ビットコイン(BTC)を用いるサービスとして、大きく話題になったVALU。
有名Youtuberが炎上した事件で、サービスを知った人も多いのではないでしょうか。
スタートしたのは、2017年5月末です。
VALUとは・・・
なりたいものや、やりたいことを実現するために、継続的に支援を募ることができるSNSです。(*公式HPの説明より引用)
・個人が擬似株式を発行し、資金調達できる
というところがポイントとなります。
2020年3月2日に売買機能の停止が発表されました、3年弱ということになります。
仮想通貨関連のVALU
VALUでは、「VA」という疑似株式を発行でき、ビットコイン(BTC)ベースで売買が可能になります。
*まず、VALU登録には、Facebookアカウントが必要で、「VA」の発行には、審査がありますので、誰でもすぐに発行できるわけではありません。
「VA」の価値は、
・発行者の知名度
・発行量と流通量
・提供するコンテンツ
・優待サービス
などにより決まります。
VALUを購入するメリットは優待と値上がり
ランキングを見ると、さまざまなジャンルの方が、「VA」を発行しているのがわかります。
中でも、上位にランキングされているのが、仮想通貨/暗号通貨を取り扱っている方になります。
「VA」の優待として、保有数によって、独自グループに招待し、相場理論、見通しなどを提供しています。
「VA」発行者の優待が良くて、さらに取引成績が良いといったことが広まって、保有している「VA」の評価が大きく伸び、含みで1,000万円を超える利益が出ている人もいます。
サロン運営で大きく稼ぐトレーダー達
仮想通貨/暗号通貨界隈では、現在サロン運営がとても盛んになっています。
月額制で、約1万円から3万円が基準ですが、BTCFXのトップトレーダーのサロンには、1,000人以上が1度に集まっているというケースがあります。
まじめに相場に向かって、トレードするよりも、自分の相場観を、サロンを通じて定期的に発信することで、年に億を超える会費を得られるということになります。
*もちろん、今の相場環境下でのお話なので、大きく価格が変動する未来のことはわかりませんが・・・
VALUは手間がかかるので・・・
「VA」を発行すると、
・「VA」の価格の維持を考える必要がある
・「VA」を新規に大きく売り出せない
・「VA」保有者への優待は提供する必要がある
といった側面があるため、サロンを運営するよりも、考え、行動すべきことが多くなります。
また、VALUのアカウントを作成して、ビットコン(BTC)を送金し、「VA」を購入するといったステップが面倒だと感じる層の人を取り逃がしています。
そのため、BTCFXなどで利益が出ているトレーダーたちは、自分の相場観などを提供する場として、VALUよりも独自サロンを選択していく可能性が高いのではないか?と言えます。
VAの価値が下がらなければ優待はタダと同じ
「VA」を購入し、優待を受ける側としては、
「ビットコイン(BTC)建てなので、優待を受けた上で、価値が下がらなければ、ほぼ無料でサービスを受けることができる。」
と考えますが、「VA」の価格が下がる可能性があり、また、提供がストップになる可能性もあるので、利用する上では、よくよく性質を知っておく必要があります。
VALUのサービス停止
2020年3月2日を持って、VAトークンの売買サービスが終了となります。暗号資産カストディ業務の規制へ対応が必要でしたが、それができなかったためサービス中止となります。
預けている暗号資産については、3月31日13時期限での返却が予定されています。
すでにVALUの「VA」については、活発に取引されているものは少なく、ほとんどが売り板で、買い板がない状態でした。
「VA」を保有していても、運営の保障がないので、発行者が何かしらの対応をしなければ、無価値になってしまいます。
新しいサービスは活気的ですが、規制強化などの理由により中止される可能性がありますので、今回の件は今後の教訓として胸に刻んでおきましょう。