6)資金調達率

BitMEXでの資金調達率です。

日本時間で、5時、15時、21時に、ポジションを保有していると徴収、もしくは付与される手数料があります。

その時のポジションの偏りによって、資金調達率が決まる仕組みになっています。

現物価格 < BitMEX価格 =資金調達率プラス → ロングが支払い、ショートが受取
現物価格 > BitMEX価格 =資金調達率マイナス → ロングが受取、ショートが支払い

この手数料を支払うのを避けるために、5時、15時、21時前にポジションを解消するケースがあります。

ロング → 解消による売り、ショート → 解消による買い

が発生することとなります。

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7)金利

法定通貨、暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)の金利状況をチェックすることで、需要が把握できます。

法定通貨の金利が高い=現物購入、ロングの需要
暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)の金利が高い=ショートの需要

というように考えられます。

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8)OI

Open Interest 未決済玉

BitMEXでは、未決済の建玉の状況を取得することが可能です。


クローズドですが、どの価格帯で、売り・買いのポジションが多いのか?また、値動きによって解消されたのは?を知ることができるサービスも提供されています。

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9)現物と先物の価格乖離

BitMEXでのビットコイン(BTC)現物価格と、先物価格の差を確認します。

この価格差を表す言葉に、バックワーデーションとコンタンゴ。

    コンタンゴ
    商品市場において、決済期日が短い(期近)よりも、決済期日が長い(期先)価格の方が高い状態

    バックワーデーション
    商品市場において、決済期日が長い(期先)よりも、決済期日が短い(期近)価格の方が高い状態

コンタンゴ=順ザヤ
バックワーデーション=逆ザヤ

です。

コンタンゴ=順ザヤであり、将来に決済される商品に関しては、保管のコストなどから、現物よりも価格が高くなります。

バックワーデーション=逆ザヤになるのは、現物の需要が大きく増大したケースです。

・法定通貨の市場供給量が増大したこと
・ビットコイン(BTC)レンディングでの利回り獲得狙い
・リスクヘッジのためのビットコイン(BTC)ショート

などが要因になります。

そのため、現物価格の上昇局面にて発生します。

なお、乖離の上限は、約800米ドルとなっています。800米ドルにんあると、乖離が縮小する傾向にあります。

10)『未確認トランザクション』


未確認トランザクションが上昇 → 価格が上昇
未確認トランザクションが下落 → 価格が下落

といった傾向が見られます。

11)CME先物の「窓」

暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)は、24時間365日価格が動き、取引可能ですが、CME先物は、取引時間が決まっています。そのため、大きな値動きがあった場合は、チャートに空白ができます。

この空白のことを、「窓」と呼びます。この「窓」を翌営業日以降に埋めるといったケースがあります。価格が大きく上昇していて、下に「窓」がある場合は、下落の可能性があることを、頭の片隅に入れておく必要があります。2019年7月9日時点では、8,500から9,000米ドル付近が「窓」となっています。

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12)ビットコイン信託(GBTC)

米国の仮想通貨資産運用会社グレイスケール・インベストメンツのグレイスケールビットコイン信託(GBTC)

グレースケール・ビットコイン・トラスト(Grayscale Bitcoin Trust BTC)の受益証券は、投資対象をビットコイン(BTC)のみとした証券で、適格投資家は、私募で、投資が可能。

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2019年4月のタイミングで、225,638 BTCを保有しているとされています。


ビットコイン(BTC)現物保有になるので、現物の価格を押し上げることになり、新規の設定情報などはチェックしていく必要があります。

Grayscale Investments Resumes Private Placement of Bitcoin Trust Shares
Grayscale announces renewed offering of bitcoin shares to accredited investors in a private placement
仮想通貨資産運用会社グレイスケールのビットコイン信託、「全ファンドの中で成績トップ」=WSJ報道
米国の仮想通貨資産運用会社グレイスケール・インベストメンツが手がけるビットコイン信託(GBTC)が、今年前半、全てのファンドの中で一番成績が良かったとウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。

13)半減期

半減期は、ブロック毎の報酬が半分になることを意味し、市場へのビットコイン(BTC)供給量が減少することを意味します。ビットコイン(BTC)では、4年に1度訪れる仕組みで、次回は、2020年5月予定です。

1回目半減期:2012年11月28日に到来し、25BTCへと半減。
2回目半減期:2016年7月10日に到来し、12.5BTCへと半減。

ビットコイン(BTC)のチャートを見てみると・・・

半減期前に、上昇 → 下落
半減期後に、上昇

となっています。

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