暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)の市況の確認する上で、欠かせない存在の1つが、ステーブルコインです。
有名なものに、USDT(Tether USD)がありますが、他にも時価総額上位には3つあります。
ステーブルコインが誕生して、取引が活発になったのは2018年に後半に入ってからです。
そこで、ステーブルコインの時価総額がどのように変動しているのか。そして、ステーブルコインを利用する際の注意点について見ていきます。
ステーブル=Stable:安定した という意味で、対法定通貨で価値が大きく変動しない、ブロックチェーン等の技術を使った暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)
各ステーブルコインの時価総額
各ステーブルコインの時価総額を見ていきます。
USDT(Tether USD)
2018年2月1日:2,205,913,585 米ドル
2018年12月31日:1,890,675,383 米ドル
2019年6月30日:3,582,849,168 米ドル
2019年12月30日:4,137,443,877 米ドル
USD Coin(USDC)
2018年12月31日:251,841,822 米ドル
2019年6月30日:366,472,339 米ドル
2019年12月31日:521,452,989 米ドル
Paxos Standard(PAX)
2018年12月31日:146,482,951 米ドル
2019年6月30日:164,824,423 米ドル
2019年12月31日:225,971,525 米ドル
TrueUSD(TUSD)
2018年12月31日:206,990,839 米ドル
2019年6月30日:214,517,161 米ドル
2019年12月31日:154,538,620 米ドル
USDTとビットコインの関係
2019年までステーブルコインとして相場を牽引してきたのは、USDT(Tether USD)です。
2019年時点では、USDTが新規に発行されると、ビットコイン(BTC)などの価格は上昇するという関係にあります。
USDTの時価総額は、2018年11月から2019年7月下旬まで右肩上がりで、その後はあまり変わっていない状況です。
USDTの時価総額が増える=法定通貨もしくは暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)がUSDTに替えられた
ことを意味します。
どちらなのかは、暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)の対法定通貨の価格から一時的に読み解くことは可能です。
ステーブルコインには、USDTの他に、USD Coin(USDC)、TrueUSD(TUSD)、Paxos Standard(PAX)といったものがあります。
ステーブルコインが全体の時価総額に占める割合
参考として、
暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)全体の時価総額は、
2018年12月31日:128,374,235,113 米ドル
2019年6月30日:323,050,175,956 米ドル
2019年12月31日:193,090,382,396 米ドル
ビットコイン(BTC)の価格と時価総額は、
2018年12月31日:3,797・66,282,153,785 米ドル
2019年6月30日:11,628・206,865,308,139 米ドル
2019年12月31日:7,281・132,030,430,477 米ドル
全体の時価総額に対して、
・ビットコイン(BTC)が占める割合
・4つのステーブルコインの合計が占める割合は、
BTC:51.6%、ステーブル:1.9%
2019年6月30日
BTC:64%、ステーブル:1.3%
2019年12月30日
BTC:68.4%、ステーブル:2.6%
2019年は、ビットコイン(BTC)の市場占有率が上昇すると共に、ステーブルコインの占有率も上昇しています。
アルトコインの資金が、ビットコイン(BTC)とステーブルコインに吸われたと見ることができますが・・・2019年は、ステーブルコインがさまざまな取引所で取扱いがスタート’して、利用される機会が増えたと考えられます。
各ステーブルコインを利用する上での注意点
ステーブルコインの中で、ペアが多く、取引量が多いのが、USDT(Tether USD)になりますが、不安な要素もあります。
また、USD Coin(USDC)Paxos Standard(PAX)については、USDT(Tether USD)に比べると取引ペアや取引量が少ないです。
そのため、
・マイナーアルトコインへの投資には、ビットコイン(BTC)もしくはメジャーアルトコインへ交換した後ということになるので、手数料が余計かかる
といった注意点があります。
バイナンス(Binance)でも法定通貨の取扱いが開始されるようなので、ステーブルコインを利用する際は、需要の変化に注意しながら、よりお得に取引できる方法を考えていく必要があります。