仮想通貨/暗号通貨の世界に、最近は、金融機関が参入してきていることもあり、さまざまな金融用語が登場するようになっています。
1)ETF、2)ETN、3)DAR
といったところで、各用語が登場したニュースとしては、
1)ETF・・・
普及のカギを握るビットコインのETFを巡り、米証券取引委員会(SEC)が上場申請を相次いで却下した。(*2018年9月12日日経新聞電子版より)
2)ETN・・・
SECは9月9日、スウェーデンの取引所に上場されているビットコインETNの米国での売買を一時差し止めると発表した。(*2018年9月12日日経新聞電子版より)
3)DAR・・・
シティは裏付けとなるコインを直接所有することなく、代替取引を可能にするために、いわゆるDARの発行代理人の役割を担う計画(*2018年9月10日ブルームバーグより)
1)ETFとは、
Exchange Traded Fundの略で、上場投資信託
商品価格・商品指数などに連動するように作られた取引所に上場している投資信託
投資信託は、投資家から集めたお金をまとめて、専門家が運用する商品で、投資金額に応じて運用利益が分配される金融商品
2)ETNとは、
Exchange Traded Noteの略で、上場投資証券/指標連動証券
金融機関の信用力に基づき、商品価格・商品指数に連動するよう保証された債券
1)ETFと2)ETNの主な違いとしては、
・裏付けとなる現物の資産の有無
ETFー有り、ETNー無し
・償還期間の有無
ETFー有り、ETNー無し
・分配金の有無
ETFー有り、ETNー無し
です。
3)DARとは、
Digital Asset Receiptの略で、デジタル資産証書
仮想通貨に直接投資するのではなく、代理人を挟んで取引を行う仕組み。
銀行などが代理人として関わる形で、機関投資家が、仮想通貨を直接保有することなく、取引が可能に。
3)DARは、仮想通貨/暗号通貨の所有権を示すもので、似たものとして、ADRがあります。
ADRとは、
American Depositary Receiptの略で、米国預託証券
米国以外の国で設立された企業が発行した株式を裏づけとして、米国で発行される有価証券。
DARによって、仮想通貨/暗号通貨の流動性が、上昇することが期待されています。
金融機関が、仮想通貨/暗号通貨を、いかに投資商品に組み込み、それが規制当局に承認され、流通するか。
仮想通貨/暗号通貨の価格に、ダイレクトに反映される可能性があるので、注意深く情報を追っておく必要があります。