ビットコイン(BTC)価格が年末に向けて高くなっていくと多くの人が予想しています。
四半期ごとのパフォーマンスを2013年から確認すると、第4四半期は2018年のバブル崩壊のマイナス42%以外は、マイナス8からプラス442%までと、ほぼ上昇になります。
そこでほぼ上昇すると見られているビットコイン(BTC)の価格に死角はないのか?を検証していきます。
第4四半期は負け幅より勝ち幅が大きい
10月1日のBTC価格が、10,830米ドルとすると、過去の変動率から計算すると・・・
プラス284%=30,757米ドル
プラス442%=47,868米ドル
負け幅よりも勝ち幅が広く、場合によっては過去最高値更新をいう可能性もあります。
こういった背景も多く専門家達の年末に向けての強気予想に影響を与えているのでしょう。
2013年から各四半期のパフォーマンスを確認する
2020年7月1日から9月30日は、プラス約18%となり、四半期ベースでは動きが少ない傾向が継続となりました。
・第1四半期:マイナス傾向が強い
・第3四半期:大きく動いても上下ほぼ40%まで
・第2四半期と第4四半期:チャンスあり
ということになります。
2020年第4四半期の懸念事項
2020年第4四半期の懸念事項は、8月にDeFi(ディーファイ)関連でバブルチャートが形成されてしまったことです。
DeFi(ディーファイ)関連のアルトコインが、8月15日から9月1日に最高値(ATH)を記録した後、10月までに軒並み50%以上の下落を見せています。
$DeFi and $ETH summer cycle high to low. Most highs were made Aug 15-Sept 1. pic.twitter.com/8626bx5ygs
— Ceteris Paribus (@ceterispar1bus) October 4, 2020
同期間で、ビットコイン(BTC)の高値は、約12,340米ドルで、10月4日の価格が約11,600米ドルなので、約6%マイナスです。
ビットコインの時価総額市場占有率
暗号資産時価総額におけるビットコイン(BTC)の時価総額占有率は、10月5日時点で58%です。
2017年2月末までは、80%を切っていませんでしたが、以降、約70%が上限となっています。
ビットコイン(BTC)の市場占有率から分かるのは、アルトコインの盛り上がりです。
2017年6月19日:
イーサリアム(ETH)の市場占有率が、30%を超え、ビットコイン(BTC)が約38%
2018年1月22日:
その他アルトコインの市場占有率が、約30%になり、ビットコイン(BTC)が約33%
2018年4月30日:
その他アルトコインの市場占有率が、約31.5%になり、ビットコイン(BTC)が約36%
2020年8月から10月のDeFi(ディーファイ)のバブルでは、イーサリアム(ETH)とその他アルトコインの市場占有率が、合計で30%ほどと、アルトコイン全体が好調だったということではないのが見えてきます。これまでのアルトコインバブルほどではないと言えるので、第4四半期への影響は少ないと考えます。
ちなみに、アルトコインの市場占有率が上昇した後は、ビットコイン(BTC)の価格は下落傾向にあります。
ビットコイン(BTC)のチャート分析
ビットコイン(BTC)のチャートから、
1)2020年7月27日に、過去最高値からの下降ラインをぶち抜いたことで、強気だという見方
2)2020年8月14日の高値と過去最高値からの下降ラインのトライアングルに入っていて、最終は2022年という見方
両方があります。
2)の場合なら、直近でテザー裁判の結果などで大きな波乱があったとしても、1BTC=6,000米ドル付近では安定する可能性があると見れます。(一時的にひげで、マイナス25%水準の1BTC=4,500米ドルを付けたとしても)。