ビットコインの年末価格について、識者・有名投資家さんたちの予測は、明るいみらいで、300万円、500万円、1,000万円といったところです。
2018年2月14日に、1BTC=100万円を回復しましたので、約10ヶ月で3・5・10倍予測ということになります。
ビットコインのこれまでの年始と年末の価格を比較してみると・・・
2011年:0.2999米ドル → 4.995米ドル 1,565%UP
2012年:5.499米ドル → 13.59米ドル 147%UP
2013年:13.4米ドル → 739.1米ドル 5,416%UP
2014年:746.9米ドル → 317.4米ドル 58%DOWN
2015年:316.15米ドル → 428米ドル 35%UP
2016年:432.23米ドル → 952.15米ドル 120%UP
2017年:997.72米ドル → 14,165.57米ドル 1,320%UP
数字は、Blockchain Infoを参照しています。
2017年はとてつもなく価格が上昇した!という感じがしますが、ビットコインの歴史上では、2011年、2013年のほうが上昇率は高かったということになります。
1,000%以上上昇した翌年はパフォーマンスが悪い
これまで2年連続で1,000%以上の価格上昇を見せておらず、1,000%以上上昇した翌年は、147%UPか58%DOWNのどちらかになっています。
この法則からすると、2018年はあまり期待できないのではないか?と言えます。
単純計算で・・・
2018年1月2日:15,005.85米ドルなので、58%DOWN もしくは 147%UPは、
6,376.83米ドル もしくは 37,078.78米ドルになります。
メトカーフの法則を応用してビットコインの価格を予測する
FundStrat Global Advisor社の共同創業者であるTom Lee氏が、TV番組でビットコインの価格について、
「2018年中頃までに、少なくとも6,000米ドルに到達する。」
「5年以内にビットコインの価格は、25,000米ドルに到達する。」
「原油が300米ドルを超えた現象からすると、ビットコインが、75,000米ドルを超えることはより簡単に想像できる。」
具体的な数字を持ってお話されました。
(*TV番組が収録された2017年10月上旬は、1BTC=4,000から5,000ドル付近です。)
この算出の根拠としてお話されたのが、
「Metcalfe教授は、ジョージ・ギルダー(George Gilder)に基づき、「ネットワークの価値は、ユーザー数の2乗」という定理を思いつきました。
我々は、ユーザー数の2乗にアカウントごとの取引量を掛け、ビットコインを評価する単純なモデルを構築してみると・・・過去4年間のビットコインの値動きの94%がその式によって説明できました。」
TOP STRATEGIST: Bitcoin will soar to $25,000 in 5 years(2017年10月8日付の記事)
こちらのレポートに、どれだけ正確であるかの図が掲載されています。
Valuing Crypto Assets [DRAFT] – American Economic Association
Blockchain Infoから、ユーザー数と取引量のデータと似たものは取得できます。
「Number Of Unique Addresses Used」
ビットコインのブロックチェーンで使われているユニークアドレスの推移
「Confirmed Transactions Per Day」
日毎の承認された取引
エクセルを用いて検証することで、短期の予測に活用できる可能性があります。
2022年までに1BTC=12万5,000米ドルになる
FundStrat Global Advisor社では、
「5年以内にビットコインの価格は、25,000米ドルに到達します。」
と予測していましたが、新たな数式によって、2022年までに1BTC=12万5,000米ドルになるという予測を出しています。
・市場への通貨の供給量(マネーサプライ):1921年から2017年までの平均値
・代替通貨の比率:金を含む
・代替通貨におけるビットコインのシェア
この3つを掛け合わせることで、2022年に、最大で1BTC=12万5,000米ドルという結果を導き出しています。
株式相場のインデックスであれば、ある一定の幅で収束するのですが、仮想通貨/暗号通貨は、何が起こるか分からないため、予測の範囲がバラバラになってしまっています。
専門家や有名投資家たちの予測は、状況に応じて変更されます。そのため、定期的に情報を確認しておく必要があります。
また、これから明るいみらいの価格予測を鵜呑みにポジションを取り、予測に反して価格が下落してしまった場合、あくまで自己責任なので、誰にも責任を問うことはできません。
ビットコインの既存のポジションは維持しつつ、価格の下落には惑わされずに、明るいであろうみらいが来るのをただ座して待つのみです。