仮想通貨/暗号通貨の取引所が独自に発行しているトークンは、取引所のサービスが拡大するに連れて、価値が上昇していく傾向にあります。
仮想通貨/暗号通貨市場が右肩上がりになると予測するのであれば、取引所トークンの価格も上がる可能性があるので、保有する選択肢の1つになると言えます。
取引所でどういった銘柄を扱うか?取引所で取扱をスタートするためには、初期費用が必要であるというお話があります。
仮想通貨/暗号通貨の運営元としては、費用を支払って取引所で取り扱ってもらうことで、価格・価値が上昇することが期待できると考えます。
取引所としては、より多くの有望な仮想通貨/暗号通貨を取り扱って、ユーザーを集めて、取引量を増大させ、手数料などの収入を得たいと考えます。
この関係性によって、取引所の運営が上手ければ、取引所が発行しているトークンの価格も上昇していくということが言えます。
どこの取引所が独自トークンを発行しているのか?
仮想通貨/暗号通貨の種類として、ざっくり分けると、1)通貨型、2)プラットフォーム型、3)トークンがあります。
今回、取引所が発行している仮想通貨/暗号通貨は、トークンになります。
特徴としては・・・
・取引所手数料が割引になる
・取引所収益のシェアがある
・取引所の決定に投票権がある
などです。
現在、どこの取引所の出来高が大きいのか?ランキングは、Cryptocurrency Market Capitalizationsで確認できます。
2018年4月30日現在、このようなランキングになっています。
1)Binance
独自トークンBNB、香港拠点→マルタへ移転
https://coinmarketcap.com/ja/exchanges/binance/
2)OKEx
独自トークンOKE、香港拠点→マルタへ移転
https://coinmarketcap.com/ja/exchanges/okex/
3)Upbit
独自トークンなし、韓国拠点、外国人利用不可
https://coinmarketcap.com/ja/exchanges/upbit/
4)BitMEX
独自トークンなし、レバレッジ取引
https://coinmarketcap.com/ja/exchanges/bitmex/
5)Huobi
独自トークンHT、香港・シンガポール拠点、SBIと提携
https://coinmarketcap.com/ja/exchanges/huobi/
6)Bithumb
独自トークン「Bithumb Coin」ICO検討、韓国拠点
https://coinmarketcap.com/ja/exchanges/bithumb/
7)Bitfinex
独自トークンなし、香港拠点
https://coinmarketcap.com/ja/exchanges/bitfinex/
8)Bittrex
独自トークンなし、アメリカ拠点
https://coinmarketcap.com/ja/exchanges/bittrex/
9)Lbank
独自トークンなし、中国拠点
https://coinmarketcap.com/ja/exchanges/lbank/
10)Gate.io
独自トークンなし、拠点不明(中国・香港)
https://coinmarketcap.com/exchanges/gate-io/
独自トークンを発行しているのは、Binance、OKEx、Huboiです。Bitumbは、計画中ですが、販売が開始されたものの中止といった情報が出ています。
3つの取引所トークンの特徴
BinanceのBNB
発行枚数:114,041,290 BNB
総供給量:194,972,068 BNB
安値:2017年7月25日:0.1031米ドル
高値:2018年1月7日:22.02米ドル
BNBの内訳は・・・
50%:100,000,000 BNB → ICO
40%:80,000,000 BNB → 立ち上げチーム
10%:20,000,000 BNB → エンジェル投資家
ICOは、2017年7月1日にスタート
BNBを保有していると、
・取引所手数料
・引き出し手数料
・上場手数料など
の割引があります。
1年目から4年目にかけて割引となっています。
OKExのOKB
2018年3月19日から販売がスタート。
・100万×100 OKB=1億 OKB
・150万×83 OKB=1億2,450万 OKB
・50万×66 OKB=3,300万OKB
2億5,750万OKBが、3月19日から3月23日までの購入者に配布されています。
総供給量:10億 OKB
OKBの内訳は・・・
60%:OKExユーザーへ(30%:ポイントプログラムなどで配布済み、30%:2020年のマーケティングイベントへ)
10%:財団の運営(3年間のロックアップ)
10%:初期投資家(2年間のロックアップ)
20%:チーム(1年間のロックアップ、以降毎年2,000万を放出)
OKBを保有していると・・・
・取引手数料割引
・上場銘柄への投票権利
・保有者限定イベントへの参加
などがあります。
まだ新しいので、Cryptocurrency Market Capitalizationsでは、ランキングに掲載されていません。
HuboiのHT
発行枚数:50,000,200 HT
総供給量:500,000,000 HT
安値:2018年2月4日:1.46米ドル
高値:2018年2月15日:2.75米ドル
HTの内訳は・・・
60%:ポイントカードセット購入のプレゼント(毎日数量限定)
20%:チーム報酬、毎年2500万を4年間限定発行
20%:ユーザー報酬と取引所運営
配布は、2018年1月28日から15日間に渡って実施。
HTを保有していると・・・・
・VIP枠と交換で、取引所手数料割引
・所有者に不定期的に新たな通貨の配布(エアドロップ)がある
・新規上場銘柄についてHTの所有者のアドバイスを参考にする(Huobiの上場条件に合致する銘柄のみ)
また、四半期毎に利益の20%を使って、オープンマーケットでHTの買い戻しを行います。
単純計算をしてみると・・・
取引所トークンの先駆けは、BinanceのBNBになります。
価格の伸びを見てみると・・・安値から高値で、213倍になっています。すごい伸びです。
総供給量と高値の関係から、BNBとOKB・HTを単純に比較してみると・・・
BNB:2億・高値22.02米ドルなので、
OKB:10億→ 5分の1 → 高値4.404米ドル
HT:5億 →2.5分の1 → 高値8.08米ドル
という計算になります。まだ期待できると言えます。
あくまでBNBベースでの単純計算で、それぞれのトークンの性質が異なりますので、1つの参考データになります。
ランキング11位以下の取引所にも独自トークンを発行しているところがありますので、今後取引が増大して、ランキングが上がってくるとともに、独自トークンの価格上昇も見込める可能性があります。