HTCから、スマートフォン「Exodus 1」が発売されています。
「Exodus 1」の売りは、仮想通貨/暗号通貨に対応するスマートフォンという点です。
HTCは・・・
台湾を拠点とするスマートフォン・携帯情報端末(PDA)メーカー
2018年10月下旬から、予約受け付けがスタートしていて、申し込めば、年内に届く予定になっています。
Get your early access now! https://t.co/S11ruv3kYB pic.twitter.com/95XIN74HXK
— HTC EXODUS (@htcexodus) 2018年10月23日
特徴としては、
1)
ハードウェアウォレットとして機能する
*ウォレット・・・仮想通貨/暗号通貨を保管するための場所・財布
2)
暗号関連の情報をAndroidシステムの権限から隔離して格納する
3)
電話を紛失しても、資金へのアクセスを回復できる
4)
分散型アプリケーション(DApps:ダップス)をサポートする
といった点です。
ウォレットのサポート対象は、最初は、
・ビットコイン(BTC)
・イーサリアム(ETH)
・ライトコイン(LTC)
・いくつかのERC20トークン
が予定されています。
仮想通貨の管理は面倒
仮想通貨/暗号通貨を保有する上で、一番のネックが、ウォレットでの保管が面倒という点です。
取引所に保管していると、ハッキングなどで流出した際に、毀損してしまったり、引き出せなくなったりします。
安全に保管するためには、
・PCにウォレットをインストールして保管する
・スマートフォンのウォレットアプリで保管する
・Trezorなどのウォレット端末で保管する
といった対応が必要でした。
PCとスマートフォン管理では、インターネットに接続されるため、セキュリティ面でのリスクがあり、Trezorなどのウォレット端末では、操作の手間がかかりました。
また、パスワードなどを忘れてしまった場合、永久にアクセスできず、保管している仮想通貨/暗号通貨が取り出せなくリスクがあります。
そのため、仮想通貨/暗号通貨が、広まっていかないネックになっていました。
今回、HTCから「Exodus 1」が登場で、これらのハードルが低くなったことを意味します。
「Exodus 1」のスペックと価格は?
端末のスペックは・・・
・カメラ:メイン12MP+16MP、フロント8MP+8MP
・画面:6インチQuad HD+
・プロセッサ:Snapdragon 845
・RAM:6GB
・ROM:128GB
と、HTCから以前に発売された通常のスマートフォン「HTC U12+」に似たものになっています。
気になる端末の価格は・・・
・0.15BTCもしくは、4.78ETH
支払いは、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)のみで、現金での支払いはできません。
約960米ドル相当です。
2018年10月末時点で、配送先指定は、
・カナダ
・アメリカ
の2カ国のみになっています。
HTCのような先進的な企業が、新たな試みで商品を市場に投入することで、仮想通貨/暗号通貨が、広く使われるためのハードルが、どんどん低くなっていきます。